実にいいです。昨年、『七月の暗殺者』が出たG・スティーブンズの傑作です。主人公は内戦下のボスニア・ヘルツゴビナの都市、マグライに住むカーラという女性。彼女のゲームの物語。包囲された町マグライ、その旧市街に住むガーナ親子。配給を得るには子供を抱えてスナイパーの前を橋を渡らなければならない…。SASのフィンが登場、彼らを救うガーラ、しかしフィンには彼女を救えない。手を貸すが、救えはしない。「君のルールでゲームをやらなくてはいけない」と。実に凄まじい。それでいて実にクールに進むのですね。原文の持ち味か、藤倉秀彦さんの文章のリズムが作にあっています。
このところ、サッカーの日本代表監督にオシムを、という声があがっています。私も大賛成。オシムは我々とは全く次元の異なった厳しい世界を生き抜いてきた人。川渕CPあたりが自分のためにセコイことをしたけれど、川渕CPも『オシムの言葉』を本当にちゃんと読んでいたら恥ずかしくてあんなことは(わざとオシムの名を漏らすような)できないだろうにね。このオシムの生きていた世界が少し分かります。
冒険小説としても一流、それ以外でも、一流。☆☆☆☆☆に☆をつけて、早く残りの作品の翻訳をお願いします。
このところ、サッカーの日本代表監督にオシムを、という声があがっています。私も大賛成。オシムは我々とは全く次元の異なった厳しい世界を生き抜いてきた人。川渕CPあたりが自分のためにセコイことをしたけれど、川渕CPも『オシムの言葉』を本当にちゃんと読んでいたら恥ずかしくてあんなことは(わざとオシムの名を漏らすような)できないだろうにね。このオシムの生きていた世界が少し分かります。
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