再読シリーズ。主人公トラヴィス・バーンは元警官で法廷弁護士。女性検事キャヴァノーをたたきのめした後に判事から強姦容疑者の弁護を託される。この強姦容疑者はかなり悪い奴だが、どうもこの件は冤罪らしい。その背後にマフィア、FBIがうごめいている。ということで、再び検事キャヴァノーと法廷で相見えることになったのが、何故か一緒に逃走することに。逃走、追跡いろいろ入り混じり、不思議なキャラクターも登場し、まあまあ楽しめるのだが、どうということはない。☆☆☆。
警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ第9作。このシリーズ、いよいよ佳境か。前作と一転、酒浸りに戻った高城。明神と醍醐に水をぶっかけられる所から物語は始まる。事件は小学二年生の少女失踪。綾名と同い年。失踪課の面々、まわりの人々が高城を立ち上がらせようとする。いやいやながら、それでいて熱い想いに火をつけられていく。明神の大事件、高城の暴走による失敗、第二の事件と続く。この作品、読みながら、テレビ化をイメージしてしまう。高城には大森南朋、明神はあの気の強そうな雰囲気を黒木メイサに。真弓は真矢みき、警務課に行ったオヤジサン法月は平泉成がいい。醍醐は元プロ野球選手ででかくて…。読み応えある作品。☆☆☆☆☆。いよいよ…。