カタカナ・ミステリー大全

洋物のミステリーの読書日記。原則は文庫本のみ。

アメリカの警官は、ドーナッツが大好き!

どうぞ、召し上がれ。

『ファニーマネー』ジェイムズ・スウェイン 文春文庫

2013-06-18 22:15:34 | 洋物
 アトランティックシティの元刑事でカジノコンサルタントのトニー・ヴァレンタインを主人公とするシリーズの第二作。再読シリーズ。第一作は結構面白かった。その続編ということだが、何だかつながりが…。前作で仲が復活した息子との関係は元のまま、息子の恋人のこともまるで知らない状態に。何だかな。アトランティックで私立探偵をやっている昔の相棒が突然殺された。その仇を取るために昔の街へ。元相棒が追っていたカジノのいかさま捜査に乗り出し、犯人を探る。とは言うものの、少々、展開が荒く、意味不明な女性プロレスラーは登場するけど、どうするのだろう。後ろの解説には第二弾で出来が良くなったとあったが、打ち切りになったのも仕方ないかも。その後は翻訳されてないと思います。☆☆☆。

『カジノを罠にかけろ』ジェイムズ・スウェイン 文春文庫

2013-06-16 12:57:49 | 洋物
『カジノを罠にかけろ』ジェイムズ・スウェイン 文春文庫
 再読シリーズ。2005年刊行。舞台はラスヴェガスのやや落ちぶれのカジノ。ギリシア人のニック・ニコクロポリスが経営する。公営カジノのあるアトランティックシティで警官としていかさま師と対決してきたトニー・ヴァレンタイン。今は引退してフロリダに住むが、いかさま対策のコンサルタントをする。そこにヴェガスから依頼が。隣人のメイプルは可愛いおばあさん、放蕩息子のゲリー。一番魅力的だったのが、カジノのオーナー、ニック・ニコクロポリス。どうしようもないセンス、自分のカジノの女性にも次々と手を出し、6人の女性と結婚して破局。それでいてカジノでは客有利のギャンブルをさせていたり。この人、シリーズというからまた出てきたらいいのに。カジノ、アクロポリスに怪しい男が。三日続けて大勝し、いかさまとしか思えないが手がかりがない。そこでトニーの出番。カジノのシステムが見えて面白く、いかさま師の企みもあの手この手。あれよあれよで少々飛ばし気味の展開だが面白かった。☆☆☆☆ほ。続編『ファニーマネー』は2006年刊行。5作まで出てるとカバーの著者紹介で出ていたが、その後翻訳は進んだのかな。