カタカナ・ミステリー大全

洋物のミステリーの読書日記。原則は文庫本のみ。

アメリカの警官は、ドーナッツが大好き!

どうぞ、召し上がれ。

『殺し屋の厄日』クリストファー・ブルックマイア ヴィレッジブックス

2008-04-26 22:25:15 | 洋物
 この人、『楽園占拠』の人らしい。読んだ後で知りました。凄まじい殺人現場から始まる不思議な物語。映画化するとちょっと気持ち悪いかも。実にテンポがよくて、キャラクターも面白い。殺し屋もちょっとトッポ過ぎているが、楽しめた。以前読んだ『楽園占拠』を再読したくなりました。この人、マークしておいていいのかも。☆☆☆☆

『劫火4 激突』西村 健 講談社文庫

2008-04-19 21:16:33 | 和物
 『劫火ナンバー』シリーズのファイナル。ところで、№3を読んだけど書くの忘れたな。今回は初めてサイン本という文庫本を買った。(たまたまですが)いよいよ、事態が絡み出す。一徹はさまよいながらも東へ、オダケン、銀次、九鬼とそれぞれの役者がクライマックスに向かって進んでいく。いよいよ陰謀も大詰め、都庁が、上田さんが、安田さんが…。最期のアクションは海、空、陸と舞台は一気に広がって…。という大騒ぎなのだが、やっぱ最初期のぶちきれ感に乏しくて、昔の味を越えるのは難しい。☆☆☆ほ。


『応酬』ポール・リンゼイ 講談社文庫

2008-04-10 23:13:32 | 洋物
 『目撃』に始まるFBIのマイク・デブリン特別捜査官物の作者リンゼイの最新作。シリーズから離れ、前作では身を持ち崩したFBI捜査官を主人公としたものだったが、今回はマイク・パリシというマフィアの支部長、ニック・ヴァンコーというFBIの班長など複数を主人公とする物語。複数の線が走り、ヴァンコーはFBIの秘密捜査班を束ね、その班が一種の吹き溜まりという設定。パリシもボスの姪と結婚したばっかりに、という想定でそこそこ面白くスタートした。しかし、リンゼイはデブリン物の二作目までの作家かなと思わせる出来。☆☆ほ かな。