カタカナ・ミステリー大全

洋物のミステリーの読書日記。原則は文庫本のみ。

アメリカの警官は、ドーナッツが大好き!

どうぞ、召し上がれ。

『あすなろ三三七拍子』上・下 重松清 講談社文庫

2015-08-25 21:22:31 | 番外

 商事会社の総務課長藤巻大介があすなろ大学応援団消滅の危機を救うため、社長命令で社会人入学、応援団に。世田谷商科大学応援団の流れを汲む伝統ある団。OBの齊藤、山下、新入団の野口健太、娘の恋人保坂翔、女子学生の松下沙耶といった面々が加わる。ということで応援団、チアリーダー、吹奏楽部なども加わり進むのです。団ってのも何だかいいものかもと思いつつ、読ませてくれるのでまあいいか。☆☆☆ほ。

『刑事たちの四十八時間』 アレックス・グレシアン 創元推理文庫

2015-08-19 21:49:53 | 洋物

 シリーズ二作目。主人公はディ警部補。英国中西部(ブラック・カントリーというらしい)の炭鉱村ブラックハンプトンにやってくる。村の巡査からの救援要請。父と母、そして末の男の子が行方不明という。残された息子と二人の娘。吹雪の村。炭鉱は無秩序に掘り進められ、坑道が村の地下の至る所に。そこが陥没しつつあり、村の家々が沈んでいく。村には謎の病が蔓延し、医者はヒルで血を吸わせるという治療のみ。そこにディ、ハマースミス巡査部長、遅れてキングスリー博士がヘンリーとともにやってくる。謎のスコットランド人、謎のアメリカ人。登場人物は充分に。という話だけれど、大時代がかった展開はもうこのシリーズもいいのかなと。☆☆ほ。