聖書あれこれ:預言者エリヤ(続)

 
 そのとき彼女自身、甕に一握りの粉、壺にわずかな油しか持たず、最後にそれを調理して食べて死のうと、2、3本の薪を拾っているところだった。なのだが、エリヤに言われたとおりにそれらを彼に供すると、その後、彼女の甕も壺も尽きることがなくなる。
 その後、彼女の幼い息子が病死する。彼女はエリヤに訴え、エリヤがその亡骸の上に三度、身を伏せて祈る。すると子供は生き返り、やもめ女はエリヤが神の人であり神の言葉が真実であることを認める。

 それから3年後、エリヤは神の言葉に従い、アハブに会いに行く。彼は王宮に仕えるオバデヤ(イゼベルが預言者らを殺したとき、彼は100人の預言者を洞窟にかくまい、養った)を介して、アハブの前に姿を現わす。
 エリヤはバールの預言者との対決を申し出る。イスラエルの民に向かって、バールに従うのか神に従うのかの決断を迫り、祭壇に生贄の牡牛を2頭用意し、天より火をもって応える神こそが真の神だ、と訴える。

 450人ものバールの預言者たちは、バールの名を呼び、祭壇の周りを踊りまわり、自らの身体を血の出るまで剣や槍で傷つけて騒ぎ立てるが、何も起こらない。一方エリヤが神に祈ると、火が降って来る。
 こうして民は、主こそ神であると知り、エリヤの命に従い、バールの預言者たちを一人残らず捕らえ、処刑する。この後、雨が降り飢饉が去る。

 To be continued...

 画像は、ストロッツィ「預言者エリヤとザレパテのやもめ女」。
  ベルナルド・ストロッツィ(Bernardo Strozzi, 1581-ca.1644, Italian)

     Previous / Next

     Bear's Paw -聖書あれこれ-
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )