聖書あれこれ:預言者エリヤ

 
 「第五の山」の主人公、預言者エリヤ。私の聖書の記憶は怪しいものなので、その個所だけ改めて読んでみた。
 以下は備忘録。

 エリヤ(「主こそ神」の意)は旧約聖書「列王記」に登場する。モーゼ以後最大の預言者とされる。

 イスラエルはソロモン王以降、南北に分裂。ソロモンは晩年、異教徒の女性たちを妻とし、その結果不信仰と、異教の神々への偶像礼拝とに陥る。
 神はソロモンの家臣ヤロブアムに希望を寄せ、彼を王に立てようとするが、彼もまた偶像礼拝の罪(=「ヤロブアムの罪」)に陥る(十戒の石板の入った契約の箱が南イスラエルに残ったことを怖れ、金の仔牛像を作って対抗し、それを神と崇め礼拝するようになる)。
 この後、北イスラエルの諸王は、ことごとく“ヤロブアムの罪”を犯し、なかでもアハブは最悪の王とされる。彼は異教徒であるシドンの王女イゼベルを妻とし、カナンの神々バールの偶像を礼拝。

 こうした時代に忽然とエリヤ登場。いきなりアハブ王に「神は生きておられる」と進言、飢饉の到来を警告する。
 さて、サマリア地方はひどい飢饉に見舞われる。アハブとイゼベルはエリヤを追い、イゼベルは預言者たちを抹殺。
 エリヤは神の言葉に従い、ヨルダン川東、ケリテ川ほとりに身を隠し、カラスの運ぶパンと肉で養われる。やがて川の水も涸れると、再び神に従い、シドンのザレパテに移り、やもめ女のもとに身を寄せる。

 To be continued...

 画像は、グェルチーノ「カラスに養われる預言者エリヤ」。
  グェルチーノ(Guercino, 1591-1666, Italian)

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