聖書あれこれ:預言者エリヤ(続々)

 
 アハブからこの件を聞き知ったイゼベルは激怒し、再びエリヤの命を狙う。エリヤはイゼベルを逃れ、ベエルシバに身を隠す。すっかり気弱になって死を願うが、天使に励まされてホレブ山まで逃げ延びる。
 ここでエリヤは神の声を聞くが、大風のなかにも地震のなかにも火のなかにも、神を見出せない。が、イスラエルに7千人、神の民が残されていることを知らされると、再び立ち上がり、神の言葉に従ってエリシャに会い、彼を自分の後継者とする。

 その後、アハブがイゼベルの奸計を得てナボテを謀殺し、そのブドウ畑を奪い取った際、エリヤは再びアハブの前に現われて、彼らを糾弾、二人の血を犬が舐めるだろうと預言する。
 後にアハブはアラムの王との戦争にて戦死し、その遺骸の血は犬が舐めるところとなる。一方イゼベルも非業の死を遂げ、城門から突き落とされて馬に踏まれ、その遺骸は犬の餌となった。

 エリヤは死を迎えずに、エリシャと語らっているところに突然現われた、火の馬が曳く火の戦車に乗って、つむじ風とともに天へと昇っていったという。

 画像は、レーリヒ「預言者エリヤ」。
  ニコライ・レーリヒ(Nicholas Roerich, 1874-1947, Russian)

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