団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

ミンミンゼミの夏本番

2023年07月24日 | Weblog

  20日(木)、家の近くでミンミンゼミが鳴き始めた。まるで気象庁の梅雨明け宣言を待っていたかのようだ。

  連日の猛暑、太陽の陽ざしだけが、眩しく地表に差し込んでいた。時々、鶯や鳥のさえずりが聴こえるが、私同様、暑さで元気がない。2重ガラスのせいか、家の中は、灼熱の砂漠のように静まりかえっていた。

  ミンミンゼミが鳴きだす前、ジージーゼミが鳴き始めていたが、こちらは秋の虫の音に似て、ぼやけた感じだった。ミンミンゼミの鳴き声は力強い。2重ガラスもなんのその。陽ざしの中さえ突っ切って私の耳の鼓膜を震わせる。その鳴き声は、オペラのプリマドンナのソプラノみたいに良く通る。

  私は、夏の暑い日に生まれたと聞いている。ミンミンゼミに好意を持つのは、ひょっとして、私が初めて耳にした音だったのかもしれない。

  まるで冬、シンシンと雪が降る深夜のような、夏の猛暑日の音のない世界が、ミンミンゼミによって打ち破られる。(写真:23日朝の散歩で路上にミンミンゼミが落ちていた)これでやっと梅雨が明け、真夏になったと感じる。

  このところスイカの頂き物がかさなった。伊豆の田中山のスイカ、奈良県の大和スイカ。別々に友人が届けてくれた。冷えたスイカは美味い。熱中症対策で水分を多く摂るように言われている。ジュースや甘い飲料水より、スイカなどの水分が多い果物で水分補給するのが好き。

  私の76歳の誕生日に、長男家族からの誕生日プレゼントの中に、冷凍庫で冷やして、首に巻く小物が入っていた。さっそく使ってみた。20分冷凍庫に入れ、約1時間使える。タオルで包んでそれを首に巻く。

  窓の外の目を細めたくなる照り返し。エアコンの“ドライ”に設定した気持ち良い涼しい風。ミンミンゼミの勢いある鳴き声。

  3年間コロナで家に閉ざされた。5類解除で、コロナから解放されたと思ったが、つい最近、友人夫妻がコロナ感染した。ワクチン接種をしていたが、感染した。世間では、多くの人々が、マスクを着用せずに、出歩いている。海外からの旅行客も、コロナ前に戻る勢いで増加している。猛暑が来た。ますます家を出るのが、億劫になる。早朝、早々と散歩して歩数を確保する。

  コロナにもまだ用心の鍵を解いていない。猛暑にも警戒している。家の中で、エアコンを使って過ごしている。朝のアメリカ大リーグ中継、夕方の大相撲名古屋場所の中継。そして今週から、ラグビー、バレーボール、バスケットボール、なでしこ女子サッカーのワールドカップ。くだらないお笑い芸人たちの内輪話に終始する局番組を観なくて済む。ワクワク、ドキドキが日替わりで楽しめる。コキロク(古稀+6歳)は、若者たちが、スポーツで躍動する姿を、眩しく眺めて喜んでいる。

  2台あるエアコンの1台のエアコンの水漏れがひどい。トイレの便器の床との接地面から水漏れがある。修理依頼に返答もない。修理や新しいエアコン設置以来が多く、修理会社がいつ見に来てくれるかわからないという。それでも他の1台エアコンがフル運転してくれている。ただただもう1台のエアコンが壊れないことを願う。

 コキロクの夏、ミンミンゼミが力一杯鳴く。そんな真夏、私は一歩前進2歩後退の生活をしている。

  


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