団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

バイオご乱心とウォーターベッド

2016年09月23日 | Weblog

  21日朝、バイオのパソコンに向かってブログを書いていた。書き終わり、投稿するためにブログの編集アプリへワードからコピーして移した。ところが突然節ごとにフォントが変わった。節ごとに網掛けになったり、太字になってしまった。修正できない。私のパソコン操作の能力を超えている。バイオにはウインドウズ7からある日詐欺にかかったように勝手にウインドウズ10がインストールされてしまった。それからバイオに異常が頻発した。『パソコン119番』に10を7に戻してもらった。それ以後も不具合がでた。ついにお手上げ状態。まだ朝の5時をちょっと回った時間。いつもパソコンの問題発生時に来て直してもらっている『パソコン119番』に電話するには早すぎる。担当者はいつでも24時間対応する、と言ってくれるが気が引ける。こんな時のためにと予備のNECのパソコンを使ってブログを書き直した。無事投稿。

 午前9時に『パソコン119番』に電話した。ソニーのバイオを富士通のエスプリモにセットアップしてもらった。富士通のパソコンはすでに購入してあった。そうそうバイオは使えなくなることを予想しての準備だった。ただ光回線への工事が10月5日までできないのでそれまで騙し騙し使うことにしていた。私はこだわりが強い人間である。やれデスクトップでなければ、写真機能が充実していなければとうるさい。バイオは使いやすかった。ところがソニーはバイオの生産販売をやめてしまった。バイオの写真取り込み機能は他社製品より優れていると思っていた。ソニーがバイオを切り捨てた時、怒りを覚えた。それが原因かどうか、バイオの処分を『パソコン119番』の担当者にどうしますか、と尋ねられた時、即「処分してください」と答えた。あまりに最後のバイオにてこずらされたことと、ソニーがいとも簡単にバイオを切り捨てた恨みがそうさせた。バイオへの愛憎が入り乱れた。書斎からきれいさっぱりソニーのバイオ関連の製品が消えた。

 私は35年位前にウォーターベッドを購入した。ひどい腰痛持ちだった。フランスベッド社の製品だった。25年前に再婚してもずっとそのウォーターベッドを使い続けている。妻が海外勤務になった時も、ネパール、セネガル、ユーゴスラビア、チュニジアとベッドを持って一緒に私も同行した。妻も腰痛持ちだった。ウォーターベッドのおかげで二人とも腰痛から解放された。ウォーターベッドの利点は引っ越しが楽ということである。6本あるシリンダーの水を抜いてしまうとコンパクトに荷造りできる。海外での引っ越しにも便利だった。35年も使い続けると愛着というより体の一部に思えてくる。何度も新しいベッドに買い替えようとしたが、踏ん切りがつかなかった。ソニーのバイオと同じでフランスベッドはこのベッドの販売をやめてしまった。バイオとの違いは、このベッド、故障と無縁だということだ。ただ数年に一度シリンダーの水を取り替えなければならない。ビニール製のシリンダーが劣化して水漏れして使えなくなるまではお世話になるつもりだ。

 ウォーターベッドの水を取り替えなければと数年間思いつつ、ずっと先延ばしにしてきた。ついに22日の秋分の日の祭日、妻と水の取り換えを実行できた。シリンダーには約35リットルの水が入る。シリンダーはビニール製で持ちにくい上に重い。風呂場で古い水を捨て、防腐剤を入れて、台所のシンクで水道の蛇口から水をシリンダーに入れる。約90分。二人とも汗をかいた。やろうやろうがやっとできたに変わった。達成感が半端ではなかった。その晩、水量調節され新鮮な水に満たされたウォーターベッドの寝心地は買ったばかりの時と変わりなく快適だった。

 それにしても日本製品も企業も地に落ちたものだ。情けない。この会社の製品ならという信頼感が失われている。ブランドとはただの会社名と変わりない。モノ作りニッポンは過去?何か私を喜ばせるメイド・イン・ジャパンはないのか。


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