市川崑監督が亡くなって、近所(?)のツタヤでは特設コーナーが出来ている。
市川崑といえば、『犬神家の一族』『悪魔の手毬唄』『獄門島』。
『沼から突き出る二本足』や『蝋燭付き鉢巻の猟銃オジサン』など、湿度を感じるオドロオドロしい雰囲気を記憶している。
その一連の角川映画のCMで、当時、一斉を風靡したのが『悪霊島』。
横溝正史の『悪霊島』を篠田正浩が映画化した時のTV-CM。
『鵺(ぬえ)の鳴く夜はおそろしい~~。きゃぁぁぁ~』というフレーズ。
この『鵺』の声がトラツグミの声。
その『トラツグミ』が毎日来ている。ロクロ場の窓からすぐのところ。
地面をほじくりかえしては、ミミズらしきモノをついばんでいる。
「まだ、声を聞いていないけれど、そのうちに聞くのか…」と思うと急にあのフレーズが頭をよぎった。
『鵺の鳴く夜はおそろしい~~。』
「ひょぇぇ~~~~ \(ToT)」
このフレーズは、当時かなりのインパクトがあり、小学生なんぞは学校の行き帰りにマネしていた。
かく言う小生もその一人だが……。
マネするわりに、そのCMが怖くてまともに見ていなかったなぁ。
このCMバックに流れていたビートルズの『レット・イット・ビー』は、今もコワイ雰囲気と結びついて記憶しているし。
『犬神家の一族』の白マスクの『すけきよ』もインパクト充分だった。
お化粧パック中のヒトを見ると、心の中で「すけきよだぁ~。」と思ったり…
先日、テレビで『犬神家の一族』をやっていたらしい。
それを録画していた細君が「一緒に見よう」というが、ご辞退した。
コワイ系映画はダメ。
小学生の時に見た『オーメン』『13日の金曜日』『エクソシスト』『ゾンビ』…から、いまだに立ち直れていないチキンハートなので。
『ドンパチもん』や『乗り物の追いかけっこ』や『SFチャンバラ』は平気なんだけど。
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