ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

ざるをもって・・・

2013-06-12 17:56:18 | 日記
                            ざる


                        漏れていく水

                        
                        流れでる
                        汚れていく

                        
                        どろどろ

                        
                        あふれでる
                        あぶくの山
                        あわは    
                        あやしく
                        あぶなく

                        
                        汚泥の
                        メタンのにおい

 
                        色は
                        おどろおどろしく

                        
                          こんなにも
                          夢の
                          描いた色は
                          虹色の
                          鮮やかな
                          空にかけた
                          橋
                          
                          おいしい果物と
                          ケーキと
                          きらきらと
                          ひかりあふれた
                          金色


                        そこは
                        息がつまる
                        暴力と
                        けだるく
                        うだる
                        空気が
                        支配して
                        廃墟
                        体液の
                        腐敗した

                        悲しみに
                        共感しない
                        しらばっくれた
                        無関心の
                        虚無

                           美しい女性が
                           ヒールの音をたてて
                           その床を横切った

                           レストランは
                           無国籍
                           西洋の絵と
                           ミニチアダックスフントに
                           水を
                           皿に
                           わけてやる


                        なぜここにいる
                        現実を
                        知るためなのか
                        単なる好奇心からか

                        水が流れたあとの
                  
                        どろの重さ
                        おどろおどろしい

                        泥水が
                        ながれる

                        ざる
                                               
                        


                        
                        
                        

                       
                          
                          

                        

りゅうきゅうのひと

2013-06-12 10:34:03 | 日記
                             りゅうきゅうのひと


                      坂道を行けば
                      庭園の中
                      6月の雨のない
                      空の下

                      紫陽花の葉は
                      うなだれて
                      乾いている

                      ぼられているような気がする
                      夕食は
                      しゃれたゼリーの野菜サラダ
                      オクラは
                      丸ごとがおいしいけどね
                      きゅうりも
                      ぼりぼり食べたいね
                      ゼリーの周辺に巻いてもね
                      
                      御公家様の
                      食事だね
                      見た目を楽しむ
                      桜色の
                      ソース

                      シャンデリアの下
                      野暮天は
                      周囲に溶け込まず

                      いつものように
                      背伸びをして

                      はりせんぼんの
                      泳ぎで

                      値踏みをしている
                      薄目の
                      ウエターに
                      構わず

                      デザート
                      に食らいつき
                      コーヒー

                      「おかわり、いいの?
                       くださいませね。」
                      と
                      むりやり
                      おのぼり御公家
                      を
                      演じてみる

                      まゆこく
                      南国の琉球人