ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

秋の空

2015-09-05 23:27:16 | 日記

                       秋の空



                大空に
                トンボの群れ
                秋の気配の風が
                鳳凰木の橙色の花ビラを揺らしている




                    乾いたスポンジは
                    カサカサの粉を吹いて
                    ぼろぼろと
                    記憶を
                    落としている




                    吸い取った
                    水が
                    消えてしまったから
                    新しいスポンジに変えてしまうのだろうか



                   
                    自信を持って
                    突っ走ることは
                    みずみずしい
                    新しかったスポンジだったから



                    何もかも吸い取るから
                    

               大空に
               夕焼け
               光は優しく
               柔らかな陽ざし




                    落とした記憶を
                    拾い
                    さて
                    どこに繋ぎ
                    何を埋めるか



              大空の中に
              大きな鳥が
              翼を広げて
              通り過ぎた
 
                
                    
                    
                    
                    
                    

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