号泣
雨の音
雨どいから
ひとつ
ベランダの床に
またひとつ
ひとつ
眠りにつけない
暗闇で
音ひとつ
耳から
あふれて
鼻腔を
ふさぐ
水滴
コップに集め
真っ暗な
穴ぐらで
ひとは
この水滴の音に
恐怖を
数えて
数えることをやめて
息をひそめていたのだろうか
きょうも雨
雨があふれて
南の島は
水浸し
海も
あふれて
号泣
雨の音
雨どいから
ひとつ
ベランダの床に
またひとつ
ひとつ
眠りにつけない
暗闇で
音ひとつ
耳から
あふれて
鼻腔を
ふさぐ
水滴
コップに集め
真っ暗な
穴ぐらで
ひとは
この水滴の音に
恐怖を
数えて
数えることをやめて
息をひそめていたのだろうか
きょうも雨
雨があふれて
南の島は
水浸し
海も
あふれて
号泣