ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

てんとせん

2018-03-17 11:09:04 | 日記

                   てんとせん


               落ちくぼんだ目
               の
               暗い光
               と
               思ったのだが



               ただれた
               皮膚は
               治そうにも
               困難極まりない
               血管の中の
               糖分で
               べとべと


               たらふく食べた
               飲んだ
               膨らんで
               膨らんで
               薄皮1枚
               もうすぐ
               小さな刺激で
               はちきれ
               こなごなに
               破れるのか


               この袋の中に
               住む
               小人たち
               肥え太っていないか
               袋の中で
               切れるのか



               不愉快に
               不機嫌に
               思いがあるのか
               わがままなのか
               隣にいる人間に
               擦り付ける
               泥



               塗り込められた泥で
               呼吸ができず
               40歳が
               5歳の子に
               戻り
               雑踏の中で
               つばをそこらじゅうに
               吐き捨てている


            
               美しい3月が
               くらい
               まっかかの
               花びらにおおわれて
               


               ふたたびの
               みたびの
               古代の向こう側からの
               怨みに
               ふれて
               土深く
               埋めてしまうのか



               平成の点と線

               
               
               

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