ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

オキナワ

2013-07-02 22:43:26 | 日記
                          
                              オキナワからおきなわへ

                        むかしむかし
                        国会の玄関の扉に向かい
                        バイクで
                        疾走したオキナワの若者がいたという

                        白くまばらな髪の
                        病衣を着た初老のひとが
                        テレビのドキュメント番組を見ながら
                        つぶやいた

                        「あいつは自分の知り合いなんだ」
                    
                        むかしむかしは
                        ついきのうのことで
                        その時間に
                        そのただ中に
                        いたひと

                        「オキナワの少年」

                        時間は
                        しかし確実に動いている
                        情報を得るツールは多数か
                        手に入れた機器は
                        最新で指先で操られる
                        頭は
                        メドウーサ
                        凝視すれば石

                        「移住したオキナワは青い空と海」

                        ぐろーばる
                        ろーかりずむはばかる
                        まんちゃーひんちゃーぬ
                        げんじゅーみんや
                        りゅーがさりやーに

                        奪われた言葉は
                        言葉だけではなく
                        頭も奪われ

                        頭を奪われたら
                        こころは

                        たましぬぅぎてぃ
                        まぶやーまぶやー
                        うーてぃくーよー

                        魂込める
                        おばーがいない


                        オキナワが
                        おきなわになる
                        ひらがなの
                        のっぺらぼーの
                       


                        


                     
                        
              
                         
                        
                        
                        
                        
                        
                         

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