兄さ
兄さは
いろいろに
道を
あるいて
あたまがいいのか
いいあたまを
使い切らないうちに
あたまのきりかえを
しなくてはいかなかったのか
おきなわのためにさ
そのあたまをつかえばえかったのに
おきなわじゃなくって
わっかに
だまされちまって
ぽとんとおちて
ちいさいわっかから
ぬけられなくなっちまった
あげくのはて
びょうきもちになっちっまって
いまじゃ
さけびたりの
よいどれ
ぜにこはいっぱいあるようだども
なににつかわれちまっているのか
わかっているのかわかってないのか
まあ、
すえっこのいもとには
わからねーことがあるのかもしらねが
からだだけはだいじにしなよ
兄さ
いろいろあるのは
みんないっしょだが
兄さは
めいよばもっているし
ぜにももっているし
まごもできて
よか
ただ
さみしー兄さだ
ちいさいときから
ひとりぼっちだったような
兄さは
ことばで
じぶんのきもちいわねーからさ
もうきょうだいだけしか
いねーんだから