ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

あしたには・・・

2013-04-20 21:54:35 | 日記
                                 あしたには・・・

                             あした
                             歩く道

                             心躍る
                             あぜ道で
                             よくわからない
                             野の花に
                             出会ったら
                             摘むことはせずに
                             その花を
                             よくながめて
                             香りをたしかめ
                             

                             わくわくして
                             前に進めそうだ

                             その道の
                             先に
                             なにがあろうとも
                             そこに進むと決めたのだから

                             ほんとは
                             決まっていたのかもしれない
                             この世界で
                             生きていることに
                             気づく前から

                             あした
                             歩く道

                             きのうとは違う風景
                             きのう会ったひとが
                             きょうは
                             未来の顔をもって
                             きのうを話しているが

                             あした
                             歩く道

                             きょうは
                             いっしょに
                             歩いて
                             きのうから
                             きょうに続く道
                             を
                             感慨深く
                             それぞれの
                             歩いてきた道を
                             いたわっている

                             

                             

                             
                              
                            
                             
                             
                             

お大事に ・・・の話

2013-04-20 10:03:40 | 日記
                           お大事に

                        夜明け前の
                        暗さの中で
                        かつて
                        重症病室の窓から
                        観覧車の
                        青や紫や黄色のあかりが
                        光っていた

                         発語しない重いからだを
                         左右にうごかして
                         それから
                         排痰を促し
                         吸引する

                        朝の白さの中で
                        白衣を脱ぎ
                        私服に着替え
                        階段を降りる時
                        通り抜ける風に
                        身体をさらし
                        うつむて
                        帰宅した

                         声なき
                         肉体
                         鼻腔カテーテルの
                         食物

                        わたしは
                        コーラとフッシュバーガー
                        を流し込み
                        眠りにつく

                        生きていること
                        に
                        限りがあること
                        には
                        きがつかなかった

                        白衣のひとは
                        しかし
                        天使でいよう

                        
                        すこしばかり
                        よりそって
                        家族のように
                        やさしい声かけ
                        と
                        その手のぬくもり
                        で

                                                
                        迷うことはない
                        ただ
                        一生は
                        一瞬に近いから
                        大事に
                        大事に