ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

時間について

2013-04-26 23:16:36 | 日記
                            やさしい時間


                          夕方の
                          空を見上げて
                          

                          一週間の
                          一日、一日を
                          雲にのせて
                          ゆっくり
                          ゆっくり
                          風に
                          流していく

                          こうして
                          時は
                          
                          ゆっくりと
                          そして
                          足早に
                          雲の行方に
                          いつの間にか消え

                          夕焼けの
                          あかとあおの
                          あいだに溶けて

                          紫の煙りに
                          変わっていくのかもしれない
                  
                          ただただ
                          いとしくやさしい時間に
                          なるように

                          なっていく

                          欠けた月でも
                          美しい
                          いや
                          欠けているからこそ
                          

                          

                          
                         
                          
                          
                          
                          

夕闇の中で

2013-04-26 21:38:08 | 日記
                                 夕闇の中で


                             闇夜で
                             しくしく
                             
                             闇夜の
                             カラスが
                             泣いている

                             姿が見えないのは
                             羽も
                             そのくちばしも
                             闇夜に隠れているから

                             暗い暗い
                             暗闇に
                             その黒が
                             まぎれて

                             白い道が
                             月夜に
                             照らされて
                             輝き

                             カラスは
                             驚いて
                             飛び去ってしまった

                             道は
                             二度とはこない
                             時間の
                             流れの中で

                             きらきらと
                             ひかりにあふれ
                          
                             流れている
                             白い道

                             カラスが
                             しくしく
                             泣いている

                             遠い遠い
                             道の向こうで

                             黒い影になって