Breathe & Stretch 〜マインドフルネストレーナーのメモ帳〜

縁あって辿りついたマインドフルネストレーナーの仕事。悩みは色々あれど、喜びや楽しみが増えていきますように。

大地震と上司の教え

2008-05-16 19:22:33 | ちょっと感動
毎年、神戸の震災を思い出すのは、1月の寒い時期でした。

地震当日、私は、研修の為、神戸の北に向かおうと、駅に向かい近鉄電車(当時、奈良に住んでました)が走っていないことを知り、

家に引き返し、テレビに映し出される神戸の街を見て、何度も回線が不通になっている電話のプッシュボタンを押した記憶があります。

当時、私が勤めていた会社は、フィットネスクラブでした。

阪神地区には、直営・フランチャイズの店舗が非常に多く、被害の大きかった、神戸市東灘区には、開業間もないながらも優秀な店舗がひとつありました。

初年度から、会員数や売り上げ・客単価も順調に伸び、西日本の基幹店でした。

私の最初の上司が、開業時に支配人として着任した後、若手で活躍の目覚しかったG支配人にバトンタッチがなされました。

その矢先に、あの神戸の大震災が起きました。

被害が最も大きかった街に、G支配人の店舗はありました。

被害は大きく、入っていたショッピングセンター全体のダメージが大きく、プールの底は抜け、フィットネススタジオの鏡は割れ、ロッカーは倒れ、

街全体が家屋の倒壊やライフラインの切断などで、大変だった時に、家族の安否を気遣いながら、自分の店の状況を確認に行き、そして街全体の惨事を目にしながら、

いったいどんな気持ちで、街を走り、さまよい、誰のせいにもできない感情を諌めたのだろうか・・・

毎年、春に行われる、全社員が会する会社の政策発表会では、成績優秀者などが表彰されていました。

G支配人の店舗は、当然、業績も良かった訳ですが、その場で表彰されることはありませんでした。

その代わりに、G支配人個人が表彰されました。

表彰内容は

「人命救助」

ステージの上の姿は、終始うつむきがちだったことが思い出されます。

当時、年齢は30歳前後だったと記憶しています。

最初に勤務した会社の記憶と言うのは、だんだんと薄れて行きます。しかし、大切だと思うことのコアな部分は、この会社の上司から学んだと思っています。

「助け合うこと」

私も個人事業主になり、チームで動くことは以前よりも少なくなりましたが、その代わりに関ることができる方々の人数は、勤め人時代に比べて、倍々単位で増えています。

なんだかんだ言って、「助けていただくこと」は多いものです。

「弱ったなぁ」と思う時は、声を出して、助けを求め、逆に、自分ができることで相手の前進に力になれるのであれば、知恵を出し、労力を呈していく。

困った時は、お互いさま。

最近痛感することなのですが、新たに何か学び得ようと思えば思うほど気づくのは、大切なことほど、人生の早い段階で学んでいるということ。

海の向こうの中国では、五輪を前に、あのような惨事に見舞われてしまいました。

国家プロジェクトの遂行と難航する人命救助を並行して行うことは、極めて葛藤を伴なう難しいものと思います。

多くの死傷者が出ましたが、彼らの死が、「犬死」にとならないように、北京五輪が参加者・参加国にとって、平和なスポーツの祭典になることを願います。

1日1回ありがとうございます。


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