Breathe & Stretch 〜マインドフルネストレーナーのメモ帳〜

縁あって辿りついたマインドフルネストレーナーの仕事。悩みは色々あれど、喜びや楽しみが増えていきますように。

得手をさらに活かす

2014-11-12 19:55:08 | マインドフルな日々
大相撲11月場所が始まりました。
連日、幕内上位の取組を中心に帰宅後ビデオ録画を見ています。

昨日は関の新三役(小結)昇進のインタビューを聞いて、唸りました〜。

無口な力士が多い中で、現役力士で初めて内容のあるインタビューを聞いたように思います。

もともと右で差す型を持ちつつも、それを活かすために
左手をより一層使うように、日常生活の中で心がけていると。

強みを活かすには、弱みを克服するというよりも
活かしきれていないことを開発することが大事ってことですよね。

そもそも、強みとか弱みとか二元論で語られていないところも気持ちがいいです。

9月場所で、私が最も熱狂した逸ノ城関との流血の取組をスローで見ると
いかにこの左手が活きていたかがわかりました。

自分でもコツコツ・ひたむきに・地道にと公言するだけあるなあと。

日常生活から左手を違和感なく使えるようになることで
ほんの数秒の取組の中で、無意識に身体の自由な動きに任せることができるのでしょうね。

相撲は、身体の反応とほんの一瞬の判断が勝負の分かれ目になるかと思うのですが、
始まってしまえばいちいち考えて動いてられない勝負の世界。

勝つための動きを反射的に繰り出す。
得意パターンだけではなく、可能性のある動きを稽古で自分の身体に取り込んでいく。

これも、人体だけではなく、組織経営でも同じように言えるなあ。
最初は、ぎこちなくってカツンカツンになりながらも、試してみる。
「いいんじゃないか」と思ったことを、よりいい感じになるようにPDCAサイクル。

もともと、勢関は相撲以外からも相撲が強くなることを貪欲に取り入れているらしいのですが、
中堅どころになってもこういう素直さって素晴らしいなと思います。

立ち会いまでの所作を見ていても、非常に禅的な感じが伝わってきます。
足首の堅さを調整しようとする身体の準備の仕方にも工夫を感じます。

思い切りあたってあたり負けせず、勢い余って、前に落とされることも少なくなり、
土俵際で豪快に投げに持っていくところはなんかは実に雄々しく応援にも熱が入ります。



個人的には、9月場所で入り待ちの時に、リアルに見て「かっこいいなぁ」と思いましたが、
長身でバランスのよい身体が纏うシンプルな着物の着こなしが本当に粋です→「きものカンタービレ」さん参照

相撲甚句の歌い手として、巡業では観客を楽しませることでも、
知られていますが、

ひたむき、でも明るく自分を追い込みすぎないバランスの良さが
愛される理由なのかもしれません。

右肩の「鉄砲ダコ」の盛り上がりには萌えますね。
当然ながら厳しい取組が続きますが、楽しみにしています。
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