1940年代末にニューヨークでデビューを飾ったケニー・ドリューは、バト・パウエルの流れを汲むピアニストの一人として、1953年にブルー・ノート・レコードへ吹き込んだ「ケニー・ドリュー・トリオ」が初リーダー・アルバムとなっています。
その後もハード・バップ・スタイルを持ち味として、ニューヨークを中心に活動を続けていました。
1963年に劇伴奏のピアニストとしてパリ公演を行った際に、人種差別がなくジャズも盛んで、自由な空気のパリが気に入ったようです。
その後、一旦は米国に戻りましたが、60年代後半にコペンハーゲンに居を構え、そこのジャズ・クラブ「カフェ・モンマルトル」と契約を結び、70年代後半までハウス・ピアニストとして活動を続けています。
このジャズ・クラブにおいて、録音の権利を持っていたのが、ステープル・チェース・レコードのプロデューサーであるニルス・ウインターで、その関係からケニー・ドリューはこのレーベルに次々とレコーディングしていくことになります。
一方、デンマーク出身で、ヨーロッパで最高のジャズ・ベーシスト言われたのがニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセンで、彼もまたカフェ・モンマルトル・クラブのハウス・ベーシストとして数々のミュージシャン達と共演していました。
1946年生まれのペデルセンは、2005年4月21日、58歳の若さで亡くなっています。
ジャズにおけるデュオ演奏としては、ピアノとベースの組み合わせが一番多く、ドリューとペデルセンのレコーディングは、必然の成り行きだったことなのでしょう。
この2人、ニルス・ウインターの手により、1973年春のレコーディングを始めとして、立て続けに3枚製作しています。
「DUO」 STEEPLECHASE SCS - 1002
1. I SKOVENS DYBE STILLE RO ( IN THE STILL OF THE WOODS )
2. COME SUMMER
3. LULLABY
4. KRISTINE
5. SERENITY
6. DET VAR EN LORDAG AFTEN ( ONCE A SATURDAY NIGHT )
7. DO YOU KNOW WHAT IT MEANS TO MISS NEW ORLEANS
8. WAVE
9. DUO TRIP
10. HUSH-A-BYE
KENNY DREW (P & elp) NIELS-HENNING ORSTED PEDERSEN(b) 録音 1973年4月2日
「DUO 2」 STEEPLECHASE SCS - 1010
1. JEG GIK MIG OVER SO OG LAND
2. LARGO
3. MY LITTLE SUEDE SHOES
4. TRUBBEL
5. BLUESOLOGY
6. VIKING’S BLUES
7. A CHILD IS BORN
8. IT MIGHT AS WELL BE SPRING
9. MY SHINING HOUR
KENNY DREW (P) NIELS-HENNING ORSTED PEDERSEN(b) 録音 1974年2月11~12日
「DUO LIVE IN CONCERT」 STEEPLECHASE SCS - 1031
1. IN YOUR OWN SWEET WAY
2. MY LITTLE SUEDE SHOES
3. SERENITY
4. MY SHINING HOUR
5. HUSH-A-BYE
6. TRUBBEL
7. VIKING’S BLUES
8. THERE’S NO GREATER LOVE
9. OLEO
KENNY DREW (P) NIELS-HENNING ORSTED PEDERSEN(b)
録音 1974年6月8日 オランダでのライブ
1作目はケニー・ドリューの自己名義のアルバムとしては13年ぶりのものです。
1曲目の「静けき森の中で」で、ペデルセンのウッド・ベースは木の香りがするような深い音で、何とも言えない雰囲気をかもし出しています。
このアルバムの中で、ドリューはエレピも披露していますが、他では余りお目にかかれない演奏です。
ステープル・チェース・レコードの2作目(*1)となったこの作品、全世界でベスト・セラーを記録し、ケニー・ドリューをジャズ・シーンに再登場されるきっかけとなりました。
(*1) このレーベルの最初のアルバムは、ジャッキー・マクリーンの「ライブ・アット・モンマルトル」で、ケニー・ドリューも参加しています。
また、2作目、3作目とレコーディングを重ねるごとに、テンポの速いものが多くなり、特にライブでは聴衆を前に白熱した演奏が聴かれます。
この3枚、いずれもスタンダード、オリジナル、それにトラディショナル曲が上手くブレンドされていて、聴き易いアルバムとなっています。
3枚の中で、あえて1枚をとするならば、ベースの録音が素晴らしい1作目となりましょうか。
その後もハード・バップ・スタイルを持ち味として、ニューヨークを中心に活動を続けていました。
1963年に劇伴奏のピアニストとしてパリ公演を行った際に、人種差別がなくジャズも盛んで、自由な空気のパリが気に入ったようです。
その後、一旦は米国に戻りましたが、60年代後半にコペンハーゲンに居を構え、そこのジャズ・クラブ「カフェ・モンマルトル」と契約を結び、70年代後半までハウス・ピアニストとして活動を続けています。
このジャズ・クラブにおいて、録音の権利を持っていたのが、ステープル・チェース・レコードのプロデューサーであるニルス・ウインターで、その関係からケニー・ドリューはこのレーベルに次々とレコーディングしていくことになります。
一方、デンマーク出身で、ヨーロッパで最高のジャズ・ベーシスト言われたのがニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセンで、彼もまたカフェ・モンマルトル・クラブのハウス・ベーシストとして数々のミュージシャン達と共演していました。
1946年生まれのペデルセンは、2005年4月21日、58歳の若さで亡くなっています。
ジャズにおけるデュオ演奏としては、ピアノとベースの組み合わせが一番多く、ドリューとペデルセンのレコーディングは、必然の成り行きだったことなのでしょう。
この2人、ニルス・ウインターの手により、1973年春のレコーディングを始めとして、立て続けに3枚製作しています。
「DUO」 STEEPLECHASE SCS - 1002
1. I SKOVENS DYBE STILLE RO ( IN THE STILL OF THE WOODS )
2. COME SUMMER
3. LULLABY
4. KRISTINE
5. SERENITY
6. DET VAR EN LORDAG AFTEN ( ONCE A SATURDAY NIGHT )
7. DO YOU KNOW WHAT IT MEANS TO MISS NEW ORLEANS
8. WAVE
9. DUO TRIP
10. HUSH-A-BYE
KENNY DREW (P & elp) NIELS-HENNING ORSTED PEDERSEN(b) 録音 1973年4月2日
「DUO 2」 STEEPLECHASE SCS - 1010
1. JEG GIK MIG OVER SO OG LAND
2. LARGO
3. MY LITTLE SUEDE SHOES
4. TRUBBEL
5. BLUESOLOGY
6. VIKING’S BLUES
7. A CHILD IS BORN
8. IT MIGHT AS WELL BE SPRING
9. MY SHINING HOUR
KENNY DREW (P) NIELS-HENNING ORSTED PEDERSEN(b) 録音 1974年2月11~12日
「DUO LIVE IN CONCERT」 STEEPLECHASE SCS - 1031
1. IN YOUR OWN SWEET WAY
2. MY LITTLE SUEDE SHOES
3. SERENITY
4. MY SHINING HOUR
5. HUSH-A-BYE
6. TRUBBEL
7. VIKING’S BLUES
8. THERE’S NO GREATER LOVE
9. OLEO
KENNY DREW (P) NIELS-HENNING ORSTED PEDERSEN(b)
録音 1974年6月8日 オランダでのライブ
1作目はケニー・ドリューの自己名義のアルバムとしては13年ぶりのものです。
1曲目の「静けき森の中で」で、ペデルセンのウッド・ベースは木の香りがするような深い音で、何とも言えない雰囲気をかもし出しています。
このアルバムの中で、ドリューはエレピも披露していますが、他では余りお目にかかれない演奏です。
ステープル・チェース・レコードの2作目(*1)となったこの作品、全世界でベスト・セラーを記録し、ケニー・ドリューをジャズ・シーンに再登場されるきっかけとなりました。
(*1) このレーベルの最初のアルバムは、ジャッキー・マクリーンの「ライブ・アット・モンマルトル」で、ケニー・ドリューも参加しています。
また、2作目、3作目とレコーディングを重ねるごとに、テンポの速いものが多くなり、特にライブでは聴衆を前に白熱した演奏が聴かれます。
この3枚、いずれもスタンダード、オリジナル、それにトラディショナル曲が上手くブレンドされていて、聴き易いアルバムとなっています。
3枚の中で、あえて1枚をとするならば、ベースの録音が素晴らしい1作目となりましょうか。