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ドン・チェリーの「コンプリート・コミュニオン」

2014-04-08 | JAZZ
再びドン・チェリーとガトー・バルビエリの共演盤から、「コンプリート・コミュニオン」です。
ドン・チェリーとガトー・バルビエリの最初の出会いは、ドンがソニー・ロリンズと共に、ローマへ演奏旅行に出かけた際に、同地のクラブで演奏していたブェノスアイレス出身のガトーの演奏を聴いて、自分のグループで演奏したいと思ったことに始まります。

このアルバムは、前回の「トゥギャザーネス(ワン・ツー)」に続いてのもので、何とクリスマス・イヴにレコーディングされています。
これは、ドンがブルー・ノート・レコードに録音した全3枚の中の最初のもので、ベースとドラムスが米国のミュージシャンであることから、前作より纏まっていて、しかも彼の主張が一層明確に表現されていると思います。
前作はヴァイブラフォンを加えたクインテット編成でしたが、こちらはピアノレスのカルテット演奏です。
そしてここでは、ヨーロッパの演奏旅行で得た色々な国や民族から得た体験が「音」を通して表現されています。

「COMPLETE COMMUNION」 BLUE NOTE ST-84226
   
(Side 1)
[ COMPLETE COMMUNION ]
a. Complete Communion
b. And Now
c. Golden Heart
d. Re,membrance
(side 2)
[ ELEPHANTASY ]
a. Elephantasy
b. Our Feelings
c. Bishmallah
d. Wind Sand And Stars
DON CHERRY(cor) GATO BARBIERI(ts) HENRY GRIMES(b) EDWARD BLACKWELL(ds)
録音 1965年12月24日

このアルバムは、A面、B面共に4つのモチーフから構成されてますが、演奏は切れ目なく続きます。
ここでの基本的アプローチは、互いに綿密な関係を保ちながら、幾つかのテーマが用いられ、その素材を少しづつ違ったやり方で繰り返し演奏しています。
そして、時にはユニゾンで、時にはオクターブで、これにベースとドラムスが絡み合う様は、4人がお互いに会話をしている様にも聴こえます。
それはお互いのやり取りがボールの投げっこの様で、ベースもメロディを奏でてこれに応えています。
この様な方法は「コール・アンド・レスポンス」と言われ、ジャズでは良く用いられる手法です。
これがジャズの醍醐味でもあり、何度聴いてもその都度新しい発見があります。

コメント
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