あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

ドン・チェリーの 「トゥギャザーネス」

2014-04-04 | JAZZ
ドン・チェリーとガトー・バルビエリの共演作を取り上げてみました。
ドン・チェリーは1958年、オーネット・コールマンのアルバム「サムシン・エルス」でデビューし、ソニー・ロリンズのレコーディングにも参加した後、ニュー・ジャズ旋風を巻き起こしています。
64年にアルバート・アイラーと共に渡欧し、その後は欧州を本拠地として活動しました。
一方、アルゼンチン出身のガトー・バルビエリは、50年代後半に自己のバンドを率いて活動拠点をヨーロッパに移し、そこでドン・チェリーと出会っています。
60年代中盤のヨーロッパは、お国によってサウンドの違いこそあれ、フリー・ジャズ・ムーヴメントの到来となり、歴史的コンサートや重要なレコーディングが数多く行われています。
このアルバムは、当時デンマークに住んでいたドン・チェリーが、ここに参加しているメンバーを従えてグループを結成し、イタリアのレコード会社に録音したものです。

「TOGETHERNESS」 DURIUM ms A 77127
    
1.Togetherness One - First Movement
2.Togetherness One - Second Movement
3.Togetherness One - Third Movement
4.Togetherness Two - Fourth Movement
5.Togetherness Two - Fifth Movement
Don Cherry(cor) Lee Gato Barbieri(ts) Carlhans Berger(vib) J.F. Jenny Clark(b) 
Aldo Romano(ds)  1965年作品 

ドン・チェリーが60年代にレコーディングしている大半のアルバムは、ニュー・ジャズ(フリー・ジャズ)、即ち形式にとらわれず自由な表現を追及し、従来の概念には縛られないものが大半ですが、なぜかこのアルバムはメロディアスな部分が多く含まれています。
しかしそこはフリー・ジャズで、テーマ~アドリブといった形式のものは何処にもありません。

このアルバム、過去に国内盤LPでも発売されていますが、4月30日にCDで限定発売されるようです。

なおガトー・バルビエリは、72年の映画「ラスト・タンゴ・イン・パリ」のサウンド・トラックを手掛けたことでも知られていますが、63年から3年間に渡ってドン・チェリーの相方を務めています。
ドン・チェリーは上記アルバムの翌年、ブルー・ノート・レコードに類似メンバーで「即興演奏家のためのシンフォニー」をレコーディングしています。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする