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メンフィス出身者で編成されたジャズ・レコード

2013-07-10 | JAZZ
テネシー州・メンフィスと言うと、エルビス・プレスリー、B.B.キング、ブルース、ロックンロール、色々思い浮かびます。
そうそう、キャット・フィッシュという美味しい食べ物もあります。(但し私の感覚です)
私は何回かの米国出張において、テネシー州のメンフィスと、テネシー・ジャクソンは訪問回数も多く、親しみもある場所でもありました。
この地図上にはありませんが、テネシー州の東の外れには「テネシー・ウイスキー」で有名なジャック・ダニエルの製造元があるLYNCHBURGもあります。
但しこのエリアはドライ・カウンティで、お酒を飲むことも、買うこともできません。
お酒の製造元でお酒が買えないということは、日本では信じられませんよね。
    

エルビスが初録音を行ったサン・スタジオ(携帯電話のカメラの画像)と、そこで購入した帽子
 

改めて、TV画面によるサンスタジオは・・・
     

そして、エルビスの邸宅(グレイスランド)と外壁、それにB.B.キングの店があり「ブルースの故郷」とも言われるダウンタウンのビール・ストリート
   

2007年5月19日(土)
メンフィスのダウンタウンにあるマイナーリーグの野球の試合を観戦しました。
  

いずれも懐かしい場所ですが、そのメンフィス・出身者を集めて作ったアルバムを紹介します。
「DOWN HOME REUNION」 UAS 5029
     
1. THINGS AIN’T WHAT THEY USED TO BE
2. BLUE’N BOOGIE
3. AFTER HOURS
4. STAR EYES
FRANK STROZIER(as) GEORGE COLEMAN(ts) LOUIS SMITH(tp) BOOKER LITTLE(tp) 
PHINEAS NEWBORN(p) CALVIN NEWBORN(g) GEORGE JOYNER(b) 
CHARLES CROSBY(ds) 録音 1959年

このアルバムのサブ・タイトルは「ヤング・メン・フロム・メンフィス」となっていて、メンフィス出身者を中心に編成されたスペシャル・メンバーで作られています。
但しピアニストのフィニアス・ニューボーンだけは、ダウンタウンから Rt.64 を東へ約45マイル行ったところにあるホワイトビルの出身だそうです。
アルバムの参加者に関する音楽歴情報は、岡崎正通さんがCD解説で詳しく述べていますので、上記の右側の文面をご覧ください。

メンバーの中での注目される3人をピック・アップしてみました。
最初はフィニアス・ニューボーンで、左手で右手と同じようなアドリブ・フレーズが弾けるという、超バカテクを持ったピアニストです。
LPのB面1曲目は、そのフィニアスをフィーチャーしたアフター・アワーズで、プレステッジ傍系のニュー・ジャズ・レーベルには、ロイ・ヘインズがリーダーとなった「ウィ・スリー」というアルバムの中で、同じ曲を演奏しています。
そして次は、わずか23歳の若さで尿毒症のため、この世を去ったトランペッターのブッカー・リトルです。同じトランペッターのクリフォード・ブラウンと比較されますが、ブッカー・リトルの方が音色は明るいです。幸い彼はデビューしてから数年間の間に、多くのレコーディングに参加しています。
最後は、アルトサックスのフランク・ストロージャーです。
LP最後のスター・アイズで、チャーリー・パーカーの愛唱曲を熱演しています。
彼の録音はあまり多くないので、貴重な演奏の一つです。
ここに参加しているメンバー達は、自身のアルバムで、改めて取り上げる予定にしています。

最後に、昨年運よくモノラル盤を入手したので、両方の聴き比べをしてみました。
ステレオ盤は管楽器を中央に、ドラムとギターが左寄り、ピアノとベースが右寄りで、あまり大きな広がりは無く、好ましいバランスでした。
この2枚の「音」の感想は、いずれも違和感なく優れた録音だと思います。(モノかステレオかは好みの問題です)
但しステレオ盤のCDは、LPに比べると音はクリアで洗練され、また管楽器の音は細く、この南部独特の雰囲気には似合いません。

下の写真は、そのモノラルLPです。( UAL4029 )
   

コメント
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