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メンフィス出身のミュージシャン(2)

2013-07-28 | JAZZ
7月10日の「 DOWN HOME REUNION / YOUNG MEN FROM MEMPHIS 」において、メンフィス出身者で編成されたアルバムを紹介しましたが、そこに登場した人を順次紹介しています。
その第2回は「ルイ・スミス」です。

ルイ・スミス ( Louis Smith )  1931年5月20日 -
 
トランペッターのルイ・スミスは、前回登場したブッカー・リトルと従兄弟だそうです。
13歳でトランペットを手にし、マナサス高校のバンドを経て、奨学金でテネシー州立大学で音楽を専攻し、そのまま大学院に進み、更にミシガン大学でトランペットを学んでいます。
そしてディジー・ガレスピー、クリフォード・ブラウン、マイルス・デイビスを始めとして、多くのトランペッターと共演した経験もしています。
1954年に徴兵され軍楽隊に所属し、ここでフィニアス・ニューボーン・ジュニアと遭遇しています。
除隊後はアトランタの高校教師となり、ホレス・シルヴァーのバンドに誘われたことで、プロの道に踏み込んだのですが、生活基盤はあくまで音楽教師の仕事でした。
レコーディングのきっかけは、ピアニストのデューク・ピアソンと共演していた時に、トラジション・レーベルのオーナー(トム・ウイルソン)に認められ、レコード番号(TLP-22)まで決まっていましたが、トラジションが倒産してしまい、ブルーノートのアルフレッド・ライオンがテープを買い取り発売されました。
このブルーノートからは立て続けに2枚のLPが発売されましたが、当時から音楽教師にウエートを置いていたため、3枚目のリーダーアルバムは1978年のステープル・チェース・レーベルまで、何と20年間のブランクがありました。

その後スミスは音楽教師をリタイヤする時期になり、もう一つの夢であるミュージシャンとしての活動に趣きを置くようになって、このデンマークのレーベルに続けて10枚以上のレコーディングを残しています。そしてスミスもまた、クリフォード・ブラウンの流れを汲む、トランペッターの一人でもあります。

ここでは上記で記載した3枚のアルバムを掲載しました。
「HEAR COMES LOUIS SMITH」 BLUE NOTE BLP1584
   
1. TRIBUTE TO BROWNIE
2. BRILL’S BLUES
3. ANDE
4. STARDUST
5. SOUTH SIDE
6. VAL’S BLUES
LOUIS SMITH(tp) CANNONBALL ADDERLEY(as) DUKE JORDAN(p/1,2,5) 
TOMMY FLANAGAN(p/3,4,6) DOUG WATKINS(b) ART TAYLOR(ds)
録音 1957年2月4,9日
なお、ここに参加しているキャノンボール・アダレイは、契約の関係からLPジャケットにはBUCKSHOT LA FUNKと記載されていて、彼をを見事に言い当てた名前になっています。
そしてアルバムの1曲目は、デューク・ピアソンの作曲による「ブラウニーに捧ぐ」という、正にクリフォード・ブラウンとタイトルした通りの演奏内容となっています。

「SMITHVILLE」 BLUE NOTE BLP1594

1. SMITHVILLE
2. WETU
3. EMBRACEABLE YOU
4. THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU
5. LATER
LOUITH SMITH(tp) CHARLIE ROUSE(ts) SONNY CLARK(p) 
PAUL CHAMBERS(b) ART TAYLOR(ds)
録音 1958年3月30日

「JUST FRIENDS」 STEEPLE CHASE SCS - 1096
   
1. BLUES FOR JIMMY
2. LILU
3. VAUGHN’S BOUNCE
4. I REMEMBER CLIFFORD
5. OLEO
6. MINOR BIT
LOUIS SMITH(tp) GEORGE COLEMAN(ts) HAROLD MABERN(p) 
JAMIL NASSER(b) RAY MOSCA(ds)
録音 1978年3月19日
ここでも4曲目で、ベニー・ゴルソン作曲のクリフォード・ブラウンに関連の曲を演奏していますし、同胞のジョージ・コールマンも参加しています。

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