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私の愛聴盤(第192回)

2024-06-16 | 私の愛聴盤
第192回は中本マリのビクター・レーベルからの1枚で、ジャケットのフォトは、写真家、タレントの加納典明によるものです。

「Love Touch」 Victor SJX - 20045
  
 1. The Way We Were
 2. Nature Boy
 3. Antonio's Song
 4. Skylark
 5.I Write the Songs
 6. Can't Help Falling in Love
 7. No Regrets
 8. The Lady Wants to Know
 9. Simple Man Simple Dreams
10. Stardust
11. Only You ~ The Way We Were
中本マリ (vo) 横内章次 (arranged)
録音 1977年11月

以前、ここに彼女のデビューアルバムである「UNFORGETTABLE」を掲載していますが、この「Love Touch」は、TBM ~ 東芝に続いて発売された日本ビクターからの2作目に当たります。
そして、ビクター・レーベルのアルバムは、その何れもがジャズをベースに幅広い歌の世界を取り上げています。
アレンジを担当しているのはギタリストでもある横内章次で、フルバンドに近い編成の中でシンセサイザーとベースを上手く使っていて、これも聞きどころとなっています。

追憶のテーマとして知られる「The Way We Were」は、ピアノ、センセサイザーによる伴奏でスタートし、2コーラス目からベース、ドラムスに弦が絡むシンプルなアレンジで、うまく歌を引き出しているし、エルビス・プレスリーの映画で有名になった「Can't Help Falling in Love」(好きにならずにいられない)は、出だしの4小節を無伴奏でスタートし、歌の盛り上がりに従ってバック・コーラスが入って来るゴージャスなアレンジとなっています。

「The Lady Wants to Know」では、テナーの市原宏祐のソロが、また「Simple Man Simple Dreams」では、ギターの直居隆雄のフィンガリングも良い効果を上げています。

スタンダードの「Nature Boy」は、エイト・ビートのアレンジに乗ってジャジーでかっこよく、また、ホーギー・カーマイケルの作曲による「Skylark」と「Stardust」は、共にストリングスを上手く使ったアレンジとなっていて、しっとり歌い上げる見事な歌唱を披露しています。
最後に収録されている「Only You ~」は、コーラス・グループのプラターズでヒットした懐かしい曲ですが、この歌のエピローグにおいて 「The Way We Were」の4小節をスキャットで挿入するという粋なアレンジとなっています。


また、下に掲載したのはビクター移籍後の最初のアルバムですが、上記の2作目の方が歌唱、アレンジ共に一層充実している様に思えます。

「NICE FEELING」 Victor SPX - 1039
  


なお、7月11日(木)には、富士吉田市のジャズ・ハウス「ON LAVA」で、中本マリのライブが企画されています。



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