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南アフリカ 絶景を弾く

2013-07-15 | JAZZ
6月28日、NHK-BSプレミアム・アーカイブスで、南アフリカのジャズ・ピアニストの放送がありました。
この番組のタイトルは「南アフリカ 絶景を弾く ~ジャズ・ピアニスト・アブドゥーラ・イブラヒム~ 」で、南アフリカの7箇所の美しいスポットにおいて、自身の曲をソロ・ピアノで演奏するもので、2010年6月26日に放送されたドキュメンタリー番組の再放送でした。

アブドゥーラ・イブラヒム( Abudullah Ibrahim ) 1934年10月9日 南アフリカ生まれ
彼は、1959年頃から演奏活動を始め、1960年にはザ・ジャズ・エピストルズというバンドで、黒人南アフリカ人として初めてジャズ・レコードを録音し、1962年にヨーロッパに拠点を移してからは、多くのヨーロッパのフェスティバルや、ラジオ、テレビでも演奏するようになりました。
デビュー当時の氏名はダラー・ブランド( Dollar Brand )でしたが、1970年代にイスラム教に改宗し、現在はアブドゥーラ・イブラヒムと名乗っています。
彼自身、デューク・エリントンやセロニアス・モンクから影響を受けたと語っており、初期のアルバムの中ではその片鱗が聴けます。
現在はヨーロッパ、ニューヨーク、南アフリカを活動拠点にしており、リーダーアルバムも数多く制作されています。

ここで再放送された番組と共に、初期の代表的アルバムを紹介します。
番組のタイトルの次は、彼のリーダー・アルバムの数々です。
そして番組内では、ピアノが運び込まれて来て(なんとYAMAHAでした)、地面に直接置かれ、壮大な自然環境と音楽を共鳴させています。
  

   
  
1. STAR DANCE
2. SAUD
3. JOAN-CAPETOWN FLOWER
4. BRA JOE FROM KILLIMANJARO

彼が未だダラー・ブランドと名乗っていた1970年前後に録音された2枚のピアノ・ソロLPです。
「AFRICAN PIANO」 JAPO 60002 
   
録音は1969年10月22日で、コペンハーゲンのジャズ・クラブ(モンマルトル)でのライブです。
LPの1曲目には、TVで放送されたブラ・ジョー・フロム・キリマンジャロが入っています。
このLPが発売された時は、多くのジャズ喫茶でも良く掛かっていましたし、本場アメリカでもソロ・ピアノの録音が流行った時期でもありました。

そして2枚目は
「SANGOMA」 SACKVILLE 3006
   
録音は1973年2月18日で、カナダ・トロントでのスタジオで収録されています。
このアルバムはVolume 1となっていますが、2は発売されませんでした。
演奏曲の中にはオード・ツゥー・デュークや、モンク・フロム・ハーレムなどのタイトル曲もあります。

ちなみにこの時代、著名人のソロ・アルバムをピックアップしてみると
* ビル・エヴァンス 「アローン」 1968年9~10月録音
* チック・コリア 「ソロ」 1971年4月
* キース・ジャレット 「フェイシング・ユー」1971年11月
  
やはり皆さん、それぞれに自身のソロ・アルバムがあります。
中でもキース・ジャレットは、この「フェイシング・ユー」を皮切りに、世界各地でソロ・コンサートを展開していくことになりました。

ソロ・ピアノ、たまには良いですが、全体を通して聴くにはチョッと辛いので、LPの何れか片面を聴くのが適していると思います。

コメント (2)
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