というのも、夕べ。
事務所の隣組、の新年会があって。
夜道を歩いて帰ってきたわけだ。
それで、表題なんだけど、常夜灯が途切れるところで、夜空を見上げた。
満天の星。
思わず、オーと声を出してしまった。
こんなに星が出ていたんだ。
と、また、歩いていると、常夜灯のあるところからの星は、もちろん。
その明るさに気押されて、ほとんど見えない。
当たり前といえば、当たり前の出来事でもあるんだけど。
教訓話めいて書けば、都合の良いのはいつでも、不都合との裏表。
とも言えるし、風や雲、湿り気などなどから、明日の天気を占う、予測する、なんてのは。
お百姓さんやら漁師さんやらのお手の物ではあるんだろうけど、テレビでやってくれると。
だんだん、そんな予知能力なんてのは、衰え、みたいなね。
なんてことはともかく、わが駿河の地は、平地でも満天の星を拝むことができることに思い至り。
そう、夕べの新年会には、最高齢、昭和5年生まれの方も出席され。
まあね、その方のお元気なこと、驚きだ。
肌のツヤはいいし、足腰はピンシャン、この10年、日記もつけているそうで、もう一年も前に話した。
僕の生まれ年も覚えてらっしゃって、ね。
思わず、お元気の秘訣は、とお聞きしちゃったよ。
もともと、歩くのがお好きだそうで、自転車も乗らなかったし、ご実家の能島まではいつも、巴川沿いを歩いて往復した。
そうで。
あの年代の方々の歩きっぷりは、坂本龍馬並み、まではいかないかも、だけど、すごいね。
ウォーキングなんて、洒落たものでもなく、デフォ、日常、当たり前、みたいな。
それに習ったわけではないけど、夕べの新年会は、往復歩きで、iPhoneによりますと。
合計8000歩だった。
去年だったか、その前の年か、初めて八ヶ岳を登り、エネルギー切れで、もう、ここで僕は帰るから。
みなさん、先に行ってください、なんて嘆願をした時の歩数とほぼ同じ。
山道の歩数とは明らかに違うけれどね。
そんなことも思い出した、わがiPhoneのアプリの歩数だった。
ところで、現在のわが課題は、ビジョンなんだけどね。
カーテン工房と既存事業と両方のね、ビジョンをわかりやすく、シンプルに表現したい、っての。
両方とも、究極は同じところに行き着くんだけど、それぞれにね、それぞれの。
なんて机に座ってノートかパソコンの画面を眺めていても、なかなか、まとまらず。
こういう時には、待つ。
ひたすら、待つ。
んだけど、待つともなく待つ、すると、どこからか舞い降りる天使がいる、って算段で。
自分以外の誰それと共有したい時には、シンプルイズベスト、なるべく、簡単な言葉、絵柄、イメージで。
しかも、誰にも親しまれている、共通言語のようなもので、ってことなんだろうな。
この間、名古屋のコンサルさんに、そもそも、経営ってのは、なんだろうね、なんて宿題を出しちゃって。
その真摯で、真面目な御仁、随分と手こずったようで、何日か前に、メールをいただいた。
そもそも、って言葉、割と好きでね、原点に帰る、思惑、手垢、思い込み、決めつけ、常識などなど。
から自由になる瞬間を、その言葉が作り出してくれるわけだ。
そうそう、この間の鹿児島、正式名称を書くと、中小企業問題全国研究集会、ってやつなんだけど。
僕の分科会は、運送屋さんの社長の報告で、人口減少の中、価格競争じゃなく価値競争、と題して。
だったんだけど、彼、医療分野に進出しているようで、運送サービスの提供の仕方などなどを。
メディカルコラボプロジェクト、と命名されたチームを作り、そこで、ニーズ、シーズをごった煮させて。
新たな知見を得て、事業の革新、改善をしていく、というもので。
僕が密かに提唱している、コミュニティ論の具体的な、現実的な実践者、というわけだ。
ので、当方も、この論を具体化しなきゃ、でね。
そんな目で、まわりで起こってることを眺めると、日常は示唆に富む、とも言えて。
万物皆わが師なり、の、前につく、心してみれば、のフレーズ、位置関係がいかに大事か、ってことにも。
気がつくわけだ。
まったく、面白いね。
よくぞこの歳まで生きてきた、という実感的満足感とでもいうか、そんな気分だよ。
そういうわけで、表題、夜道の一灯はありがたい、しかし、一灯なしもありがたし。