ポールポジションはベッテル。
2番手3番手は、フリー走行から好調だったフェラーリ勢です。
これはスタートが一つのポイントと思っていたら、やはりフェラーリ勢がベッテルをパスして1-2体制を築きます。
ハミルトンもウェバーをパス。
1 マッサ ←2 アロンソ ←3 ベッテル ←4 ハミルトン ←5 ウェバー
12位スタートの可夢偉選手もポジションをあげます。
8 シューマッハー ←9 ロズベルグ ←10 可夢偉
スーティル選手は何かトラブルがあるのか、序盤で二度ピットインします。
フリー走行1回目トップタイムと好調な滑り出しだっただけに残念。
14⁄47 ベッテルがピットイン。
なかなかフェラーリ勢を抜けないので、早めにピットインし、誰も前にいないところに出てとばそうという作戦のようです。上手く前が開いているところへ出ることができました。
ベッテルに続き、上位陣が続々とピットイン。ソフトタイヤをハードタイヤにはきかえます。
バトンはピットインせず、ソフトのパフォーマンスに賭けます。
ソフトはグリップがいいけれど磨耗が早いのですが、バトンはもう少しソフトでも大丈夫と考えたようです。
読みがあたって、ライバルよりもラップタイムがいいです。
バトンはいつタイヤを替えればいいかのタイミングを判断する力がすばらしいですね
「タイヤの神様」と呼びたいくらいです。
23⁄47 ついにバトンがピットイン。ウェバーの前でコースに戻り、順位を上げます。
レースは終盤。
38⁄47 ハミルトンにチームラジオ。ガソリンが足りなくなりそうなのでセーブしろということです。
44⁄47 ベッテルがファステストラップ連発で追い上げます。
レッドブルのマシンはガソリンが多い時はドライビングしにくいけれど、軽くなると良くなるようです。
ベッテルはマシンがいい状態になるまでじっと辛抱していて、一気に勝負をかける様子。
49⁄47 マッサにチームラジオ。「アロンソの方が速い。おれの言ったことがき・こ・え・て・る・な」
言外に、アロンソより速く走れないなら、順位を譲れというプレッシャー…?
まもなく、アロンソがマッサにアタック。マッサはブロックせずにオーバーテイクされます。
直後のチームラジオ「よくやった」
初優勝を目指すマッサに非情の(暗に)チームオーダーです
リザルト
1 アロンソ(フェラーリ)
2 マッサ(フェラーリ)
3 ベッテル(レッドブル)
4 ハミルトン(マクラーレン)
5 バトン(マクラーレン)
6 ウェバー(レッドブル)
7 クビサ(ルノー)
8 ロズベルグ(メルセデスGP)
9 シューマッハ(メルセデスGP)
10 ペトロフ(ルノー)
11 小林可夢偉(BMWザウバー)
12 バリチェロ(ウィリアムズ)
13 ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)
14 デ・ラ・ロサ(BMWザウバー)
15 アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)
16 リウッツィ(フォース・インディア)
17 スーティル(フォース・インディア)
18 グロック(ヴァージン・レーシング)
19 ブルーノ・セナ(ヒスパニア・レーシング)
※ リタイア…コバライネン(ロータス)、ディ・グラッシ(ヴァージン・レーシング)、山本左近(ヒスパニア・レーシング)、トゥルーリ(ロータス)、ブエミ(トロ・ロッソ)
ファステストラップ:1分15秒824 /セバスチャン・ベッテル(レッドブル)
フェラーリは、マッサに暗に順位を譲れというようなチームラジオがチームオーダーとされ罰金を科されます。
チームオーダー(ドライバーにチームメイトに順位を譲るよう指示すること)禁止のレギュレーションは、いざとなるとこうやって違反されちゃうんですが、それでも禁止にしないともっとおおっぴらにやられちゃうので、一定の歯止めにはなっているんでしょうね。
フェラーリはちょっと後味の悪い1-2フィニッシュでした。
可夢偉選手はおしくも11位。3戦連続ポイントはなりませんでした。
でも、今年のザウバーのマシンはサーキットによってあたりはずれが大きいようなので、これだけ安定した結果を出しているのはすばらしいんじゃないかと思います。
レッドブル マクラーレンの2強かと思われましたが、フェラーリが割ってはいるのか。
まだまだ勢力図は混沌としています。