BE HAPPY!

大山加奈選手、岩隈久志選手、ライコネン選手、浅田真央選手、阪神タイガース他好きなものがいっぱい。幸せ気分を発信したいな

名月

2007-10-26 20:51:06 | Weblog
     

  絵の具のにじみで月のクレーターを表せないかとやってみたのですが…

「え? これ、月やったん? くさったミカンかと思った」
「ま、まあ、初めての試みなんだから、長い目で見てあげようヨ

水彩絵の具のにじみを使う描き方は、私さんのブログ「絵が大好き!!」で知りました。
私さんはものすごく絵がお上手。ブログには毎回素晴らしい絵が掲載されています。

13夜、15夜と、月の美しい今週ですが、今日の大阪は大雨
関東地方には台風も近づいているとか。皆様、お気をつけ下さい。

最近、「夜愁」(サラ・ウォーターズ、創元推理文庫)という本を読みました。第二次大戦下から戦後間もなくのロンドンを舞台にした、ある意味ラブ・ストーリーです。
「ある意味」というのは、ロマンチックな恋愛ものではなくて、登場人物が、不倫とか、女性同士、男性同士の愛情とか、世間からは認知されにくい関係に苦しむ姿が描かれているからです。
現在から順に過去にさかのぼっていくという、ちょっと変わった書き方がされていて、登場人物がどこでどんな風に知り合ったのか、そこに至る過程にどんなことがあったのかが、少しずつ明かされていきます。そういうところは、ミステリ風。
この物語の、戦争中の場面に、月の明るい夜、ドイツの爆撃機がロンドンを空襲に来る場面があります。
月が街を明るく照らし出すので、爆撃にはもってこいなんですね
登場人物がしきりに月を恨めしがるのを見て、ああ、戦争になるとこうなんだーと、しみじみ思ってしまいました。
美しいお月様が恨めしくなってしまうなんて、王朝の昔から月を愛でてきた日本人にはちょっと耐え難いシチュエーション。
やっぱり平和が一番、と思ってしまいました