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銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

ロンドンの、超賢い猫の話から、愛が欠ける子供の悲劇と、充分に愛し直されて復活する奇跡を考える▢

2014-10-17 18:50:35 | 子育てモノ

  今、土曜日の夜11時ですが、昨日まで、5680字だった初稿を三倍の14108文字にして一応初稿が完成といたしました。で、初稿が完成したしるしとして、恒例の▢印を入れておきます。

 写真は私の猫です。この章の主役の、ボブではないのですが、私がご多聞に漏れない猫好きなので、お許しくださいませ。彼女は「今から、お母さんライオンごっこをしよう」と誘っているところです。だから鋭い目をしていますが、「爪は立てないと約束するからね」というサインで、前足を半分に折っています。

 ところで、金曜日は一日中、ブログの手当てができませんで。また重労働をしに北久里浜へ、行っていました。若くもないので、進捗状況は遅いです。でも、ちょっとずつですが、家が、新築みたいに、きれいになっていくのは、気持ちの良いことですです。それに、思いがけない副産物がありました。この家を補修して居るうちに、掃除好きに、なりました。私ね。小さいころから掃除なんてしたことがなくて、だから、そちらは、いつも後回しの方でした。が、圧倒的に、上手になりましたよ。これは72歳にしては、驚くべきことです。自分の欠損部分を埋めて、なお、進歩しているのですから。

 さて、ずっと、あれこれ、大工仕事とペンキ屋さんの仕事ばかり考えていたので、鎌倉の家での、ブログ体制に戻るのが大変です。で、突然ですが、書評をさせてください。というか、感想文です。すみませんが、ネタバレというものになってしまうかもしれませんが、これは、私が大好きな猫と、それから、いつも考えている子育ての両面に、かかっているテーマなので、勇んで取り組みたいと存じます。

副題1、『タイトルは、<ボブという名の ストリート・キャット>です』

 出版社は、辰巳出版です。この本は、協力が『猫びより』とあるので、もしかしたら、雑誌『猫びより』に連載をされていたものかもしれません。今月号に後日の話というのが出ています。それも後で、語ります。若者の栄養不足という点で。

 ネットの世界で、たいへん評判になっているらしいです。それは、著者、そのモノの、サイトがあるのかな? 私は知りませんが、今は、活字(紙の本)に依拠して語ります。あ、今、本の271頁に案内があるのに、気が付きました。

 出版社(ロンドン)のサイトがあるみたいです。英語だろうと思うけれど、ここに記しておきます。

  http://www.hodder.co.uk

 ボブ(猫です)のツィッターのアカウントは、  @StreetCatBob   ですって。

 著者は、ジェームズ・ボーエン。ただし、彼一人で、パソコンを打ったり、タイプライターを打ったりして、全文を作り上げたわけではありません。協力者がいます。

 本の企画を立てて、青年に、『出版しましょう』と、励まし続けた、メアリー・パクノスと、文章を、全部ではないでしょうが、代理で、書いた部分もある、ギャリー・ジェンキンスの二人が、大きく助けています。<しかし、ギャリー・ジェンキンスを、日本語でいうイメージが汚れきっている言葉、ゴーストライターというのに、当てはめるのは、よくない>と、この本を読んだすべての人が、納得をするでしょう。

 著者本人は、異常なほどに貧しくて、まず、メアリー・パクノスが、接触をしてくる以前には、パソコンを持っていなかったと推察されるからです。パソコンを持っていないと、ウィンドーズ版を開いたとしても保存とか、コピーアンドペーストなどの、テクニックを覚えるだけでも、数年かかるから、代理で、文章を書いてくれる人は、絶対に必要でした。

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副題2、『ジェームスのママは、きっと・りえママ・に似ているタイプだろう』

 ジェームスのママは、イギリスで、結婚をして彼を生みました。が、三歳の時には、すでに、著者の父にあたる人と別居をし、オーストラリアに渡ってしまいました。一緒に渡航をしたのですが、まだ、小学校の時に、学校になじめないまま(もしかすると、いじめられたのかな? 母親しかいなくて、しかも、お母さんは、働いていて忙しいのです。母親は天性の企業家で、お金持ちだった時期の方が多かったそうです。

 だが、別の男性と同棲をしていたので、その男性と、著者は、合わなくて、家庭に居場所がない様になります。ともかく、母親にも義父にも、十分には、面倒を見てもらえません。そうなると、お洋服などが汚れていたりしますね。ほかにも、イギリスなまりと、オーストラリアなまりの違いとか、あって、友達が一人もできなかったそうです。そのうえ、この2,3年で引っ越しています。ただし、猫を飼っていました。これが、あとで、大きな救いになっていきます。

 その上に、6年後に母は、また、イギリスへ戻りました。9歳からイギリスに住むのですが、トルエンやドラッグに手を出し体も心もボロボロになります。

 18歳のころ、ロンドンに出て、血の繋がっていない姉(父と、父の前の奥さんとの間のこども)の家で暮らす計画を立てます。ロンドンで、ミュージシャンとして、修業をして、ある程度有名になったら、オーストラリアに、渡航をするはずでした。

 だが、姉夫婦は、無職で、収入のない居候を、嫌がり、出ていかなくてはならなくて、それ以来、ホームレスになるのです。しかも、オーストラリア行のチケットは持っていたのに、パスポートをなくして、機会を失います。ホームレスだったら、寝ているうちに悪い人間に、そういう者は盗まれたかもしれません。だが、家族からは、自分から遊離してしまったので、家族に相談をすることもできず、その時点で、母はオーストラリアに渡っているので、助けを求めることもできませんでした。

 彼は、この本の謝辞で、母にも父にも感謝しています。でも、両親のいわゆる離婚(または、別居)は、子供を痛めつけますね。まあ、いろいろな考え方はあるでしょうが、子供ができたら、離婚とか、別居はしない方がいいです。せめて、就職するまで待った方がいい。

 だから、これは、日本に限らず、世界中で、子供って何なのだということや、子供を産むことって、どういうことなのだということを、教えた方がいいですね。中二と高二で、毎週二時間を、一年間。小説「にんじん」とか、日本だったら「次郎物語」とかを、教材として、教えるのです。何を教えるのかというと、愛するということが絶対に必要で、かつ、愛するということがどれほど、エネルギーや力がいるのかということを、です。海外では、日曜学校というのがあるでしょう。日本でも、お寺さんが、力があった時代は、お寺さんが子供に、いろいろな、修養項目を教えたらしいのです。

 昔の親って、子供を愛しましたよね。ごちそうさんの、めい子(杏が演じた)ではないが、子供をいつくしみ育てました。その基本の上に、日曜学校(お寺)があったのです。都会では、キリスト教系の日曜学校へ行く人もあったでしょうが。

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副題3、『本文については、ネタバレは致しません』

 この本は買って損はないと思います。で、買って読んでいただきたいから、本文に関しては、ネタバレというものは致しません。

 私は自分が猫が好きだから、種々様々な本を読みました。図書館で借りたり、自分で買ったりして。

 ローレンツ博士の挿絵入りのドイツ語の本など。でも、むろん挿絵を眺めているだけでしたが、線だけで、描かれた猫のしなやかな動きには、『うーん』とうなったりしました。カメラではない、目で、とらえて、それを図に書いておられました。

 猫に関する童話や、小説もありますね。いや、大人向けの小説となると、猫が主人公でなくて、重要な、小道具になって居る。

 そして、エッセイも多数あります。

 最後に猫が登場するノンフィクション。この本日のメインテーマの本は、この最後の分野に所属する本ですが、私が、今まで読んだ数多くの本の中で、ダントツの一番で、読みでがありました。この三冊前が図書館猫デューイで、あちらも猫も人間もすごい存在でしたが、こちらも猫も人間もすごい存在です。

 非常に苦しい場面もありますが、ともかく、青年が救われていく可能性が、読者である私には、事前に得たネットからの情報で、分かっていますので、読み進むことができて、そして最後には、ほっといたします。

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副題4、『映画ミリキタニの猫と、この本を比較してみよう。似ている点が多いが、』

このボブという名のストリートキャットは、最後の領域に属すると思いますけれど、ふと、映画『ミリキタニの猫』を思い出しました。意外と共通点があります。

 そして、両方とも重い内容を含んでいますが、最後に、救いが来るので、ほっとします。ミリキタニ(三力谷)は、老人であって、ニューヨークにいます。絵を描いて、それを売っていますが、ホームレスなので、冬が寒いニューヨークでの生活は大変です。

 近所に住む若い女性が、彼を見ながら、いつも気の毒だなと思っていました。3.11が起きて、彼女が住む場所と、ミリキタニが、絵を描いて打っていた場所は、WTCに近いので、あたりは、有毒ガスが立ち込め、食料品も売っていないという事態になり、女性は独身であって、アパートが狭いのにもかかわらず、ミリキタニを自宅へ引き取ります。

  彼女はたまたま、映画の製作を勉強していたので、ミリキタニを、撮影することとなります。彼がどうして、路上生活者になったのか、なぜという慰問があるから、ムーヴィーとしてとり始めます。(ただし、ヴィデオカメラでかもしれません)

 その時に、彼女自身の恋人が日本人だったことは幸いしました。その日本人男性がカメラマンとして、撮影をしています。これが、白人の恋人だったら、悶着が起きるところです。部屋が狭いので、独立した部屋は、彼女の寝室だけであって、あとは全部共有スペースで、しかもミリキタニが絵を描くので、テーブルを独占しています。食事も、おちおち、できないという感じです。 

 でも、幸いにだんだん謎が解けてきます。ミリキタニは、戦時中、強制収容所(砂漠の中のキャンプ)に入れられていて、無一文になった人でした。家族(妻子)がいなかったため情報がどこからも入らず、日本国籍も、米国の国籍も取ることができないと、自分で思い込み、違法滞在だからと、肩身を狭くしていて、それゆえに、福祉の恩恵を受けることが一切できなかったのです。

 最後には、その若い女性の奔走で、きちんとしたアパートに入居することができました。レンタルヴィデオには、メイキングとして、後日、広島出身の、ミリキタニが、故郷広島に帰る映像がも付属しています。

 日米の、対立のはざまで、苦しんで、ほぼ、50年の歳月を、無駄に送ってしまった一人の男性の、最終局面に救いが訪れたというお話です。実話です。

 その若い女性が与えたのは愛です。いわゆる無償の愛というたぐいの愛です。それこそ、妙薬として、人間を生き生きとさせます。セックスを伴わない愛なのですよ。それを、日本人は、知らないところがある。特に今の、日本人は知らないと見えます。危ない。危ない。

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副題5、『ここで、母親からの丁寧な愛情を注がれなかった例として、鹿川君を思い出す』

 一方、こちらの方は、ロンドンです。救われるべき人間の方は、ひどく若いです。そして、こちらでは戦争の被害という側面はありません。ただただ、親たち世代の欲望の、放埓さの結果、子供が苦しむという典型です。両親とも貧乏ではないのでしょうが、子供に安定した愛情のある生活の場所を提供できません。それから、小さいころからのお世話がないので、不思議と、心が充実していないので、それがまた学校でいじめられる原因となります。

 愛されて、お世話を、十分に受けてきた子は、会話等のやり取りに慣れています。ところが、親からの愛情が与えられていない子は、会話などの、やり取り一つでも何らかのタイミングのずれとか、ボディラングエッジが違うとかあって、そこが他者に違和感をもたらすのでしょう。

 一番かわいそうだったのは鹿川君でした。中学生でも長髪でした。あれは、おしゃれではないです。散髪代をもらっていなかったと思われます。だけど、お金はないけれど愛情を注いでやるというのでもなかったみたいです。母親か父親がバリカンで、刈ってやるというのでもないみたいです。また、いじめられた原因ですが、お弁当が粗末だったり(給食?)お洋服が汚かったりしたのでしょう。『くさかったりしたのではないかなあ?』自殺をしてしまったから、そういう方向では、メディアは、何も言いませんでしたね。しかも、盛岡駅のトイレで、自殺をして、その陰に、学級全体、担任まで巻き込んで、『お葬式ごっこというのがあった』となって、急にお母さんが、悲劇の人となって、マスコミの前に姿を現しました。何回もテレビで見ましたよ。上品なアンサンブルのセーターを着て、紙をボブカットにしておしゃれでした。

 アンサンブルのセーターとは、前開きで、ボタンのあるカーディガンと、丸首セーターが、同じ素材と同じ色と同じ編み方でできて居る、ごく基本的なお洋服で、流行に左右されない定番のスタイルです。主婦としては、結構ですが、普通ね。中学生ぐらいの母となると、体のラインが崩れて来るので、体にぴったりと沿うから、ボディラインが目立つアンサンブルのセーターなど着ないものなのです。特にそれが、細いウールの糸で案であったり、アンゴラとかアルパカとか特殊な毛糸の棍紡のセーターだと、これがセーターですかというほど、お高いものです。

 鹿川君は、学校で、担任まで含む葬式ごっこといういじめに出会い、絶望をしたのですが、その時、愛情豊かなお母さんが家にいて、待っていたら、すぐ、状況を察して、慰められたと思います。彼は、上履きのまま盛岡まで行ったのではなかったのかなあ? 駅までついて、降りる切符がなかったのでしょう。お金はたくさんは、持っていなかったのです。もしかすると阿佐ヶ谷駅あたりでも無賃乗車だったのかもしれませんね。そして、盛岡駅で、おばあちゃんの家へ、公衆電話から電話をかけて迎えに来てもらうという方策も取れなかったのです。学校からとっさに、逐電して電車に乗ったのだから、電話番号は、覚えていなかっただろうし、その間ご飯も食べられなかったのでしょう。想像するだにかわいそうですね。私はテレビのニュースを見るだけで、そこまで推察できるのに、あのお母さんは、まるで、自分がスターになったみたいな気取り様で、学校を非難していました。ともかく、あの家では、愛情というものが漂っていなかったのです。

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副題6、『いじめられる子って、頭がいいのだ。周りを凌駕するところがあるので、いじめられる』

 私ね、電車の中で、数々のいじめを目撃して、注意したことがあります。神奈川県で、星光と言ったら、たいへん有名な学園なのですが、横浜駅の人目につかないところで、雨傘を利用したいじめを行っていました。ただ、一人がターゲットにして、その子の開かせた眼球に向かって、猛スピードで雨傘を突き刺すのです。目の玉直前5cmぐらいで、切っ先を止めるのですが、恐怖心を試すということなのでしょう。で、いじめられている子は、忍耐強い子です。中一か、中二だと思うのですが、あまりのことにびっくりして注意しました。

 電車に乗ると、今度はその子が主役となって話題が天文のことなどで盛り上がり、先ほど、いじめ役の総大将を担っていた子は、薄らぼんやりと、仲間外れになっていました。で、偏差値的には、こちらはお勉強ができるのでしょうが、根っこが浅いのでしょう。だから、反対側にたつ、天文の知識が旺盛な子に、嫉妬心とか、恐怖心を持っているのです。彼らはみんな東戸塚(急に新駅ができたので、東京に近い場所だが、一種の新興住宅地となる。今の武蔵小杉の、30年前・版)で降りていきましたから、現在のエリートサラリーマンの子でしょう。親は有名大学を出て、有名な会社に就職をし、無事に結婚をして、子供も生まれて、家も買い、しかもお受験で、神奈川県で、一、二を争う名門校へ、合格して、何もかも得たエリートでしょうに、自分の子が、こんなにひどいいじめをやる子になっているとか、いじめられる方になっているということは一切知らないのでしょうね。

 まあ、その後、私の方は、小学生から、高校生までの、私学生徒の、各部位の、肉体に対するいじめの現場で、注意し続けるおばさんになります。

 反対に、いい学校に通っている、いい生徒に出会ったこともあります。母の見舞いに通っていたったころ、初めて城北高校の生徒に出会い、東上線の普通電車の中で、非常に上品にピアノ曲の話題を交わしているのをみつけ、びっくり仰天をしたのですが、本日(2014年10月18日)に、ネットのニュースで、東京の私学で、子供の面倒見がいい学校の10以内に入っていると聞いて、さもありなんと思いました。塾の先生が選んだ学校ということですが、偏差値優秀校としては、珍しいほどの上位です。敷地面積は、小さな学校なのだけれど、先生方は、頑張っているのでしょうね。麻布・海星・武蔵・駒場東邦、桜蔭、豊島が岡は入っていないです。筑波大付属も入っていませんでした。お茶大付属は、あまりにも少人数なので、統計から落っこちていると思いますが。

副題7、『頭が良くて繊細で、自分自身もいじめを受けた事のある親は、子供をどう守ったらいいのか』

 私が以前、大津のいじめ問題に関して文章を書いた時、その一年後かな、中学時代に子供がいじめのよって自殺をしたという両親がテレビカメラの前に出てきました。たぶん、NHKのニュースウォッチか、朝や夕方のエッセイ風ニュースを流す時間帯で出たのです。その時に、『私の大津事件に関する文章が、これまた、よすぎたために、それを否定していくために、この夫婦が、NHKの取材を受ける様にはかられて、断り切れない形で、出てきたな』と、直感をしました。ともかく、NHKニュースも妖精が作っているわけでもないので、登場人物たちは、すべて、具体的に生きている人間関係を通じて、利用され出演してきています。

 だから、このご夫婦に対して文句を言うつもりはないのですが、公立の小学校での場合クラスで、二、三人いる、お勉強のよくできる男の子はいじめのターゲットになりやすいです。いじめる方のトップは、町の有力者で、金持ちの家の子供だったりするケースが多くて、いじめられる方の子供の親は、サラリーマンという形です。

 こういう場合なのですが、どういう風に防衛をするかですが、男の子は、『できるだけ外遊びをさせることだ』と思います。特殊な幼稚園とか、特殊な小学校に入れるために、三歳ごろから私塾に通うなどもってのほかです。東横線に乗っていると、きれいなお洋服を着た若いお母さんが、これもまた、お人形のようにかわいいウールのワンピースを着た小さなお嬢さんを連れて、私塾に行っているのに出くわします。女の子なら、仕方がないけれど、男の子に、特殊な小学校へ進学させるのは、よくないと思いますよ。日本社会も流動的だから、数十年にわたって上流階級を維持できるかどうかはわからないです。相続税も高いし。子供自身にタフネスを植え付けておかないといけないので、せめて小学校は公立に行かせた方がいいです。

 でもね、それでも、学校社会でいじめに出会っている様だったら、母親は、母親業に専念すべきです。仕事はやめた方がいい。特に芸術方面との両立は難しいです。今ね、40万人も引きこもりがいると言われるのは、日本人って、静かでしょう。で、外へ出ていかないので、問題がうちにこもってしまうのですが、何らかの愛情不足だった可能性が強いです。母親たちの外向きな志向がこういう傾向を生んでいます。結果として、そうなっています。

 で、江角マキコさんの問題も、そういう点から考えると、子供を持った母が、芸能人と両立がしがたい面があって、挫折をしましたという結果になるのではないかな? 子供を持った時に、林真理子さんではないが、すべてを手に入れたつもりになってしまい、PTAでも瀬一曲的な発言を繰り返したと、報道をされています。私は舞台を玉川学園だと想像をしていましたが、実際には青山学院だったらしいです。江角さんは、大学を出ていないけれど、それは、父が早世をしたからだと、自認をしていて、自分はほかのママ友に負けるはずがないとは、思っていたのでしょうが、東京圏に生きる不文律を破ってしまったのです。

 よく京都の人と付き合うのは難しいと言われます。『ぶぶ漬けでも、どうどすか?』と言われたら、『もう、かえって下さい』と言われていると思わないといけないのだ。などというのが、ぽっと出の田舎者にはわからないことだと言われています。青山学院って、渋谷に近い都心中の都心にあります。だから、どんどん格が上がっていて、ママたちは、自分たちの親、または、祖父母の段階から、東京びととしての、いわゆる、不文律の中に生きてきたから、江角さんの「これでいいのだ」が、まったく通じなかったと推察されます。

 江角さんの挫折は、ほかの多くの母親が、出くわした一種の挫折の一環です。東電の重役の妻だったのに、妹の方だけを偏愛したために、東電OL殺人事件の主人公になってしまった渡辺某夫人など、子供が、30代に達してから、挫折を目の前に突き付けられたのです。豪邸も売り払ったらしいです。長女が死んだことは悲しくなかったでしょうが、次女がいい結婚をできなかったこと(?)は、想定外だったでしょう。子供って、見かけ上は6歳ごろから自立をします。だけど、しつけを厳しくしていますと言って、必要な愛情を注がないでいると、西鉄バスハイジャック事件の主犯少年や、秋葉原連続殺傷事件の加藤被告となったり、中学校で、自殺をしたりします。愛情を注ぐことはだれも褒めてくれないし、夫以外は、お金さえくれません。

 ともかく、挫折は恥ではないです。江角さんは、インターナショナルスクールに入れたからこそ、これから大人になってどういう進路を歩むのか、難しくなりました。がんばってくださいね。公立に転校をさせたのだったら、世間からは、大いなる同情を浴びたと思いますが、勝ち気な処もある人なんでしょう。

副題8、『官僚主義と、いじめの横行。中国からの観光客がどうして、日本で感動をするのか?』

 私の場合はアフィリエイトという仕組みが、気が付いて申し込んだときに『もう、終わりました』と言われたので、このブログに関して一切の収入はありません。それはきっと嘘で、単なる弾圧の一つだと思うのですが、ともかく、収入はありません。反対に江角さんなど、ブログだけで、高収入なんだそうです。ふーむとうなるのみですが、

 このアフィリエイトの仕組みを利用して、稼いでいる人たちがいて、それは、まとめサイトというのを運営している人たちを指すそうです。お友達のお嬢様が、有名大学の数学科を出て、自宅勤務だと聞きました。で、そのお嬢様に私は、時々電話をかけて、大昔のドラクエの解き方を教えてもらいました。自分の子供に聞くと、お母さんは昼間とんでもないことをして遊んでいるということになるので質問ができなくて。それは、お互いの年齢が中学生の時だったのですが、長じて、やはり、直接の電話で、お仕事の内容はどういうものなの?と、質問をしたことがあって、『ネットサーフィンをしています』という答えだったのです。

 それがどういう分野で、だれに上層をしているのか、それとも彼女自身がサイトを運営しているのかまでは、質問をしていません。というのも、その頃、私はパソコンには一切タッチしていなかったからです。

 ホリエモンの事件が起きたころ、livedoorに関する知識は、一切持っていなかったのですが、最近になって、こういうネットサーフィンを利用した寄せ集めの情報が豊富に載っているサイトだと、分かって来始めました。で、Livedoor からの情報として、BLOGOS、らばq、カラパイア、おたほう、などといういわゆるまとめサイトというのに出くわしました。

 暇なときにのぞいていますが、今では、猫に関する情報と、中国ほかの外人が、日本に驚いたという投稿に絞って眺めています。特に中国人の場合は、小さい時から、日本人を悪逆非道な民族だと、教え込まれているからこそ、現実の日本に接して、ひどく驚くらしいのです。幾つもの驚きがあるのですが、その中で、お店の店員のサービスの良さに驚くというのがあります。

 それがどうしてかというと中国って、共産党の一党独裁で、日本でいえば、『会社でしょう? それって』という様な分野でも、国営なのですね。だから、社長も総経理と言って、日本でいうと、神奈川県庁の局長とか部長というクラスで、時には、本庁の部長とか,局長というのに、当たるらしいのです。日本は第二次大戦後、国が敗けたたので、国家というものがひどく、低く抑えられています。国民は国家なんて、『へっ』とも思っていないでしょう。だから、国家公務員も、腰が低いです。ところが、中国では、超高圧的なのでしょう。で、お店で物を買うにあたっても、丁寧な、応対には、接しられないのです。日本も30年前は、民間企業でも、威張っている従業員はいました。しかし、官庁もそのトロさが、激しく、批判をされたし、民間企業は、不況の影響で、競争が、激しくなり、したがって自動的にサービスが良くなったのです。

 で、中国はそういうわけで、官僚主義の弊害が、蔓延しているところなのですが、上記の、ボブという名のストリートキャットを読むと、ロンドンにもそれがあることが解ります。組織に属している人間が、属していない人間に対して威張るという構図。主人公はもともと最低の生活をしている人間です。だから、いじめていいということですが、女性でもいじめる人がいるのです。どういう形でいじめるというと、場所を使わせないという形でです。

 主人公の職業というか唯一のお金を得る手段がストリートミュージシャンとして、ギターを弾きながら歌を歌い、それで、投げ銭をもらうということです。ところが、駅近辺を、駅員が使わせないというのです。私はロンドンには行ったことはないのですが、パリでもニューヨークでも、ミュージシャンが歌を歌って、お金をもらえる駅ともらえない駅があります。だから、その場所を確保するのは、容易ではないのに、いじめで追われるのです。

 そことか、同じ様な仕事をしている仲間からのいじめやだましなど、この本が、一番、読みでがあると思ったのは、主人公の過酷な人生を追体験するのが、ずいぶんと大変だからです。だが、読みやめようとは思いません。というのも、それほど、過酷な条件下で生きながらも、どんな頁にも、賢い猫ボブとの愛情の交流が、描かれているからです。眞の猫好きなら、猫がどれほど、愛情を返してくれるかを知っているでしょう。でも、猫が愛してくれる相手とは、やはり、人間が美しい場合に限られると思います。人間が美しいというのは、心が美しいという意味でです。猫は、こびることがないので、もし、飼い主を嫌ったら、よそへ行ってしまうでしょう。だから、なつかれ、愛されるというのは、飼い主が、きれいで、優しい心の持ち主だからです。それが、読む人には事前にわかっているから、安心して読み進められるのです。

 私はね。最近のマンションブームに疑問を呈してきました。都会では、マンションばかりできています。でも、一年ぐらい前から、『これは、おかしい。絶対に反対の方向へ流れるだろう』と思って、北久里浜の家を丁寧に直しているのです。そうしたら最近になって、新築マンションは、売れにくくなっているとの報道にも接しました。やはりとは思っています。カッコウの良さだけに、ひかれないで、中古でもいいから、広いスペースを確保できる家に住んだ方がいいのになあと思っています。

 というのもペットの問題があるからです。マンションでも中古のマンションでは、最近、急にペットを飼ってよいことになりました。パリなんて、マンションだらけみたいですが、犬を散歩させている人は多いです。犬の糞は道路に放りっぱなしですが、朝早く真っ暗なうちに、高圧で、道路を洗う車がやってきます。ただ、猫がいるのかどうか? 猫を飼っている人のお宅には入ったことがないので、分かりません。ただ、ニューヨークでは自宅で猫を飼っている人は多いみたいです。マンハッタン島なんて、一戸建ての家などありませんので、マンハッタン島の中では、猫も犬も日本でいうマンション犬と、マンション猫となります。

 でも、純粋な愛情というのがどういうものかを、小さいころからわかっているのはいいことです。とても、いいことだと思います。日本人は、建設会社とか大不動産会社とかの宣伝に乗せられすぎています。アメリカでも、教育レベルの低い層の、庶民が、簡単なローン設定で、だまし討ちみたいに、家を交わさせられ、かつ破産へもっていかれている、映像を見ましたが、日本人は、全体に、教育程度が高いのですから、もっと、個別的に、自分の選択で選んでほしいです。ただ、テレビ番組などで、時々、非常に個性的な生き方をしている若い人が出て来ます。田舎で、廃屋を借りるか、買うかして、自給自足をしているという映像などです。で、それを見て『ああ、利口な人もいるんだなあ』とも思いますが、職業との兼ね合いが、難しそうですね。だから誰にでもできるわけではない。

 ともかく、猫一匹でも、子供のころに愛し愛された記憶があれば、人間は美しく再生し、素晴らしい人生を生き直すことができます。この本は、大きな読みでのある複雑な内容の本です。しかも童話の様に、心洗われる本です。

 今、三時間ほど、続きを書くのを開けていました。実は、このノンフィクションの続きが猫びより11月号に出ています。この前ちらっと立ち読みをしたのですが、それを本日は、夕方、鎌倉駅前まで、買いに行っていました。文章を書くつもりなら立ち読みだけで書いては、失礼に当たりますので。そして、ボブ以外の頁も、今、全体読みぬいたところです。猫の雑誌だから、私にはことさら早く読めますので。

副題9、『著者は重いエコノミー症候群にかかるが、それは、普段からの栄養不足が、たたってもいると思う』

 私は単行本化された、本文のネタバレには、気を付けると上の方で言って居ます。が、続、と称してある、雑誌の中の文章については触れたいと、存じます。

 単行本の最終段階か、その直後ごろ、ジェームスは大きな病気にかかります。体がだるくて、かつ、あっちこっちがものすごく痛いのだそうです。で、とうとう診察を受けに行きます。すると、エコノミー症候群なのだそうです。医師の診断では、ロンドンから母のいるオーストラリアに行って帰ったことが、原因なのだそうです。血液が凝固してしまったらしいのです。

 で、その診断が下る前に、体が痛たくてならないまま、我慢をしていたころに、悩むのです。自分はボブを飼い続けることができないのではないかと。それに『ボブは、ほかの人にもなついているし』とかも考えて。これは、ノンフィクションでありながら、一種の心理学や哲学さえ、私たちに説いてくれている本なのです。で、因果関係は一章の中で、完結し、<やはり、賢い猫ボブとの絆は切れてはいなかった>となって、『安心、安心。めでたし、めでたし』というところに落ち着くのですが、

 最初の診断後服用された薬を飲んでいたら、今度は血液がサラサラになりすぎて、ある朝、ドバっと出血をするのです。なんで、また、どういう風に出血をしたのかというところが、最高に予想外なので、ネタバレとなるので、そこは伏せます。

 ただ、私は、この子は、10代のころから、荒れた生活を送ってきていて、栄養状態などが、めちゃくちゃだったから、同じ時間(13~15時間)に、飛行機に乗っていても、エコノミー症候群にはかからない人間と比べて、より早くかかるし、重症化しやすいのだと、思いました。

 この件について、日本の若者の栄養状態を非常に心配しています。特に親元を離れて、一人暮らしをしていて結婚もしていない男性の食生活を心配しています。本当に心配をしています。だが、それを語りだしたら、文章が終わらなくなるので、この一文はここで終わりとさせていただきましょう。明日18日に推敲をいたします。そのあとで、署名を入れ、書いた日付も入れます。

  なお、このブログの2010年より数え始めた延べ訪問回数は、2525317です。


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