銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

裸のカウ・ボーイ(NY,タイムズスクエアーで)

2008-11-19 13:44:33 | Weblog
 さて、本当は別の不動産屋の記述へと入って行きたいのですが、(それは、後でこれを、一冊の本となすときの利便性を考えると、一種の編集を行いながら描くとして、大項目を設定すると、今は、不動産屋についてまとめたほうが良いでしょうから)
 しかし、アストリアの記述について、忘れられないのは、Nラインのあれこれです。それで、地下鉄内のあれこれにも入って行きたい思いも浮かびます。

 そこで、えい・やっと、さいころを投げて、地下鉄についての記述に入ることに致しました。古い思い出、新しい記述、・・・・・これから、気分が変るまで、ニューヨークの地下鉄内で、見聞した事を書かせてくださいませ。

 その一つが大道芸人についてのあれこれなのですが、今日は地下鉄ではなくて、太陽の下で活躍している、日本のテレビにも登場した人を、最初に取り上げます。

 ブロードウエイ(42丁目のタイムス・スクエア辺りで、一番ブロードウエイとしては、賑やかなところ)に用事があって出かけていた日の事です。日曜日なので、歩行者天国になった辺り一帯、人出が一杯です。中に裸のカウボーイと言う青年が居ました。

 彼の衣装ですが、とても立派なカウボーイハットと、鋲の装飾ががちがち付いた、白いカウボーイブーツで、両肩には刺青が入っています。しかし、それ以外の衣装はなし。ギターを抱えて歌っているのですが、それ以外の衣装はなし。

 もちろん盛り上がった(ふ、ふ、ふ)股間だけは、白いパンツで隠しています。でもね、それが例の大量生産の、なんと言う事の無い、メリヤスの白いパンツなのです。縫い目がとても目立つあれね。そして、小さくて盛り上がったお尻には、NAKED COWBOY(裸のカウボーイ)と赤や黒のマジックで、そのパンツにじかに、書いてあります。

 通る人達の反応は、別に驚きもしないし、また気の毒な事に、さして大仰には、注目もしません。 私ですが、私は別に驚きもしません。いろんなものを既に見て生きていますから。平家物語ではないが、観るべきほどの、物は見つ(見果てた)です。
 が、日本だったら、『わいせつ物陳列の咎で、警察沙汰になるだろうな』とは、内心で苦笑しながら、思いました。日本と海外の違いを常に、考えます。

 ただ、彼は白人としての、その立派な鼻や、そして思いがけずも可愛らしい整った顔立ち、又、筋肉が良く目立つNAKED(裸の)体などから見て、お金が目的ではなく、パフォーマンスをして、人に見て貰う事が目的でしょう。すれっからしではないと見えました。

 だから、惨めさとか、気の毒な感じが無いのです。もし、一流の芸人になる事を目指して、これをやっているのなら、根性は立派です。でもね、惜しむらくは歌が下手ですね。天は二物を与えずで、外見の良い彼の歌は平凡でした。声量も小さい。

 これは、1999年、2000年、2002での見聞のうちの一こまで、
私の最初の本、『主婦が個展をする・・・・・しかもニューヨークで』の中の、49~50頁にかけて書いた、小さなエピソードです。

 上の本は、2003年に作ったのですが、タイトルは下品ですね。それは、自覚をしています。でも、一冊目としては思いがけないほど、きれいで上品な上製本(ハードカバーのこと)として出来上がり、中身も字ばかりですが、詩集みたいだといわれたものです。

 たった、400冊でしたが、書評も頂き、読了をなさってくださった大勢の方に「面白かった」といわれ、私がその後、勇んで、本作りに乗り出す、第一歩となりました。このブログを開いてくださっておられる方が、AOLのメルマガと、もし、共通する場合は、この一冊目の本の事をすでに、ご存知かもしれません

 が・・・・・それでしたら、ごめんなさいね。・・・・・老人がよく繰り返すという(?)思い出の一つとして聞いていただければ幸いです。

 なお、この後で、どこかのテレビ局が、この同じ人(だと、私が思う)を取材して、映像として日本で流しました。そのときに感じたのですが、かれは、ぐっと、中年じみていて、(しかし、お金は儲かっているとの報道でしたが)びっくりしました。ブーツが既に薄汚れていて、全く雰囲気が異なっていました。が、自信だけは、まんまんのようでした。ういういしさと、自信とは、なかなか、両立しがたいもののようです。

 私が、この人に気がついたときは、まったくの青年と言う感じで、ブーツなども真っ白でした。その後、歌も上手になったのかしら? それを願います。

 最後に追伸として、08-19日のヤフー(トップ)ニュースで、『ユニクロがこの同じ場所で、下着を無料で配った』と出ていました。(既に消えていますが過去記事をお探しになったら、または、ユニクロの頁を開かれたら出ているかしら?)

 それも、とても』遊び心のある遣り方で。つまり、サーモグラフィーをお客さんの体に当てて、「あなたの体は、ここが冷えていますよ」といった後で、自販機型のボックスに入っている、お人形のような動作をするひとから、下着を貰うんですって。

 抜群のアイデアですね。『ただで、ものを貰うということの恥ずかしさ』を乗り越えさせる、抜群のアイデアです。誰が思いついたのだろう。こういう人(広告会社の人か、社員かは、私には、わかりませんが)は、顕彰されるべきです。
   2008年11月19日          川崎 千恵子

尚、写真はとても地味なものですが、窓の外と内側の、野の花の競演です。
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