AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

クトゥルフ神話検定 始動

2013年12月07日 | ルルイエ異本
オールナイトでメタルDJでフィーバーした後の日曜、私にはもうひとつの異界的なイベントが待ちうけていた。

そう、『第1回 クトゥルフ神話検定』である。

明け方メタルバーを出て、家に帰ってまた大阪出てくんのもあれなんで、そのまま河内の試験会場まで直行することにした。
といっても、試験は12時からなのでそれまでマクドで仮眠をとることに。
DJのための大量のCDをカバンにパンパンに詰め込んでいたため、クトゥルフテキストは軽量の廉価コンビニ本『本当に恐ろしいクトゥルフ神話』一冊しか持ってきていなかった。



『クトゥルフ神話検定』なるものの存在を知り、受験を決意してから約1ヵ月、ほとんど勉強は手に着かなかった(「とか言ってるやつに限って必死こいてやってるんだー」みたいな憶測は断る!)。まぁこんなもの受けてなんになるんだ!?というモチベーションの低さも原因だが。
本屋で『クトゥルフ神話検定公式テキスト』の巻末に掲載されていた練習問題に目を通して、半分くらい答えられたので勉強せんでも3級くらいならいけるんちゃうかーっていう自信もちょっとあった。
高い受験料に少し躊躇ったが、主催者側さんの今後のクトゥルー神話布教活動資金として、えいままよ!と思い切って振り込んだ。

試験会場は、梅田から電車で30分もかからないところだったので、ゆとりを持って赴けた。駅に近づくにつれ周囲の人間が気になってくる。このスマフォの時代に、向かいに座っているきれいなおねえさんが手に持って読んでいる分厚い書物は、ひょっとしてアブドゥル・アルハザードの『ネクロノミコン』?あるいはリン・カーターの『クトゥルー神話全書』・・・・?などという甘美な幻想を抱きながら、駅に着き電車を降りる。やはり向かいのおねえさんは電車を降りることはなかった。世の中そんなに甘くない。

降りた駅の街は植民地時代の雰囲気をそのまま色濃く残しており、古さびれたビルや商店が立ち並びやけに閉塞感を漂わせていた。

でもこの「レッド小阪」っていうネーミングはなんかカッコいいね。



このビルディングに施されたレリーフは、私が夢の中で見た未知なるカダスに住むといわれる大地の神々の姿におそろしくも似通っていた・・・・
やはり、この街には何かある。




試験会場である大学に着く。
なんと、我々が異界的な試験を受けようとしている階の下では、どうやらもうひとつの『日本城郭試験』なる名城しがたい試験が執り行われるようであった。
まぁお互い「なんやねん、この検定!」と思っていたのだろう。




オオオ・・・この古色蒼然たる石碑に刻まれた象形文字には一体なんの意味が・・・・
やはり、この大学には何かある。




受験票の案内地図に従って校内を進んでいき、試験会場である4号館に着く。
入口には、禍々しい不吉なシンボルと我々を試験会場へといざなう矢印がプリントされた貼り紙がしてあった。
開始番号00001~終了番号00047とあり、どうやら受験者数は47人程度。教室ひとつ分くらいか。
それに対し、「日本城郭検定」の方は教室3つ分くらいの人数であったろうか。
まだ時間があったので、1階のロビーでマズいカフェオレをチビチビやっていると、あのおそるべき『図解クトゥルフ神話』を片手に、勇ましくも試験会場へと向かう者の姿が!
私もカフェオレを飲み干し、あわててエレベーターで5階へと向かう。




エレベーターを降りると、やはりなにやら異階的な暗澹たる瘴気がたちこめているような気がした。
貼り紙の矢印にいざわなわれるまま、おそるおそる教室に入ると、もうほとんどの受験者が着席している様子だった。
女性の試験官がふたりいたが、別段浅黒い肌をしているとか、目が異様に開いているというようなこともなかった。
自分の席に着席して、もう今さらジタバタしても始まらないので、私はいざという時の脱出経路を確認してから、受験者ウォッチングにいそしむことにした。
年齢層はアラサーが割合をしめてたと思うが、中には50過ぎのおじさんおばさん、高校生くらいの少年もいた。女性受験者は5、6人程度。服装はみないたって地味で、まぁメタルDJ帰り風の格好をしているのは私ぐらいだったか。
みな熱心にテキストに目を通している。私のななめ向かいのおばちゃんはルーズリーフにクトゥルフ神話まとめ書きみたいなんを作成してきているみたいだった。律儀に『クトゥルフ神話検定公式テキスト』を購入して、高校の期末テスト勉強さながら赤マーカーで線ひきまくり(緑のクリアシートでマーキング箇所が消えるあれね)の人も見かけた。シナリオライター志望とか、ゲームクリエイターの類の人たちだろうか?私みたいにフラフラ雰囲気を楽しみにきたってのはあまりいなさそうだ。


そして、午後12:00。
試験官の「カモグ!カモグ!」という合図とともに、『第1回 クトゥルフ神話検定』の試験がスタート。

そのとき私は、五芒星の印の入った護符を忘れてきていたことに気づいたのであった!


つづく・・・・


今日の1曲:『YOU KEEP ME HANGING ON』/ VANILLA FUDGE
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