今年、ライブビューイングというか、映画館でライブを観るという体験をしたのはこれで4回目だろうか。
しかも今回はメタリカ。夏にサマソニで見たばかりだというのに・・・・
まぁ仕事場の近所のシネコンでIMAX 3D版で、噂のライブ・アクション映画『メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー』が上映されてたので、仕事が早く終わったらレイトショーでいっちょ見に行ったろかしらんとなったわけだが。
しかし、20:00に仕事が終わった時に映画館にかけつけたら、なんとその映画館では18:00からのが一回きりしかやってなかったので、レイトショーで見るのはあきらめざるをえなかった。ほんで先週の金曜日17:30に仕事が終わって一目散に映画館にかけつけたら、21:00に時間変更・・・・おちょくっとんか!!
3時間もどないして時間つぶせゆーにゃ!と憤慨しつつ、まぁレイトショーで安くなるからええかとチケット発券しにいったら、IMAXはレイトショー割引き対象外ときやがった。料金は3Dメガネ代上乗せされて2200円。いてもたろか!!
まぁ中学生ん時に『メタル・マスター』聴いて一発でハマって、『ブラックアルバム』で即見限り、今までさんざんシカトし続けてきたツケをここで払うって思えば2200円なんざはした金よ(えらい安上がりやなオイ)。
それにステキなステッカーも付いてきたしね。
客は7、8人程度。私はその日の発券者第一号だったので、ど真ん中の一番いい席に座れた。まぁどこにでも座っていい状況だったが。
内容は、映画撮影のためにアリーナで行われたメタリカのライブ映像と、俳優陣が演じるトリップアクションムービーとを掛け合わせたもので、ライブPVの様相を呈したものと考えてもらえばよいかと。
まぁ正直、アクション映像の方はあってもなくてもどっちでもよかったかなと。観に行ったファンの方々もおそらく「アクションはどうでもいいから、もっとライブシーンを盛り込んでくれ。だってメタリカのライブがアクションそのものなんだもの」と思っていたのではないだろうか。
冒頭でのトゥルージロが個室でベースをならし弾きしてて、その重低音で部屋全体がガタガタ揺れてる大仰なシーンからしてファンタジックな色合いがでていたが、ステージそのものは紛れもない生演奏。ラーズ役にアンソニー・ホプキンス、トゥルージロ役にベニチオ・デル・トロ?と思ったが、どっちも本人だった。
まぁステージセットがトラブってメンバーのスレスレの所に機材が落下してきたり、スタッフがステージ上を火だるまで走り回ったりの多少の演出も盛り込まれてた。
で、IMAXは確かに音はいいし好きなアーティストのライブを楽しむには極上の環境かもしれない。3D映像は最初のデモンストレーション映像の段階でちょっと興奮したが、慣れてくるとやっぱどうでもよくなってくる。
「ベストセットリスト!」と謳い文句にあるけど、“Whiplash”、“Fight Fire With Fire”をハズしてベストセットリスト?との疑念も沸くが、近年のライブでだいたいよく演奏される楽曲が約12曲ほどチョイスされていて、やっぱ初期5作からが中心。ステージセットの仕掛けが凄まじく凝っていて、棺が数個天井からぶら下がっててそれが照明やモニターの役割を果たしている。“Ride The Lightning”では電気椅子が稲妻を放って降りてきて、“Master Of Puppets”では床から十字架群がニュ~っと生え出てくる。
そして、“…And Justice”では、演奏中にあの巨大女神像が組み立てられ、クライマックスでガラガラと崩壊!こりゃ生で見れたら相当楽しいでよ。
しかし、この映画を観に行ったほとんどのメタリカファンが、映画館で悶々としたフラストレーションを感じていたのではないかと予想される。だって、モッシュもできないし、立ちあがって「ダーイ!」コールもできないんだよ。
この映画を見にいった日の朝の報道番組で、マサラムービー上映時に客が踊ることを許可してる映画館の様子が映像で流れてるのを見たが、こちら奈良のシネコンでも少し似たような現象が起きていた。
ちょっとヤンチャそうな若者がふたり来てて、もうしょっぱなからコブシを振り上げてノリノリだった。そして「Master」~「Battery」と立て続けにきたときは、ガマンしきれなくなったのか、立ちあがってドンチャン騒ぎに。上映終了後、照明が点いて彼らの方をみやると上半身ハダカだった。
そんな私も周囲に人がおらんことをいいことに、好きな曲の時はエアギター、ドラムに興じてはいた。
ただ、この映像で気になったのが、首吊りシーンがけっこう出てきたこと。いや、首吊りショットは私の好物とするところだが、心配になったのは、上映前に6歳くらいの女の子を連れている親子の姿を目撃していたからだ。しかも3Dだぜ。年端もいかぬ女の子にはあまりにも過激すぎるぢゃないか!
でも、その女の子、よっぽどメタリカが好きなのか、上映終了後ジェームズのパネルの前で親にツーショット撮ってもらっている姿は実に微笑ましかった。
しかし、改めてメタリカのライブをこうやって大スクリーンで堪能してみて、ジェームズの歌って聴かせるヴォーカルへの転身振りの見事さに少し感心してしまった。50歳を過ぎてもほとんど歌唱力が衰えてないってのが凄い。
いや、もちろん私の好きなジェームズのヴォーカルは吐き捨てスタイルだった2ndの頃までだが。まぁ3rdの時点ですでにもうあの吐き捨て声は出なくなってたし、今の声で“Ride The Lightning”や“Hit The Lights”を歌われても迫力に欠けることは否めない。だから、『メタル・ジャスティス』以降の整合感ある方向にシフトチェンジしたのは、致し方ないことだったのかなと。
ただ、私がこのライブ映像で一番感銘を受けたのは、エンディングの“Orion”。
客が退いた後の空になったアリーナのステージで、リハ形式でメンバーが椅子に座って演奏しているというものだが、このインスト曲をライブで聴いて、改めてクリフ・バートンの作曲能力の高さにうならされるのだ。
特に、終盤のベースソロ・・・・あのクリフの魂の名ソロを、トゥルージロは見事に再現してくれていた。
オススメ度:★★★
今日の1曲:『ORION』/ METALLICA
しかも今回はメタリカ。夏にサマソニで見たばかりだというのに・・・・
まぁ仕事場の近所のシネコンでIMAX 3D版で、噂のライブ・アクション映画『メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー』が上映されてたので、仕事が早く終わったらレイトショーでいっちょ見に行ったろかしらんとなったわけだが。
しかし、20:00に仕事が終わった時に映画館にかけつけたら、なんとその映画館では18:00からのが一回きりしかやってなかったので、レイトショーで見るのはあきらめざるをえなかった。ほんで先週の金曜日17:30に仕事が終わって一目散に映画館にかけつけたら、21:00に時間変更・・・・おちょくっとんか!!
3時間もどないして時間つぶせゆーにゃ!と憤慨しつつ、まぁレイトショーで安くなるからええかとチケット発券しにいったら、IMAXはレイトショー割引き対象外ときやがった。料金は3Dメガネ代上乗せされて2200円。いてもたろか!!
まぁ中学生ん時に『メタル・マスター』聴いて一発でハマって、『ブラックアルバム』で即見限り、今までさんざんシカトし続けてきたツケをここで払うって思えば2200円なんざはした金よ(えらい安上がりやなオイ)。
それにステキなステッカーも付いてきたしね。
客は7、8人程度。私はその日の発券者第一号だったので、ど真ん中の一番いい席に座れた。まぁどこにでも座っていい状況だったが。
内容は、映画撮影のためにアリーナで行われたメタリカのライブ映像と、俳優陣が演じるトリップアクションムービーとを掛け合わせたもので、ライブPVの様相を呈したものと考えてもらえばよいかと。
まぁ正直、アクション映像の方はあってもなくてもどっちでもよかったかなと。観に行ったファンの方々もおそらく「アクションはどうでもいいから、もっとライブシーンを盛り込んでくれ。だってメタリカのライブがアクションそのものなんだもの」と思っていたのではないだろうか。
冒頭でのトゥルージロが個室でベースをならし弾きしてて、その重低音で部屋全体がガタガタ揺れてる大仰なシーンからしてファンタジックな色合いがでていたが、ステージそのものは紛れもない生演奏。ラーズ役にアンソニー・ホプキンス、トゥルージロ役にベニチオ・デル・トロ?と思ったが、どっちも本人だった。
まぁステージセットがトラブってメンバーのスレスレの所に機材が落下してきたり、スタッフがステージ上を火だるまで走り回ったりの多少の演出も盛り込まれてた。
で、IMAXは確かに音はいいし好きなアーティストのライブを楽しむには極上の環境かもしれない。3D映像は最初のデモンストレーション映像の段階でちょっと興奮したが、慣れてくるとやっぱどうでもよくなってくる。
「ベストセットリスト!」と謳い文句にあるけど、“Whiplash”、“Fight Fire With Fire”をハズしてベストセットリスト?との疑念も沸くが、近年のライブでだいたいよく演奏される楽曲が約12曲ほどチョイスされていて、やっぱ初期5作からが中心。ステージセットの仕掛けが凄まじく凝っていて、棺が数個天井からぶら下がっててそれが照明やモニターの役割を果たしている。“Ride The Lightning”では電気椅子が稲妻を放って降りてきて、“Master Of Puppets”では床から十字架群がニュ~っと生え出てくる。
そして、“…And Justice”では、演奏中にあの巨大女神像が組み立てられ、クライマックスでガラガラと崩壊!こりゃ生で見れたら相当楽しいでよ。
しかし、この映画を観に行ったほとんどのメタリカファンが、映画館で悶々としたフラストレーションを感じていたのではないかと予想される。だって、モッシュもできないし、立ちあがって「ダーイ!」コールもできないんだよ。
この映画を見にいった日の朝の報道番組で、マサラムービー上映時に客が踊ることを許可してる映画館の様子が映像で流れてるのを見たが、こちら奈良のシネコンでも少し似たような現象が起きていた。
ちょっとヤンチャそうな若者がふたり来てて、もうしょっぱなからコブシを振り上げてノリノリだった。そして「Master」~「Battery」と立て続けにきたときは、ガマンしきれなくなったのか、立ちあがってドンチャン騒ぎに。上映終了後、照明が点いて彼らの方をみやると上半身ハダカだった。
そんな私も周囲に人がおらんことをいいことに、好きな曲の時はエアギター、ドラムに興じてはいた。
ただ、この映像で気になったのが、首吊りシーンがけっこう出てきたこと。いや、首吊りショットは私の好物とするところだが、心配になったのは、上映前に6歳くらいの女の子を連れている親子の姿を目撃していたからだ。しかも3Dだぜ。年端もいかぬ女の子にはあまりにも過激すぎるぢゃないか!
でも、その女の子、よっぽどメタリカが好きなのか、上映終了後ジェームズのパネルの前で親にツーショット撮ってもらっている姿は実に微笑ましかった。
しかし、改めてメタリカのライブをこうやって大スクリーンで堪能してみて、ジェームズの歌って聴かせるヴォーカルへの転身振りの見事さに少し感心してしまった。50歳を過ぎてもほとんど歌唱力が衰えてないってのが凄い。
いや、もちろん私の好きなジェームズのヴォーカルは吐き捨てスタイルだった2ndの頃までだが。まぁ3rdの時点ですでにもうあの吐き捨て声は出なくなってたし、今の声で“Ride The Lightning”や“Hit The Lights”を歌われても迫力に欠けることは否めない。だから、『メタル・ジャスティス』以降の整合感ある方向にシフトチェンジしたのは、致し方ないことだったのかなと。
ただ、私がこのライブ映像で一番感銘を受けたのは、エンディングの“Orion”。
客が退いた後の空になったアリーナのステージで、リハ形式でメンバーが椅子に座って演奏しているというものだが、このインスト曲をライブで聴いて、改めてクリフ・バートンの作曲能力の高さにうならされるのだ。
特に、終盤のベースソロ・・・・あのクリフの魂の名ソロを、トゥルージロは見事に再現してくれていた。
オススメ度:★★★
今日の1曲:『ORION』/ METALLICA