AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

のほ本

2011年03月05日 | 本わか図書室
クトゥルー本を切らしていたので、去年の秋頃にブックオフの105円コーナーで見つけてまだ読んでなかった大槻ケンヂ著の『大槻ケンヂのお蔵出し~帰ってきたのほほんレア・トラックス~』というのを読んだ。
高校の頃ファンだったとはいえ、今更オーケンのエッセイなんてあんまし興味わかなかったんだが、表紙カバーがおもろかったので思わずレジに持っていってしまった。いわゆるジャケ買いってやつだ。

内容は、アウトテイク集というか、いわゆる企画モノというやつかな。
オーケンがライブで即興で語った歌詞を文字に起こした「絶叫詩集」(“いくじなし”、“高円寺心中”など)。これは読んでてかなりダルかった。
女性ファンが泣いてよろこぶオーケンのレアな写真集も満載。

そして今まで単行本に収録されなかった「お蔵出しエッセイ連発!」。
これも大半がプロレスネタで、格闘技にほとんど興味がない私としては退屈極まりなかったが、超常現象ネタでのオーケンの考察がなかなか興味深かった。
アブダクティー(宇宙人にさらわれたと主張する人々)は、性的欲求に満たされていない女性が多く、「宇宙人にさらわれて身体検査された」というのは彼女たちの性的妄想の表れなのであるという。
悪魔にとりつかれた女性が突如卑猥な言葉を吐き散らすという現象も、自分の性欲を悪魔のせいにして責任転嫁しているだけなのではないかというのである。
この話は、以前私が「イースの大いなる種族」ネタで書いたものとなんとなく似通っていたので妙に納得してしまった。

「ちょっとそこの貴女、オーケン愛の相談室」は投稿してきた女性の悩みにオーケンが応えるというものだったが、これもなかなか鋭いというか、けっこう説得力のあるアドバイスをしてらっしゃって感心してしまった。単なるウケ狙いより、こういったマジメな話の方が上手いと思うなこの人。
あと、オーケンがドリュー・バリモアに対する恋心を綴った「ラブレター」は傑作だった。

しかし、この本の前の持ち主・・・
この人の人生の参考書だったのか、この本にそうとう入れ込んでたらしく、波線引きまくりやし。
「寺山修司」についてのエッセイんところの最後のページには、なんかこの人の切実な思いが書きなぐってあった。



オーケンとAV監督代々木忠との対談のページにさしかかると波線率が激しくなり、外で読んでて他人に見られたら恥ずかしいやないか!みたいな箇所ばかりにチェックしておって、体で本を覆い隠す姿勢で読まなければならなかった。

と、私の死後、この本を見られたら体裁悪いのでここに証言しておく。



今日の1曲:『暴いておやりよドルバッキー』/ 筋肉少女帯
コメント (2)
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