AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

屍体で花をさかせましょう

2009年01月11日 | カテゴライズできない
昨年のアイアン・メイデンのライヴの時に1度お会いしたことのある、洋楽歌詞の翻訳の仕事をされてる優さんのブログに、CARCASSの歌詞について興味深い記事が載っていたので、一部転載させていただきます。


「あ、ところで、こないだ"Impropagation(屍体で花を咲かせましょう)"のギターソロのタイトルをみてて、"W.G.Steer's humanure"とかいうのがあったんだけど、
ああ、秋山幸子さま(本気でリスペクトしてますよ)の対訳にけちはつけたくないのだが、これは"human(人間)"と"manure(肥料)"を合わせた造語で、
人間の排泄物でできた肥料、あるいは、あるいはそのまま人間肥料(しかしこれってどういうものなのか)という意味なんでござる。
って何でこんな話をしてるかと言うと、私が初めて仕事で対訳をやったのがCATTLE DECAPITATIONというバンドの「Humanure」というアルバムだったので、
感慨深いんですよ、何か。」


いや~この鋭い指摘、頭が下がります。
そう!確かに歌詞カードには“スティアーの人間界”ってなっていて、私も秋山先生らしからぬ意訳だなぁ~と思っておったんです。
邦題が「屍体で花を咲かせましょう」なんやし、“人間肥料”という方が残虐王的にもシックリきますよね!

ところで“人間肥料”で思い出したんですけど、僕の大好きだったマンガ『北斗の拳』の第二話「必殺残悔拳!! 」っていう話の中で、飢餓に瀕した自分の村を救おうと種モミを探しにいった「今日より明日」のスミスじいさん、通称“種モミじいさん”ってのが出てきます。
せっかく種モミを探しあてて戻ってきたのに、悪党スペードに取り上げられたあげく、殺されます。
もちろんスペードはその後ケンシロウに北斗残悔拳で真っ二つにされ「死にたわっ!」と言い残し成敗されます。
その後ケンシロウはその種モミをじいさんの墓に蒔くんですね。
それを見てバットが「チッ、そんなとこに蒔いたって実る訳ね~だろ!」と言うのに対し、ケンシロウはこう言い放ちました。

「実るさ…下にあの老人が眠っている…」

このセリフ、痛烈じゃございません?
これぞ“人間肥料”ですよ!!
ケンシロウはここで有機農法の効率性を示唆していたんですね。


かのコウケツ農場の富豪コウケツ氏も「今死体をかたづけているところにございます」といった部下に対し、こう説いております。

「なに? それはまちがいよ!! 死体はきりきざんで畑にまきなさあい
それが荒地を蘇らせる早道じゃからねえ!!」



ジェフはひょっとしたら『北斗の拳』読んでてCARCASSのバンド構想をひらめいたのかもしれない。



今日の1曲:『Impropagation』/ CARCASS
コメント
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