AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

幻惑されて

2008年11月16日 | ♪音楽総合♪
東京出張に行っては、西新宿のブート屋をはしごして、出張手当を全て使い果たして帰ってくる音キチの友人に、先日ディスク・ユニオンの中古屋でツェッペリンの『Ⅰ』と『Ⅳ』の紙ジャケリマスター盤を格安値段で買ってきてもらった。
おかげでツェッペリン作品全て紙ジャケで揃いました!ヤッホー

この度のSHM-CD盤のリリースの煽りを受けてか、前回のツェッペリン紙ジャケ盤が大量に出回ったみたい。さすが東京はモノの巡りがよい。
ツェッペリンは今回でもう3回目の紙ジャケ再発で、熱心なZEPバイヤーさんはいやはやご苦労様でございます。貴方達の後始末は私どもがキッチリつけさせていただきやすんで!(オドレはハイエナか!)

いやいや、なんつっても『Ⅰ』のレトロな字体の帯がたまりませんな!
SHM-CD盤の青ロゴにも惹かれたけど、当時の邦題って『レッド・ツェッペリン登場』やったんですか?なんや昭和の連載マンガの第一話みたいなタイトルですねぇ。
しかし、帯文化って世界広しといえど、日本くらいちゃいますやろか?ライナーノーツとか邦題とか対訳とか親切についてるし。だから割高なのかな。
でもワーナーの紙ジャケリマスターは芸が細かいのに良心的な値段ですな。

なんやかんやいって結局ツェッペリン作品の中で、私は1stが一番好きですねぇ。
このブルース音楽をとことん白人色に染めてしまった大胆不敵でメタリック、なおかつダイナミックな作風。
まず1曲目の#1“GOOD TIMES BAD TIMES”のボンゾのダイナミック過ぎるドラミングにブチのめされるだろう。そして「ベーイベーイベーイベーイベーイベーイベィビ~」の#2“BABE I'M GONNA LEAVE YOU”でペイジ奏でる哀愁のアコースティックにシッポリ濡れる。
B面入ってジョンジーのキーボードがフューチャーされた#5“時が来たりて”からペイジの名アコースティックナンバー#6“BLACK MOUNTAIN SIDE”への流れはまさにウットリもん。ラスト曲“HOW MANY MORE TIMES”では、中盤に“THE HUNTER”のフレーズを大胆にも挿入してしまうこの遊び心もいとおかし。
そしてなんちゅーても本作のハイライトは、やっぱ#4“DAZED AND CONFUSED”ちゃいますやろか。
ジョンジーのぶっ太いベース音の気だるさ加減にボンゾの畳み掛けるようなドラミング。そして中盤のサイケデリックなグルグル展開で身も心も完全トリップ。酒も飲んでないのにホニャ~ンとした気分になってきます。
これを聴いて幻惑されない人なんているだろうか?(いや、いない)
1stにして凄まじすぎる作品だ!

ちなみにツェッペリン『Ⅰ(1)』のようなダイナミズムをどことなく継承しており、1stにして奇跡的な傑作アルバムに仕上がったものを挙げるとするなら、RAGE AGAINST THE MACHINEの1stや、Coccoの『ブーゲンビリア』なんかがそうなんじゃないかと。
「どこが?」って、激情溢れるバイヴレーションっすよ!これらの作品には初期衝動っていうか、同じ匂いをもの凄く感じてしまう。
いや、ツェッペリン好きの私が言うんだから間違いないって。

            




今日の1曲:『幻惑されて』/ LED ZEPPELIN
コメント (2)
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