酒と畑に戯れるオヤジな私

酒を飲み、土を耕し、人と語り、日々に感動しながら楽しく生きるブログ

古橋 橋爪の話題で盛り上がる!

2015年08月15日 | ボランティア
今回 新たに傾聴ボランティアで訪問するようになったIさんです

男性 御年87歳! 独り身

事前の情報では 軽い認知症を発症しており 日中はほとんど寝ているというものでした

ところが 訪問してびっくり・・・

ベッドに腰掛けて明るい表情 元気な声で語りかけてくれました

なによりも驚いたのはその記憶力の良さです

初日の話題は戦後のヒーロー 水泳界の古橋・橋爪選手の活躍でした

Iさんは昭和3年生まれで ふたりの選手と同年輩だったのです


以下は Iさんが語ってくれた話です

敗戦で誰もが生きる望みを失いかけていた昭和21年

国民体育大会の水泳で驚異的な記録を打ち立てた古橋選手でした

翌年の琵琶湖1万メートル競泳も優勝

昭和23年のロンドンオリンピックへの参加が期待されました

全国民の願いだったのです

残念ながら主催国の英国の反対によって実現しませんでした

”プリンス・オブ・ウェールズを忘れるな”

大戦の初頭 日本海軍機によってマレー沖で撃沈された英国の新鋭戦艦プリンス・オブ・ウェールズだったのです


敗戦国日本の気骨ぶりが発揮されたのが ロンドンオリンピック開催の当日でした

ロンドンと同日・同時刻・同種目 神宮プールで開催された水泳大会

古橋・橋爪選手が大記録を樹立しました

驚いたのがロンドンです

敗戦国日本のストップウォッチは故障している!


翌年(昭和24年)アメリカ・ロサンゼルスで開催された全米水泳選手権に招待された古橋・橋爪選手

数々の世界新記録を樹立して フジヤマのトビウオと称されたのでした


Iさんの話で小学校時代の想い出が蘇ります

”第四(ダイヨン)のコース 古橋君~ 日本大学”

小学校のプールの よんコースは人気絶頂でしたね

敗戦で打ちのめされた全国民に 生きる勇気と喜び そして誇りを思い起こしてくれた水泳界のヒーローでした


今日は8月15日です

昨日は首相の戦後70年談話が述べられました

Iさんと私の70年談話・・・ 国家と国家の競い合いはルールを定めた外交とスポーツで!

ただし 無駄なお金を使うのはご法度!!


これからのIさんとの対面 どのような話が聞けるでしょうか

読み聞かせボランティア ただいま見習い修業中

2015年03月26日 | ボランティア


ディサービスでの読み聞かせボランティアです

この日は四人の先輩方の”実技見学”でした

言うなれば見習い 仮免取得の段階でしょうか

利用者の方々に混じって後方からの見学です

 

       ↑  読み聞かせの演題は「座敷童」 四人がそれぞれの役に成り切っての熱演でした

                     ↓ 「蜘蛛の巣親分捕り物帳」

                 

                    そして 最後は「北国の春」の大合唱♪ ↓

                 

実は ディサービスは初めての訪問でした

清潔な施設 親切な担当者 そしてなによりも利用されてる高齢者のみなさんの喜びの反応

特に愉快な手遊びと みんなで唄う古い歌  一所懸命取り組んでいただきました

そして 「みなさんも元気でね!」「また来てね!」

別れ際にかけられた励ましの言葉!  感激です みなさんが元気になるお役にたてたようです

さぁ 仮免から本免許へ 頑張っていきます 




                上野 不忍池の桜の蕾

春休みです 大学2年の孫娘 高1になる男孫が遊びにきました  ふたりとも実によく食べていきました

初演の準備

2015年03月14日 | ボランティア
紙芝居初演の準備をしています

お客様はひとり・・・

傾聴ボランティアで伺っているAさん 一人暮らしの83歳女性です

ひょんなことから上演の要望があったのです

彼女の生まれは東京芝浦です

大店のお嬢さんとして育ちました


戦前・戦後 こどもたちの楽しみは毎日街角にやってくる紙芝居のおじさん

童話から冒険活劇 時代劇の紙芝居に夢中になったものです

その紙芝居見物を 両親から禁じられていたAさんでした

紙芝居のおじさんが売っていた水あめ あんず いかの足 薄い煎餅 ・・・

それらのお菓子が衛生上よろしくないというのが禁止の理由だったそうです

紙芝居を後ろから覗いているのが 店の小僧さんにでも見つかったら さぁ大変!

両親の雷が落ちました


最近 紙芝居の特訓を受けている

そんな話をしたところ 彼女の目が輝きました

「是非 ここでやってほしい」

なにもやる気がなくなってきた 外出も億劫 一日中部屋に籠っている

生きててもつまらない・・・

元気を失っていたAさん

紙芝居の話に大乗り気になってくれました

よろしい! 次回の訪問時を楽しみにしててください



関心を示していただいた 森鴎外の名作「山椒大夫」

精一杯 努めさせていただきましょう  記念すべき初演です

Aさんが 少しでも元気を取り戻してくれれば…・

まむしさん 現る

2015年03月01日 | ボランティア
ご存じ 高齢者のアイドル「まむちゃん」こと毒蝮三太夫さん

毎週月曜日~金曜日の午前10時30分からのTBSラジオの人気番組「ミュージックプレゼント」に出演中です

この日 彼が現れたのは下町の都営住宅集会室でした



東日本大震災から4年 この都営住宅には被災者10数世帯の方が避難 居住されてます

みなさん 自治会の方々ともすっかり馴染みになり 下町生活にも慣れたそうです

そんなみなさんを激励に訪れたまむしさんでした

さすがに いつもの”じじい””ばばあ”発言は無かったですね (彼特有の愛情表現ですが)

見事な話術で会場は爆笑の渦!



特に CMタイムと放送終了後には「本音」で被災者と対面していました

被災者のみなさん 頷いたり身を乗り出したり 本当に嬉しそうでした


毒蝮三太夫さんの毒舌は有名です

それでも高齢者が彼に心を許しファンになってしまうのは 彼の素晴らしいフォローがあるからでしょう

そもそも 社会的弱者を愛してやまないまむしさんです

高齢者は一瞬で相手の心を読み取りますからね だてに長く生きてはいませんよ



被災者の方々全員に色紙のプレゼント



全員が交代で記念撮影

放送終了後の2時間を使っていただいての激励の集会になりました

我々傾聴ボランティアの面々も 参加させていただきました  


この3月の誕生日で79歳を迎えるまむしさんです

この元気溌剌さ 当意即妙の対応力!

全員が 良い刺激を受けました  

これからの人世 生き方の目標にしたいものです

八岐大蛇

2015年02月10日 | ボランティア
東京が薄い雪景色の装いをした寒い日でした

読み聞かせボランティア研修第二弾の「紙芝居」の実習が行われました

外は寒くても研修会場は熱気に溢れていました

各自が図書館で選んだ紙芝居の実演をするのです


私が選んだのがこちらです ↓



スサノウのミコトが主人公のご存じ「八岐大蛇

物語は みなさまご存じ通りのハッピーエンドです

演じてみて 苦労したのが登場人物のセリフでしたね

特に 八岐大蛇の犠牲になりかけた娘さんのセリフです

お婆さんはなんとかなりましたが 若い女性の声は

ウラ返ったりして・・・

「練習すれば大丈夫ですよ がんばってください」 やさしい先生の励ましの言葉に救われました


それにしても みなさん上手に演じていました

紙芝居は初めてという方がほとんどでしたが 演劇をやっていた 教師だった 納得です

あわてず ゆっくりついていきましょう

その日のうちに 後輩が主催する紙芝居ボランティアグループに参加させていただきました

新しい仲間たちとの交流がはじまります



紙芝居実習の前にお参りした スサノウ所縁の神社「スサノウ神社」です

されど 絵本

2015年01月27日 | ボランティア


先日から 読み聞かせボランティア研修が続いています

内容は絵本の部 紙芝居の部があります

研修の前半は絵本でした


絵 本


昨年発刊された幼児本は2990タイトルで そのうち絵本は960タイトル 32パーセントが絵本でした

かって絵本は 児童文学としての位置づけであって 幼年期を中心として読まれていました

1970年代から変化してきたようです

対象は0歳から上限はなし

独自の媒体として 絵本の世界を楽しむ

絵本の世界は広くなりました 

されど絵本の世界でした


次回は紙芝居です

戦後の紙芝居 黄金バットや九尾の狐はないでしょうが 果たして現代の紙芝居は?

親しくなってきた仲間たちと一緒に楽しみにしています


それにしても ここでも女性参加者が圧倒的に多いですね

オヤジ族は希少価値でした



健全?な新年会

2015年01月15日 | ボランティア
いつもと違って すこぶる健全?な新年会でした

なんとなんとお酒が一滴もなしの新年会!

 

桜組のテーブルには ケーキとコーヒーが並べられています

あとは差し入れの柿ピーとクッキー2枚

そうです

この日は「傾聴ボランティア」の新年会でした

集まったのは 熟女会員45名 熟男子会員は5名

まぁ お賑やかだったこと

日頃 相手の話を聞いてばかりいるせいでしょうか

この日だけは”普通のおばさん おじさん”に変身しての燥ぎ振りでした


アルコール好きのメンバーとは 改めて2月に本来の新年会を開催します

それがまた面白い

人生経験豊かな集団から 今度はどんな話が聞けるでしょうか


読み聞かせボランティア

2015年01月09日 | ボランティア
地元の広報誌に掲載された「読み聞かせボランティア」の募集記事

一昨年夏に受講した「語り部ボランティア」とは趣向が異なるようです

語り部は 民話等の暗記が必須のため 実習1回で見事に挫折

暗記力の低下は否めませんでした


今回は紙芝居をはじめ おとぎ話 民話の朗読です

もちろん原稿持ち込みあり  これは朗報でした

定員30名の枠にも滑り込むことができました

今月末から研修がはじまります


現役時代の後輩だったY子さんがすでに 会の幹部として活躍しています

いろいろ教えを乞いながら勉強していこうと思っています

こんどは どんな出会いが待ってるでしょう 楽しみです


傾聴ボランティア 「花燃ゆ」

2014年09月20日 | ボランティア
現在 傾聴ボランティアで訪問している方のお一人が Nさん(女性72歳)です

彼女の誕生日は昭和16年12月9日 大東亜戦争勃発の翌日でした

ご主人を早くに亡くされ 女手ひとつで息子さんを育て上げました

軽い認知症の症状があり同じ話を繰り返すこともありますが 日常生活にはほとんど影響はありません

ときには明るく笑い お孫さんの話題には表情がイキイキしてきます


そんなNさんですが あるキッカケで歴史に興味をお持ちであることがわかりました

驚いたことに 幕末 長州藩でこの人ありと謳われた久坂玄端に多大な関心・興味があるというのです

吉田松陰の愛弟子で 高杉晋作と並び称された松下村塾の逸材玄端です

維新を前に戦死したため 小説 映画 テレビでは取り上げられることの少なかった英傑です

明治維新史で マイナーな存在であった久坂玄端に興味と関心・・・素晴らしいことです

Nさんの過去にいったいなにがあったのかはいまのところ不明です

久坂玄端のこと いずれ伺うチャンスを待っていたところでした


思わぬ機会が巡ってきました

なんと 来年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の主人公が杉文!

吉田松陰の妹であり 久坂玄端の妻であった文の生涯が一年にわたって描かれます

「八重の桜」の新島八重以来の女性が主人公の物語 

歴史ものが苦手という 同行の傾聴ボランティア仲間Kさんですが これを機会に大河ドラマを全編視聴して

Nさんとの共通の話題に備えるそうです


月に二回の訪問に 新たな展開が期待できる来年になりました

Nさん どんな話を聞かせてくれるのでしょうか

思わぬ僥倖に感謝です

見守りボランティア Mさんのこと

2014年07月11日 | ボランティア
気管支障害を持つ独身のMさん70歳(男性)です

彼は 毎日の病院通いで治療に専念しています

健康の具合等 見守りボランティアとしての私の訪問日は 月に一度15日 (2か月に一度の年金の支給日含む)です

支給日にはMさんは 自分で近くのコンビニで年金を引き出して 払い込み先別に仕分けして 私の到着を待っています


ボランティアの仕事は 仕分けされたお金を”家賃”は不動産屋さんへ”国保・住民税・介護保険”の滞納分は

コンビニで支払って領収書を本人に返すこと

さらに 滞納している分の返済計画をMさんと相談して決めることです


最近になって ようやく会話が成立する間柄になりましたが 当初はなかなかむずかしかったですね~

特に 年金の支給のない奇数月は・・・

「あなたが来てくれても 話すことはなんにもないからね」

その言葉通り なかなか円滑なコミュニケーションが成立しなかったMさんとの間柄でした

それがあるとき・・・

ふと目についたのが タンスの上に置かれた手製の仏壇?

なにやら写真が飾られていました

近くに寄って拝見すると・・・

セピア色の写真に写っていたのは 和服のご婦人の全身像でした

思わず「お母さんの写真ですか?」

私の声に目を大きく開いて応じてくれたMさん

「そうですよ ずいぶん苦労をかけたからね 仏壇を買えないのでこんなもので毎日拝んでるんだ

それにしても あなた よく気が付いてくれたね ありがとう」


それからでした

生まれ故郷の新潟の話 優秀な兄や姉の話題 両親の話 上京してからの本人の苦労話

聞けば聞くほど波乱万丈の人生を送ってこられたMさんでした

当方には彼ほどの”波乱万丈ストーリー”はありませんが お互いに身の上話を語る仲になってきました

少しだけでも 心を開いてくれたMさんです


Mさんも私も