AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

907:木の響き

2008年09月09日 | ノンジャンル
 木が問題である。木の響きが、気になるのである。木の響きには良い響きもあれば、あまり良くない響きもあるはずであるが、木の響きに妙に引かれる。

 我が家の二つのスピーカーはあまりエンクロージャーの響きを活用するタイプのスピーカーではない。比較的剛性の高い構造で、HRS-120はカーボンをエンクロージャーに使っているので、木の響きとは相当縁が薄いスピーカーである。

 PSD T3は材料として木を多用しているので、その素材による音ヘの影響はあるはずであるが、エンクロージャーの剛性はかなり高く確保されているので、木の響きが盛大に音に乗るということはないはずである。

 最近ヤフオクでチェックすのは「HARBETH」「SPENDOR」である。イメージとして「HARBETH」は柔らかく軽やか、そして、「SPENDOR」はもう少し陰影感が深く暗めな音調といった印象を持っている。そして、両者ともエンクロージャーの響きを意識的に活用して、その独自の音造りにに活かしている伝統的なメーカーである。今の時流からは取り残されたというか、あえて時流に乗らない英国のメーカーであり、そんなところにも英国的な意地のようなものが感じられる。

 ヤフオクでは、かなり古めの製品であれば、6~9万円ほどの価格帯で取引されているようである。このくらいの価格だとついつい落札したい誘惑に駆られる。形は何の変哲もない四角形。木の色合いはやや明るめの茶色。サランネットはかなり痛んでいるものが多い。大小の傷や色あせも当然あるはずである。

 そういった古めの「HARBETH」や「SPENDOR」をQUADのプリとパワーで鳴らすとどんな感じになるのであろうか?四半世紀以上前のブリティッシュサウンドってどんな感じなのであろうか?現代的な高解像度・クリアサウンドはどうもあまり肌に合わないようだ、と感じ始めている今日この頃、とても気になるのである。

 オーディオ的には大したことはないかもしれないが、独特の味わいがあるような気がするのである。そしてその味わいは、ツボにはまるような予感が・・・
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