例年11月に行われていた「東京インターナショナルオーディオショウ」は、今年は7月26日(金)から28日(日)までの3日間開催される。
真夏の7月、きっと猛暑日であろう。「なんで強烈に暑い時期に開催時期が変わったんだろう・・・」と思ったが、何らかの事情があってのことであろう。
スケジュールを確認すると、7月26日(金)はちょうど新宿区の会社での打ち合わせ予定が入っていた。「ちょうどいいかも・・・打ち合わせが終わってから2時間ほど立ち寄れそうだ・・・」と、事前予約をスマホで済ませた。
滞在時間が短いので、きっと二つぐらいのブースしか回れないであろう。
個人的に聴いてみたいスピーカーは、二つある。
一つは、フランコ・セルブリンの「Accordo Goldberg」で、もう一つはエストロンの「Aura」である。
「Accordo Goldberg」は、Accordoシリーズの第3弾となるモデルである。小型2ウェイであるが、Accordoよりもサイズが一回り大きくなり、低域の再現能力も上がっているはず。
フランコ・セルブリンは既に故人となったが、その遺志を引き継いだマッシミリアーノ・ファヴェッラによって完成されたニューモデルである。
「Aura」は、エストロンの最新モデルである。
エストロンは、バルト3国のひとつ、エストニア共和国の首都タリンで設立されたハイエンド・オーディオメーカーである。
Arfred Vassilkov(アルフレッド・ワシルコフ)が、全ての製品の音決めをしていて、その造形は独特の質感を有している。
エストロンのスピーカーのキャビネットは、様々な減衰材料から適切な素材を選定し、音響工学に基づいた流麗な形状で設計されている。
AURAのキャビネットには、鉱石とポリマーを複合させた独自のコンポジット材を採用する事で共振の抑制を実現している。
表面のほぼすべてが湾曲している独得の形状は、一目見ると結構強烈に脳裏に焼き付く。
「美しいか・・・?」と問われると、若干首をかしげてしまう面もあるにはあるが、「この独特のプロポーションって、どこかしら妖精と言うかある意味妖怪的なイメージを抱くな・・・ちょっと『ムーミン』の世界観のようなものを感じる・・・」と思っている。
ちなみにムーミンはカバではない。れっきとした『妖精』である。
AURAは3ウェイ4スピーカーという構成で、ウーファーは250mmユニットで、ベースプレートに下向きに配置されている。
キャビネット内部は、ウーファー用とミッドレンジ/トゥイーター用のふたつのチャンバーに分けられ、相互の干渉を最小限に抑制している。
サイズは、W384×D367×H1366mmである。結構背が高いスピーカーである。
この二つのスピーカーは、必ず東京インターナショナルオーディオショウで展示されるはずである。タイミングが上手く合えば、試聴することができるかもしれない。