おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

前時代的もはなはだしい

2024-06-22 10:07:28 | 日記
 最近テレビが猛烈に面白くない。夕飯を食ってまったりしようとテレビをつけても、見ようと思うようなものがほとんどない。誰にでも問題ないような番組にしようとすれば、結局誰にとっても面白くないものになるんじゃないかと思う。ずいぶん前だが、新幹線の椅子が座りにくいのは、誰でもが座りやすいようにしているため、誰にとっても座りにくいのだというのを聞いたことがある。誰かにとって座り心地がいいということは、誰かにとっては物凄く座り心地が悪いんだそうだ。

 夜、もう何もしたくないという時には、のんびり映画やドラマを見たい。が、テレビではそれを期待できないので、ここ数日はアマゾンプライムでドラマを見ている。気軽に見れるということで言えば、WOWOWドラマがちょうどいい。テレビのように視聴者層を気にしていないせいか、結構突っ込んだドラマがある。暗いものはこっちの気分まで落ち込むような徹底的に暗いものもあるし、徹底的に馬鹿馬鹿しいものもある。これがテレビの地上波だと、すぐにクレームが来たりするんだろうなと想像するのも面白い。

 昨夜は亀梨和也主演の「正体」というのを見た。死刑判決を受けた受刑者が脱走後に無実を証明するという話で、検察による有罪のストーリーに合わせて被疑者を作り上げるということで言えば、最近終わった「アンチヒーロー」に似たような話だった。

 そんな中、上川達也演じる弁護士が、身に覚えのない痴漢で世間からバッシングを受けるというエピソードがあった。すぐに痴漢の容疑は晴れたが、ネットに逮捕時の動画が拡散し、それによって弁護士として仕事ができなくなり、自殺未遂するというものだった。が、濡れ衣を着せられ社会的に抹消されたことがネットニュースになることによって、あっという間に地位を取り戻すということになり、ネットの影響の凄さというものを実感するのである。

 死刑囚が無実を主張するのに、ネットを利用し社会的関心を呼ぼうとするというラストを迎えるが、ここから先は観ていない人のために書かないことにする。ただ、ドラマを見ながら、今現在進行中の都知事選のゴタゴタを思い出していた。48人分の掲示板を用意していたが、候補者がそれ以上になったための騒動である。

 すべての候補者が出揃ってから、全員のポスターの掲示したでかい印刷物を貼ればいいだけなのに、いまだに1枚1枚候補者が貼って回るなんて、あまりに前時代過ぎるのだ。大体ポスターを決められた場所に貼るということが、有権者にとっては不公平感がある。それを見ることができる人は、どうしても限られてしまうからだ。これだけスマホが普及しているのだから、スマホで候補者のポスターを見ることができるようにすれば、ポスターを貼る人数の制限なんかもなくなる。

 こんな簡単なことさえできず、デジタル庁だのIT大臣だの、名ばかりのお役所を作って喜んでいる現状は、それこそがあまりに現実と乖離したドラマみたいに現実味がないのである。

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