九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

八十路ストーマランナーの手記(460)回復が続いている  文科系

2023年05月14日 07時40分24秒 | Weblog
 前月26日以来、やっと6日にジムへ行き、次が昨日13日とラン自身は間遠になっているが、十二分に回復していると感じられる。昨日は、6・5キロ時から始まるウオームアップ歩行を含んで30分の距離が3.45キロ、後半は7・5キロ時周辺で走っていた。この30分の距離は、復活以来最長のはずだ。ただし、スピードを上げて走っている今は、30分以上はやめておいた方がよいということになる。

 ランが間遠になっているのは、走らなくとも脚筋強化はできるからである。今のトレーニングでは、先回「心肺機能よりもむしろ脚筋を鍛えねばならないと感じつつ帰ってきた」と書いたように、筋力強化を重視しているし。階段往復や、時速7キロ近く出来るようになった孫との散歩、所用における高速自転車などによって。そうした昨日、走力向上を十二分に感じられたわけである。

 筋力強化と言えばとても興味深いことが一つある。自転車を漕いでみると、これが強化されていると日々実感できる。7段変速の街乗り自転車トップギアが、どんどん軽くなっている。この感じは僕にとってはまさに「スポーツマンであることの醍醐味」と言ってよい。

 さて、こんな昨日の感想だが、まだまだ脚筋が弱いと分かった。これでは8キロ時では走れないと実感した。7・5キロ時で走っていたら、右膝に違和感が生じたからわかったことだ。右足親指中心の爪先などをちょっと使うとこの違和感が酷くなったから、たちまち違う筋肉を使うように、走法を変えなければならないという体たらくだった。これも前回書いたことだが、「ストライドを延ばし続ける衝撃に耐える脚ができていない」ことありありなのである。ただし、ランナーのスピードアップ時によく起こる故障をここまで起こしていないことは、ランナーとしての年の功というべきで、これは自慢できるはずだ。


 別の話だが、現在のJリーグで神戸と名古屋とが強いのが面白い。いずれも日本人が監督を努めてここまでの好成績だから、特にそう感じるのか。過去実績が大きい長谷川健太監督はともかく、神戸の吉田孝行に注目である。今日13時から、この名古屋と復調著しい鹿島とのNHKゲーム放映がある。テレビかぶりつきだな。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

掌編小説紹介 コロナの後の宴   文科系

2023年05月13日 07時51分11秒 | 文芸作品
掌編紹介 「コロナの後の宴」  S・Hさんの作品です                   

 コロナは一応大人しくなった。収束したとは言えないまでもようやく世間は外へ向かって動き出した。そんな時、中学校のクラスメート孝子から良平に電話がかかってきた。飲み会の誘いである。良平たちはかつて、コロナ前は中学校三年七組の有志の会で盆暮れに年二回づつ飲み会をしてきた。始めたのはもう二十年くらい経つ。良平が立ち上げた。毎回全員参加して話も盛り上がった。男四人女二人の固定したメンバーだった。
 長いコロナが続いた。コロナは人々の気を滅入らせる。メンバーの一人である永井は癌の手術をして現在は経過が良いらしい。孝子からの電話の後永井から電話があった。
「今回俺は出るのを止めるよ。酒は飲めんことはないが今までのように陽気にはしゃぐ気持ちにならん」
 永井の話によるともう一人のメンバーである山田はもう既に認知症の症状が出て飲み会に出るのは無理だとのことであった。そのことも永井の参加意欲を引き留めたのであろう。
 そんな折、良平は毎年秋にくるメランコリーの気分に陥っていたのだ。孝子からの電話に参加するとは言ったもののそんなに期待してはいなかった。今回の飲み会の開催を決めて孝子に連絡を取らせているのが山崎であった。良平は山崎があまり好きではなかった。へらへらしてそれでいて尊大ぶっているのに良平は常に嫌悪感を持っていた。今まで山崎がそのメンバーの中に納まってしゃべっている内は、枯れ木も山の賑わいでたいして苦にはならなかった。孝子の話だと今回は山崎の友人を二名連れて来るそうである。
 良平は実に面白くなかった。飲み会のヘゲモニーを山崎に奪われかつほかの連中を加える事によって今までの仲良しメンバーでの飲み会ではなくなる。ヘゲモニーを奪われるとかどうとか、良平はそんな了見の狭い男ではなかったが、常に今まで場の中心にいた男が土俵から突き落とされた気がして淋しかったのである。
 その日が来た。良平はどぎつい看板のある洋風がかった店に入った。簡単な仕切りのある場所に入ると孝子とかつてはミス三年七組と言われた整った顔をした洋子と新顔の女性が既に来ていた。三年五組の良子だと名のった。洋子は認知症になったのかと怪訝するほど煮しめたような薄汚れたマスクをしていた。髪の毛も乱れていて今までの端正な容貌の面影は既になく、代わりに老醜がにじんでいた。
 しばらくして新顔の男が来て、近藤と名乗った。随分待たせて山崎が入ってきた。一同乾杯してそれぞれが世間話をし始めた。いつもなら良平がそれとなく話の流れを作り会話を全体に広がらせるが、その夜はそういうこともなく三々五々話し合っていた。
 山崎はいつものごとく、女が出来て香港に遊びに行ってきたとか、その女のあそこがパイパンだとか馬鹿馬鹿しい話である。女性たちは少し嫌な顔をしながらもにやにやしていた。  
 そうこうしているうちにもビールやハイボールなどがどんどん行き来をする。近藤という男を除いてみんな真っ赤っかな顔をしてアルコールをがぶがぶ飲んでいる。良平にはその様が意地汚く見えて嫌悪感を持った。食欲もなくなり、アルコールも飲みたくなくなった良平は次第に言葉少なくその場にいるのが苦痛になった。
〈こんな馬鹿らしい話をしていて実に時間が勿体ない。俺にはほかにやることが沢山ある。こんな奴らと付き合って時間を浪費したくない〉
 良平は参加したことを後悔した。が二次会にスナックに行くというので、止せばいいのに付き合った。
 止まり木に座ると横の孝子が甘えるように一緒にデュエットをしてくれという。そういう言葉が酒臭い。番が来て「居酒屋」を歌った。相当酔っぱらっているのかメロディーが相当崩れている。良平は恥ずかしくなって周りを見渡した。みんな酔っぱらっているので誰も気にしている風はない。時計を見ると既に十時を過ぎている。もうそろそろ帰ろうと孝子に言った。孝子は了解して伝令のように端に座っている山崎に伝えに言った。かえって来ると、山崎君は帰りたい奴は先に帰れと言っているとのことであった。
 良平はスナック店を一人で出た。月明りが煌々と歩道を照らしていた。良平は何となく淋しく悲しかった。
〈もうあの楽しい時代は終わった。どこかですれ違ってしまったクラスメートたちとは既に住む世界が違う。私は老後にふさわしい私の時間を大切にしたい〉
 良平の歩いているその背中を満月が照らしていた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

随筆紹介 介護の合間に  文科系

2023年05月12日 06時56分36秒 | 文芸作品
  介護の合間に  K・Yさんの作品です

 家内は2度目の圧迫骨折の手術が今週終わり、次は厄介な椎間孔狭窄症の拡大手術が控えている。加えて、不安神経症で長時間一人ではいられない。2階のベッドでの生活が一日の大半となっている。三度の家事は私に託され、彼女の痛がっている腰をさすり、痛み止めの張りバンドを貼る。従い、趣味は制限され、登山、旅行などの外泊は十数年自粛している。

 地元で、家事の合間を、小刻みに趣味をする生活パターンが定着している。テニスは中断して帰る。陶芸もそう。多くの作品はできない。弁当も用意せず、帰宅し家内と昼食をとる。
 次第に、合間を利用する生活パターンとなっている。その典型がカラオケの練習である。わずかな時間を活用する。一ヶ月に新曲を十二曲に挑戦する。名曲を選ぶ。最近は、紅白歌合戦の若い人の歌を選んでいる。作詞が長い、テンポが速い、リズムが急変する。それに追随しようとする自分がいる。歌詞は現代詩であり勉強にもなる。
 陶芸は幸いなことに家の北側に電動ロクロを持っているから、合間にさっと回す。夏の風物詩の風鈴を作る。マグカップ、湯呑、ビアカップなど小物に専念すれば、陶芸教室の挽回もできる。

 一方、私が心がけていることは重ねること、つまり単一の仕事でなく、別のことを重ねる。生活の二重奏、三重奏だ。
 買い物のついでにリサイクルにおもむき、ガラス瓶をもらい、割って受け皿に入れ、窯で溶け装飾となる。釉薬の二重がけも多用する。釉薬を重ねることで新たな色彩となる。そういった挑戦も面白い。晩の夕食に肉じゃがを茹でている横で、伊予柑の皮剥きをし、キレイな果肉とする。短時間のウォーキングにテニスの素振りを兼ねる。テニスの試合中にはその場の駆け足をし打球を待つ。カラオケは歌ってみる、さらに再生して聞いてみる。

 しかし、家内は病気を重ねている。身体の痛みと精神の不安。重ねるにも悲喜劇があり、それが現実なんだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

米の外交論客らの対中政策紹介  文科系

2023年05月08日 09時38分21秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 米軍が「テロとの戦い・中東」から引き上げて世界戦略として対中包囲網を敷き始めてからは、標記のことがクローズアップされる。ウクライナ戦争さえ米から見ればこれの一環という性格を有している。従来から唱えられてきた米対中政策をば、旧稿によって改めて紹介してみたい。安保三文書などは、こういう米外交政策の最前線の一環と言えるのだから。


『 イラク戦争と、米政治の退廃(8)「中国に革命を!」と、米  文科系
  2020年07月05日 14時45分20秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 米から中への覇権移行に関わる米中冷戦について、アメリカ外交の要人たちが「中国に革命を起こさせるべし」、「『なるべく』平和革命を!」と叫び振る舞い続けてきたのを、日本人のどれだけが知っているだろうか。イギリス人で日米政経問題の長年の研究者ロナルド・ドーア著「日本の転機 米中の狭間をどう生き残るか」(ちくま新書)に紹介されていた有名政論人らの議論を紹介しよう。


 まず、日本でも有名になった「大国の興亡」(1988年発行)を書いた、ポール・ケネディは少々平和的で、この覇権移行は必然だろうが、「暴力の度合いを減らして欲しい」と述べている。ケネディは、大国の興亡で「過去、大国が入れ替わった時とは、旧大国が手を広げすぎた時だ」と述べて、米ソ冷戦時代にはその双方にそういう警鐘を鳴らしていた。その後ソ連が、東ドイツ崩壊を機に降参と諸手を挙げた時に、米外交論壇はケネディに対してこんな勝ちどきを吠えたという。
「それ見ろ、米への警鐘は余計な心配だったろう!」
 ところが、ご当人のケネディは、今度は米中冷戦の行方についてウオール・ストリート・ジャーナルにこんな記事を投稿したと、ロナルド・ドーアのこの本が教えてくれる。

『西洋からアジアへの、権力の地殻の変動のような移行は逆行させにくい。しかし、米国議会およびホワイトハウスがもし合理的な政策を取れば、このような歴史的な転換期の浮き沈みの度合い、暴力の度合い、不愉快さの度合いをかなり軽減できる。私のような「斜陽主義説の輩」にとっても、まあ慰めになると思う』

 ケネディのこういう議論に対して、ネオコン(ネオ・コンサーバティブ 新保守主義者)論客が猛反発するのは、言うまでもない。その典型、ロバート・ケーガンはこう語る。
『国際的秩序は進化の産物ではなく、強制されるものである。一国のビジョンが他国のビジョンとの葛藤においての勝利に起因する。・・・現在の秩序は、それを是とし、その恩恵を蒙っている人たちが、それをとことんまで防衛する意思及び軍事能力があってのみ、存続できる』

また、著名な外交官、キッシンジャーはこう語っている。
『外向的丁寧さを剥ぎ取って言えば、米国戦略の究極的目標は中国の一党支配権力制度を取り除き、自由民主主義体制に変えさせる革命(なるべく平和的革命)を早めることとすべし』
『中国が民主主義国家になるまで敵対的に「体制転換」を中国に強いるように、軍事的・思想的圧力をかけなければならないとする』

 ケーガンの「国際秩序は強い国が利益を守るために強制するもの」にしても、キッシンジャーの「中国体制転換に向けて敵対的に、軍事的・思想的圧力をかける」にしても、良くていわゆる暴力革命・政権転覆、悪ければ戦争という含みである。

 既に起こっており、今後激化するこの冷戦の原因がこれから常にアメリカ側にあることを、否が応でもこれに巻き込まれるはずの日本人はよーく見ておくことだ。ちなみに、近年のアメリカが国連無視をどんどん深化させてきたのは、中国に対する国連的解決など放棄しているからだとも言えるのである。自らの最大目標2%成長率も延び延びになるばかりで、トランプにおべっかを使うことしか出来なかった安倍のような馬鹿が下手をするなら、これからもどんどん米兵器を買わされて米中冷戦の最前線に日本が立たされることになる。イージス・アショアで既定方針に反旗を翻した河野洋平は、その点だけとれば、日本の利益にかなったことをした。』


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八十路ストーマランナーの手記(459)ストライド広げ中  文科系

2023年05月07日 06時54分13秒 | Weblog
 前月26日以来、やっと6日にジムへ行けた。いくつか心配な点があってジムを控え、階段往復などの心肺機能維持や筋力補強運動だけに努めていたのである。それで、6日のジムも45分だけで切り上げてきたが、走力は向上していると十二分に分かった。
 前回ここで26日ジム行きで思い出した正しい走法を復活させたのと、ストライドを少し広げられたのとが大きかったようで、時速7キロでも十分に走れていた。
「膝や足を前に振り出す意識は捨てて、前進しつつある腰の下に持ってきた前脚全体で地面をつつくその反発力を主たる推進力にして走る」
 これから走力がどんどん戻っていくようにさえ、感じられたものだ。どういうか、呼吸が楽になっている。

 これから以降しばらくは、心肺機能よりもむしろ脚筋を鍛えねばならないと感じつつ帰ってきた。ストライドを伸ばそうとしていると分かるのだが、左は膝周辺が弱いし、右はフクラハギ(足首の筋肉)が弱くなっている。これらはこの10日ほどのジム休止の間にもかなり鍛えたのだが、まだまだ足りない。当面、今日延ばしたストライド70センチ近くを当面せめて75センチほどにしなければならないのだから。それでも膀胱摘出手術入院以前の90センチ近くにはまだまだほど遠い。

 補強運動にも励んでストライドを広げつつ、次は時速8キロ時を目指すことになるが、多分できると思う。「ストライドを延ばし続ける衝撃に耐える脚」ができないと故障が起こるという予感がした。

 
 別の話だが、浦和がアジアチャンピオンになった。昨夜の2ゲーム目も観たが、他の何を置いてもデュエルと呼ばれる1対1に勝つことがテーマのようなゲームをやっていた。ドイツで長谷部が長くやっていられる理由もこれ。ここ10年ほどのサッカーはデュエルの時代と痛感したものである。他の力はアル・ヒラルの方が上に思えたから。ただし、興梠は本当に素晴らしいFWだと、改めて感じた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウクライナの5月反攻?   文科系

2023年05月06日 09時08分18秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 孫崎享のつぶやきにこんなニュースが載った。元外務官僚で中東諸国の大使などを歴任、国際情報局長や防衛大学教授なども務めた希有な硬骨官僚である。
「ウクライナで検事総長と治安部長が国家反逆者として解任された。併せて650件以上の国家反逆罪が調査中」
 アメリカがおおいに指摘・危惧してきたのが、ウクライナ政権に蔓延する汚職。これを無くそうとした捜査機関のトップらが、逆に反逆罪で解任されたという話なのだ。本当の汚職捜査と、その捜査人物に対する国家反逆罪適用とが混在する動きとも語っている。

 このようにウクライナ国家の様々な負のニュースも漏れ出てきており、「5月反攻」はどうやら戦意高揚のための虚勢という側面も大きいと見る。ウクライナ軍の死者が10万人を超えたというニュースも出ている。さらには、マクロン・フランス大統領やIMF幹部スペイン要人らが示したようにNATOが割れ初め、中国による停戦調停に期待するとか、中国がこれに乗り出すなどの動きもある。
 日本のウクライナ報道はアメリカ発のニュースの影響も大きく、そのアメリカは今やまたまた、マクロンなどヨーロッパの一部に対して「古いヨーロッパ」などと罵倒し始めている。
 
 この戦争は元々「ロシアは覚悟の上、ウクライナには『寝耳に水』」の出来事であった。つまり、事前準備状況に圧倒的な差があった。だからこそ、EUによる援助もアメリカの強力な押しがあってさえ、あれだけ遅れたのである。
 五月の広島G7で、改めてどんな論議がなされ、どんな方向が出るか分からないが、とにかく早く終わって欲しい。今も毎日死者が出て、その家庭、家族が破壊されているのである。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国の、ロシアへの軍事援助は?  文科系

2023年05月04日 10時03分52秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 このところしきりに、中国要人が露西亜を訪れている。これについてアメリカとG7が最も恐れているのは、中国によるロシアへのウクライナ戦争関連軍事援助開始だろう。そして、この援助が敢行され始めるかどうかは、アメリカが対ロシア戦争を何処まで拡大深化させる積もりなのかに懸かっているはずだ。中国はまちがいなく、アメリカのこの意図を懸命に探ろうとしている。

 さて、こんな時点でウクライナによる「5月反攻大作戦」がわざとらしいほど大々的に喧伝されている。普通は陽動作戦以外では戦車や装甲車の数まで示したこんな大々的反攻報道・宣伝などはやらぬものと思うのだが、アメリカはウクライナ戦争に中国を巻き込みたいのか。これによって、ロシアの「開戦汚名」を中国にも押っ被せることができるのだ。そうなれば、今でもウクライナ戦争に連動させている「西太平洋の波風」はさらなる大波乱、日本の敵基地攻撃論はさらに声高になっていくだろう。マクロンはこんなアメリカの意図を見抜いたから、中国にも肩を寄せ始めたのかも知れない。それでアメリカは今イラク戦争の時と同じで、こんな言葉を唱え始めた?
「古いヨーロッパは、どうしようもない!」

 と、こんな予想が外れることを願うばかりの今日この頃である。それにしても、このわざとらしいほど大々的な「ウクライナの5月反攻大作戦」喧伝って、本当は一体どんな狙いなのだろうか。この戦争の今後がなおさら心配・不安になってくるのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青学・原晋監督のような「金融損公表」は、社会福祉  文科系

2023年05月03日 01時01分35秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 青山学院の駅伝監督として有名な原晋氏が、クレディ・スイスの債券を多く買っていて、この度そのすべてがご破算になったと公表した。破産したクレディスイスがスイス最大の銀行に吸収された事はよく知られているが、この合併でクレディの債券までは救済されなかったのである。このことに関連して、一つ前の金融破綻、リーマンショックの時のことで思い出がある。まず、あれが、サブプライムバブルが弾けたと言われたのは、こういうことだった。

 貧乏な人に借金をさせて住宅を売り、その借金債券を安全で高い利子があるような債券と一緒に組み合わせてサブプライム証券という金融商品として売りだしたのだ。やがて「社会福祉にもなる夢の商品で、これがどんどん売れて、超大型バブルを形成していった」ということになるのだが、これの破裂があのリーマンショックの震源地となった。さてその時、日本の小金持ち法人なども大損を被ったわけである。例えばこの愛知県でも、少なくとも三つの大学がそれぞれ当時何十億という金を失った事は有名な話として、僕も知っている。あの時にこの大学のような「ご破算」が日本全体の金持ちたちの間でどれだけ起こったことだったか!


 さて今の時代、金融で大損した話は、社会にもっと広めるべきだと思う。冒頭の原晋監督のようにふるまうのは、これが社会福祉になるというと笑い話のようだが、実際にそうなのだから仕方ない。
 最後に、ある種の金融は、こんな事の繰り返しで儲けてきたという証拠になる旧稿を、一つ紹介しておこう。
 サブプライムバブルが弾けたのは08年だが、これと同じ証券の正体を既に20世紀末に暴いていた本がある。このブログではサブプライムバブル弾けを06年ごろから予告しているが、その関連で紹介したこんな本だ。「フィアスコ(日本語で大破綻という意味)」という米投資銀行・モルガンスタンレーの元トレイダーが出版したもので、この主内容はこういうものだ。
『日本財界が2週間で7500万ドルをパクられた話』
 この本の内容紹介が当ブログにあって、2007年01月21日のエントリーになっている。興味のある方はお読み願いたい。書き出しを以下に紹介するがこういうもので、この拙稿への行き方はこうする。右欄外の今月分カレンダーの下「バックナンバー」部分をスクロールして「2007年1月」をクリック。上のカレンダーがその月分に替わるからその21日をクリックすると、エントリー本文欄がその日のエントリー分だけに替わるから、お求めのものがお読み願える。

『 95年2月27日イギリスの名門銀行ベアリングズ社が倒産した。シンガポール支社の28歳のデリバティブ・トレーダーが10億ドルの損失を出したことが原因である。イングランド銀行が主要銀行に呼びかけて緊急救済検討会議を持ったが、「白紙の小切手にサインすることと同じ」という事態であると認定して、救済を断念。この倒産が、ベアリングズ社に貸していた日本の銀行の焦げ付きや、デリバティブ損失絡みの東京株式市場暴落(14ヶ月続いた)やをもたらし、日本企業の春の決算期は粉飾の必要に迫られていた。従来保守的であった日本企業にたいして、米デリバティブ・セールスの絶好機到来なのである。「手っ取り早く儲けて」損失を隠したがっていた日本企業に「歴然たる詐欺を働いているよう」なデリバティブが、さー売れるぞ! 著者は語る、「誰が実際にベアリングズ社に金を貸していたかかが分かったときの至上の喜び!」!
 モルガンのある上司の言葉 「われわれは死に物狂いのクライアントを愛し、彼らを見ると興奮する。われわれは必死の人々からたくさんの金を稼がせてもらってきた」(以下略)』 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安倍派会長が決まる?    文科系

2023年05月02日 20時18分26秒 | #アベノミクス #パフォーマンス政治 #少子化・少国化日本 #統一教会問題
 安倍派の会長が決まるのだそうだ。この派閥は統一教会問題に最もズブズブの議員が多かったものだが、その筆頭の幹部が下村博文と萩生田光一。
 下村は2015年文科相時代に統一教会の改名を認めて改めてこれを公認し、以来日本の家庭、特に子育てをぐちゃぐちゃにしてきた人物。萩生田も、統一教会に最も密着していた事で知られている。彼らがこうだったからこそ、福田とか山際などの派閥中堅らが「この問題の、何が悪いんですか?」という認識だったのだ。
 ちなみに、下村は後任会長候補からすでに脱落していると報じられているが、萩生田は会長選の筆頭候補なのだそうだ。次の候補があの西村康稔。国内出張などが大量のお土産要員役人を引き連れて行われていたと報知された、権力乱用も分からない常識外れの人物である。
 
 統一教会まみれの意味も理解できぬ政治家たちが集まる安倍派など、潰れる方が日本のためであろう。大体、常識外れの発言が多すぎる森喜朗がいまだに牛耳っているやの派閥なのだ。この森などは、東京五輪汚職への組織委員会会長としての責任から、当分は自粛しておれと言いたい。こんな汚い組織であったと日本を世界に知らしめたことについて、会長責任をこれぽっちも感じていないかの姿はこれまた常識外れである。最大派閥ゆえか、その権力に胡座をかいて、すべてに開き直っている人物と言うべきじゃないか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウクライナ報道などにちなんで  文科系

2023年05月01日 04時52分44秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 島国根性から世界情勢に疎いと言われてきた日本が、現在大変おかしな状況になっていると思う。太平洋戦争も、開戦に熱狂した国民の西欧無知から起こったものとも言えるから、相変わらず国内政治だけを論じ、国際情勢認識が偏っているやの今の風潮が怖い。今は、国際情勢が日本の政治を規定しているとさえ言える時代なのに。

 その一例、標記のことで度々訝り思うのがこれ。今の時代、自国の戦争でなくても大本営発表があるんだということ。ウクライナとロシアとの間で、日本の報道も「勧善懲悪報道」をやっている。一方を正義の士、他方を悪の権化と描く。そういうマスコミ編集方針があるようだ。悪者側を決め込んだその理由は「ロシアが侵攻したから」というもの以外にはないはずだが。
 これについて最初に連想する疑問がこれ。
「アメリカのイラク戦争において日本政府やマスコミはこんな態度を取ったのか?」
 この時のアメリカは、後に嘘と分かった理由で、自国から遙か遠くの中東の国に攻め入ったのだった。対するに、今回のロシアの蛮行は2014年国境紛争勃発以来のNATO浸食脅威を理由としていた。

 この戦争で最もホットなニュースでは、例えば、こんな疑問を持つ。
 ウクライナの「5月反転攻勢」が西側日本マスコミで大喧伝されているようだが、これって普通に考えておかしくはないか。
 戦況・戦線を大転換させるような作戦を西側マスコミが打ち揃って事前に大々的に発表・報道するって、一体どういう狙いなのか? 例えば、第二次大戦のノルマンジー上陸作戦は必然ではあったが、詳細は秘密を徹底して敢行されたはずだ。それを、今回の5月反転なるものでは、戦車や装甲車の数、その部隊数と訓練状況までを大喧伝している。こんなのは「敵を惑わせ、戦略の中心を見えなくする」一種の陽動作戦とか、ウクライナ側の戦意高揚戦略とも観うるが、日本マスコミは一体、どんな作戦を大々的に喧伝、援助しているのだろうか。
 素人考えだが、一例こんな事を思う。

 このウクライナ反攻作戦では、ウクライナ東部戦線、アゾフ海への回廊と、クリミア出入り口との三つの戦線のどれかを想定、準備させるものと報道されている。これによって、ロシアをこの三つの方面に動かし、その動員可能戦力を探りつつ、決戦の一点突破口を開きやすくする狙いなのではないかとも。とそのように観るとしても、西欧マスコミがそういうウクライナ側大本営発表をやっていることだけは確かなようだ。

 これでは世界が、経済・軍事ブロック化していくのをいわゆる西側マスコミが導いていくようなものではないか。世界が『西側90、中間60、中ロ側40』と割れていると言われているような今の事態を、ますます厳しく対峙させていくことになると恐れるのである。そして、この90の中心の国々が今や、中国の台湾侵攻を本気で予告しつつ、これに備えよと叫んでいるのである。アメリカ国防省の正式発表はまだこんな段階でしかないのに。アメリカには、政府関連以外にも世界ニュースを操る組織が存在するから要注意である。以下は、3月3日の当ブログ拙稿、抜粋である。

『2日の新聞に、国防総省次官の下院公聴会発言として、こういう記事が載ったが、これがアメリカの台湾侵攻に対する公式の立場なのだろう。記事の見出しはこういう物。『中国の台湾侵攻「兆候ない」』。というこの記事は、朝日新聞でも13面にあって、実に小さな扱いであった。内容はこういう物なのに。
「米国防総省のカール次官(政策担当)は2月28日、中国が2027年までに台湾に軍事侵攻する可能性をめぐり「中国の習近平国家主席や人民解放軍が『準備ができている』と考えている兆候はない」と述べた」 
「「(侵攻を)すると決めたわけではない」と指摘。「準備を加速させるであろう兆候もない」と述べた」
 日本にとってとても大事な記事なのに、扱いが小さすぎると考える。』


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする