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戦略的要塞都市・バフムート決戦の結末  文科系

2023年05月28日 00時49分12秒 | #ウクライナ戦争#マウリポリ陥落#アゾフ大隊
 CNNが22日、こんな見出しの記事を出している。『ウクライナ陸軍司令官、バフムートの大半は支配下にないと認める 2023.05.22 』

 CNNは、こう報告している。
『 ウクライナ陸軍の司令官は21日、ウクライナ軍が東部の激戦地バフムートの大半を支配していないと認めた。だが、同市を取り囲む態勢を維持しているという。
 司令官のオレクサンドル・シルスキー上級大将は軍メディアセンターを通じた声明で、「我々が支配しているのはバフムートのわずかな部分だが、その防衛の重要性は変わらない。それにより状況が変われば我々に同市に入る機会を得られ、それは必ず起きる」と述べた。
 シルスキー氏によると、ウクライナ軍はバフムート周辺に沿って進み、市の「戦術的包囲」に近づいているという。「状況は困難だが統制下にある」としている。
 ロシアの民間軍事会社ワグネルのトップ、エフゲニー・プリゴジン氏は20日、バフムートの完全掌握を宣言した。
 一方、ウクライナのゼレンスキー大統領や政府当局者はロシア側の主張を否定。ウクライナ軍は同市最西端の小さな地域を維持していると述べていた。
 CNNは戦地の状況を独自に検証できていない。』


 さて、バフムートを調べたら、去年の春から激戦が続いてきた東部交通要害の地。なぜこんなに長く持ったかというと、以下のようにドンパス地方全体を見張るべき「戦略的重要拠点」として、東部防衛の軍備万端を整えていた都市だったからである。以下はウィキペディアで調べたことだ。

 NATOの支援で全都市がコンクリート要塞化されて、武器・弾薬・ミサイル・戦車などの備蓄基地でもあって、地雷原、対戦車障害物などで堅固に守られていた要塞都市。現地司令官からはかなり前に撤退が要請されたが、ゼレンスキーが「死守せよ」と命じたところでもあった。ちなみに、ここが陥落しそうだから「5月反転攻勢」が鼓舞され続けていたのではなかったか。それが今では、この要塞の大部分にロシア兵が立て籠もり、ウクライナ兵がこの周辺を取り巻いて奪還の隙をうかがっていると司令官自身が語っているわけだ。「今度こそ春の攻勢を成功させる」と声明しつつのことである。できるのか?

 日本マスコミのアメリカ流大本営発表では、以上の決戦地状況の戦況はほとんど報じられていない。その上で「2014年時点での国境地処理に返るなど論外で、そんな和平案を受け入れるなど笑止」と論陣を張っているのだから、ウクライナ不利のままにその国民がどんどん死んでいくことにしかならない。今やほとんどの武器を提供しているアメリカの代理戦争をさせられているのである。日本もそんな報道ばかりをし続けていて良いのか?


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