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G7は、おかしい   文科系

2023年05月19日 05時41分21秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 今日から広島でG7首脳会議が開かれ、ウクライナ戦争が大きな議題になるはずだが、G7の今はちょっとおかしくないか。そういうごく素朴な疑問を呈してみたい。

 そもそも、世界のためとか、特に世界平和に向けてはとかの問題では、国連(のような存在)、その「発展」が不可欠のはずだ。さらには、この国連を発展させうる多国間主義討論の場としては、中ロやBRICS諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)も加わったG20も存在している。
 今この二つを差し置いて、なぜこれほどG7が話題に上らねばならないのか。G7が今や、以下のように世界の緊張を高める存在になっているから、こんな疑問を持つのである。


 米中関係の今後に重大懸念がある現在の世界において、G7は米側だけの諸国で形成されている。その上で例えば、欧米の軍事組織NATOの連絡事務所なるものが近く日本にも置かれるのだそうだ。考えてみてほしい。中ロとかBRICS諸国とかの軍事組織があったとして、その連絡事務所がメキシコと言わぬまでも、ブラジル辺りに置かれたら、アメリカはどう感じ、どう反応するだろうかと。この一事を見るだけで、G7,NATOの傲岸不遜が分かる。
 さらに言えば、現在の国連は、例えばそのウクライナ戦争決議などを見ると、欧米側90、ロ中側40、中間60に別れるなどとも言われて来た。つまり、G7が国連の最重大問題において過半数国さえ握れないのである。つまり、欧米側の意見が国連で通っていかないからこそ、逆に国連軽視・G7独走が強行されているのではないのか。

 さて、G7は今やこのように、世界の軍事・経済について2ブロック(への分裂、対立)化を強力に推し進めているのである。それも、ロシアという国連常任理事国を先ず血祭りに上げ、「次には何を?」という勢いを示しつつのことだ。世界各国がそう感じるからこそ、ロシアの戦争犯罪を告発するという誰もが分かる国連ウクライナ決議において、過半数が難しかったりするのではないか。

 とこのようなG7独走を日本も先頭に立って世界に押し出しているわけだが、世界でこんな経済・軍事ブロック化を急に進めていけば、この行く末は世界戦争しかないではないか。あるいは、世界戦争の恐怖を使って、一国の運命にも関わるような何かの要求を相手側に押しつける暴力? 世界の経済・軍事ブロック化は人類史上いつも、相互が憎しみを投げかけあい、募らせあっていく体制として、世界戦争への一里塚ではなかったか。G7国唯一の非白人国家、日本が、G7を一種世界的・全人類的な組織と見せる役割を担っているだけに、その国民の1人としてことさら危惧するものである。G7って、日本を除いたら欧米圏だけで地球のほんの一部、ごく狭い白人だけの組織でしかない。

コメント (2)
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