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ザックジャパン(103) 新代表、僕の見所 文科系

2013年08月31日 10時51分43秒 | スポーツ
 後ろから、森重、青山、山口、大迫、斉藤、工藤、柿谷が新たに加わった。落ちたのは、栗原、駒野、細貝、高橋、前田、ハーフナーら。この当落はただし、今後に向けてはまだ流動的なものだろう。ただ、「コンフェデまでは慣れた戦力で。その後は本番向けに刷新する」と語っていたザックだから、相当本気のメンバーと言える。ちょっと長い9日間の合宿があって、そこで急に伸びた若手を旧来勢力と入れ換える可能性も高い。中田英寿のように「賢い若者」はすぐに「適応する」のだから。森重と山口、そして誰もが注目してきた大迫、柿谷、斉藤辺りは定着するのかなと思っている。国際水準もよく知っていることだし。

 さて、何よりも、チームコンセプト。これは、不変だ。つまり、
①高位コンパクト布陣で前から密なプレスを掛けて、敵ボールを奪う力を重視している。
②攻守の速い切替から、選手間の距離感をよくして、縦になるべく速く繋いで攻める。
③攻撃の時は、敵陣を縦横に拡げておいて、その縦横(中央突破とクロス攻撃)から交互に攻める。そのためFW1人は高位を取り、両ウイングは横に張る事が命じられている。
④上記①②には、敵カウンターへの対策が必須であって、2~3列目の選手は敵ロングパスの出所抑えが不可欠になる。これによる失点はDFのみの責任ではなく、良いパスを出させた前選手に半分の責任があるとしている。
⑤そのために、ワントップでさえ敵ボールを遅らせ、合わせて良いボールが出しにくいサイドに追い込む任務がある。こうして、④⑤のように攻撃から守備へ速く切り替えるポジションを押さえ、走り回れない選手は、多少点を取ることに貢献しても先発にはなれない。
⑥以上すべてにわたって、チームにも個人にも攻守のバランスが要求される。そのうえで、世界的強豪には多少の失点は覚悟して、1点差でも攻め勝つゲームをする狙いだろう。

 さて、そんな狙いからは、トップには大迫が入るような気がする。上記①~⑥に必要なオールラウンドな能力が前田と似て彼以上、非常に高いと見るからだし、豊田を差し置いて選ばれてもいるからだ。後は、森重と細貝(山口)が入る可能性があるとも。前者は脚が速く、後者は強い事に目を付けた。コンフェデが終わって本番チーム目指す今、案外安定していると僕が思えないのは、遠藤と本田だ。コンフェデで失点が目立ったのは守備だけの責任ではないとザックが再三述べているが、本田と遠藤の上記④⑤などにおける責任がかなり大きいとザックも見ていると思うからだ。
 敵陣を前後左右に拡げたショートカウンターには、本田のようなキープ役よりもこんな選手が必要と思う。守備にも忠実で、他選手との距離を重視した球離れのよい攻撃手。ここで、清武が本田と同じMFで選ばれている点に、僕は目を付けた。特に、上記コンセプトを体現したセンターフォワードも一緒になってチームとしての得点力がちょっとでも伸びるようなら、本田不要論が出てくると思う。良い監督と所を得た岡崎が、点取りで化ける可能性もあると見ているし。2列目は左から、岡崎、香川、清武となり、遠藤に細貝か山口が変わる日が案外近いのではないかとも想像した。細貝はヘルタ・ベルリンで望むポストを得て急成長中とも見える。ただボランチということではもう一つ、どうしてもこの可能性が僕には排除できない。本田のボランチ起用だ。その場合は遠藤が代わるのではないか。この場合の相方ボランチは守備に比重が掛かるはずで、長谷部の読みと足の速さではその役割の方が似合う気がするのだ。

 こういうわけで、今回の世界戦2ゲームなどでは、本田と遠藤の「変化」を見つけたいなどと夢想、期待している。彼等は非常に賢い選手だし、そろそろコンセプト通りに戻るのではないかとも。

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30 コメント

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Unknown (Unknown)
2013-08-31 18:05:32
去年のフランス戦とか、今年のイラクとか、「押し込められて、結果的に引いて守った」試合しか勝ってないんだけどね。

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Unknown (1970)
2013-08-31 20:51:47
今の前線で守備をしているのは前田、本田、岡崎の3人だけ。
前の守備がおろそかなのは香川。だから、いつもここを相手に突かれる。意味も無く中央に香川が寄るので、このポジショニングを修正出来ないといつまでも失点は繰り返す。だからユナイテッドでもベンチなんだが。
しかも前田の替わりに柿谷等違う選手を使うと尚更香川サイドがザルになる。
長友をひとつ上げて香川のカバーに回らせるしかないんだよな。
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Unknown (1970)
2013-08-31 21:10:29
ザッケローニが頑なに本田をトップ下から動かさないのは中央の守備を考えてのことだろう。ここに香川を置くと中央がフリーパスになり、遠藤、長谷部ではもたない。
ドルトムントも香川をトップ下で使っていたときは、香川の前後を激しいチェックを繰り返すプレーヤーで固め、香川をフリーマンにして結果を出した。
しかし、香川が居ない今は全員でプレスを繰り返すスタイルにチェンジした。明らかに戦術を変えている。
これが日本代表に出来れば香川のトップ下も可能だが、日本はまだそれが出来るプレーヤーが居ない。だからザッケローニも当然香川のトップ下はやらない。
ま、こういうことですよ。
ザッケローニの本田に対する信頼は厚いので、やはり香川はサイドに張って攻守をサボらずやらないと、外されることも珍しくなくなるだろうね。
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ついでに名無しさんの指摘したフランス戦 (1970)
2013-08-31 22:00:29
あれは本田抜き、香川トップ下で勝利した典型的試合で、フランスに押し込まれ全員が守備に専念したから勝てた。
要するにこっちも攻めることが出来て、攻めながら守備を要求されるような展開にならなかったのが勝因で、ドン引きすると香川の守備力はネックにならない。周りがみんな守ってるから。
つまりそういう試合をするならトップ下は本田より香川がいい。
しかし、結果勝利しただけでザッケローニも内容には不満が大きかっただろう。だからドン引きは選んでない。
ドン引きのトップ下なら香川、攻撃重視なら前で守れる本田。そういうことの確認は出来た試合だったね。
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ありがとう! (文科系)
2013-08-31 22:24:33
 1970さん、ありがとう。上の三つは直ちには賛成でき、ません。かと言って、反対もできないのですが。
 今後を注意深く見させていただき、いずれお返事いたします。宿題ができるのはそれはそれで楽しいことですね。そういう観点で見られますから。
 確認です。これでよろしいですね?
①香川は守備がザルである。前で守備をしているのは前田、本田、岡崎である。清武も守備ができない。左サイド香川でも、守備をさぼればザックに外されることも多くなるだろう。
②ドルトムントは、香川の守備をパスさせフリーマンにした昔と違い、今は全員守備という違うチームになっている。
③どん引きするなら、香川トップ下でも良い。そうでないなら本田しかない。ザックの本田に対する信頼は厚い。
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概ね (1970)
2013-08-31 23:22:32
清武は守備力が云々ではなく、積極性に欠ける点で外されてるでしょう。
又、トップ下の話は、わたしが書かなくても就任以来その件を何度となくきかれたザッケローニがトップ下は本田、香川はサイドと一貫して話していることで決着はついてると思いますよ。
攻撃重視ならば自然にそうなるから。
今監督が考えているのはそこではなく、トップの役割でしょう。
最初にプレスを掛け、2列目以下の選手の守備をやり易くする前田を好んで起用していたのが、やはり強豪相手にはトップの決定力が必要と考え、その部分の期待が大きい柿谷を試し始めた。これでもし柿谷が決められるようになれば、2列目の攻撃の負担が減り、2列目に守備力のある選手を増やせる。積極性に欠ける清武も守備力は香川より高い。又、原口も守備力は香川より高いんですよ。
そうなると今より守れる2列目になる。
前田をトップに使った長所短所は十分分かったので今後はこの部分のテストになるでしょうね。又、そういう人選をやってますよ。
トップ下の件は監督交代でもない限りは本田で決まってます。
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ちなみに (1970)
2013-09-01 01:33:55
岡田監督が南アの直前にメンバーをガラッと替えてチームを作り変えたのは、俊輔のコンディションの悪さと前線の守備力の無さで腹を括りドン引きに変更したが、今のチームはそこまでガラッとメンバーを替える必要性が無い。
最近負けているのはブラジル、イタリア、メキシコ、ウルグァイと強豪ばかりで、W杯本番でも死の組と呼ばれるような組に入らない限りは、こんな国と立て続けにやることはない。
しかし、アジアの国では試せない実験相手にはこれ以上の国は無い。
柿谷や大迫もこういう相手に点を獲れれば、ワントップになれる。
無理ならば前田に戻すだけ。
しかし、今の失点を考えれば、2列目に岡崎、本田、清武(原口)等を並べた方が守備力は上がる、
香川はワントップの控えでもいいんだけどね。
いずれにしろ本田からのパス狙いでジリジリ中に入ってしまいサイドに穴をあける香川だと守備は厳しいな。
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いくつか (文科系)
2013-09-01 12:59:12
 1970さん、いくつかのことに僕の意見を、今回は先ず、香川の守備と、マンU、代表での今後について、

 確かにコースを切るやり方がほとんどで、敵と接触することは少ない。が、接触したときには足を出してボールを取ることもある。その取り方は下手ではない。脚と体のこなしとのスキルスピードが高いからだろう。パスの時と同様敵に身体を当てることは少ないとしても、それだけで前の守備として下手とは言えない。前の皆がコースを切ってこそ、後でボールは獲れるのだから。
 こういう守備に必要なポジション取りについてだが、ドルトムント時代こう言われていたことも思い出す。「ブンデス有数の走行距離とダッシュ回数」。つまり、コースを切るために走ってはいるのだ。
 なお、こういう守備のスタイル全体が、前田とそんなに変わらないとも思う。前田がやっているのは、当たりが甘い日本だし。香川のそこらあたりはまー、マンUでいずれ分かることだ。ただ、モイーズがモウと同様屈強な選手を好む事が不安材料にはなる。

 でも、いずれにせよもう、一定繋ぐサッカーでなければ勝てない時代なのだから、今のマンUのように上手い個人技に頼った繋ぎではすぐに限界が来る。バルサとドルト、それにバイエルンにもチェルシーにも勝てないだろう。アーセナルやトッテナムでも安心とは言えぬ。元々カウンターが得意なモウは、バルサの繋ぐサッカーと必死になって対峙してきたのだから、チェルシー戦は鬼門になるだろう。これらのチームに躓いたときモイーズがチームと香川をどうするかが、ミモノと期待している。
 以上守備も含めた香川のすべてと、現世界潮流における日本の長短から言って、攻撃的なザックが香川を外すことなどおよそあり得ないと言いたい。

 なお、全員攻撃全員守備型チームのそれぞれの個人守備技能をどこに目を付けて評価するかは、前にも述べたように案外難しいことだと考えている。ちょうど、今野と吉田の守備失態を彼等だけの責任ではないと述べたザックの言葉、発想のようなものだ。
 
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いくつか2 (文科系)
2013-09-01 14:16:40
 次は、ザック代表型全員攻撃全員守備から、今後のメンバーを考えること。

 一時の仙台急上昇は、失点の極端な少なさゆえ。1ゲーム1点を大きく切っていたはず。あの守備で角田と富田がボールが獲れるのは、前がコースを狭めるから。ザックも同じで、前田が左右に追い込み、左右サイド選手とそこで囲い込む。ここでは別に体をぶつけることが必須だとは言えない。遠い選手もパス先を塞いで苦し紛れのパス漏れになるのを狙えばよいのだ。その際、後が押し上げて前後を短くした密集プレスが不可欠になる。
 ミラン以来バルサもドルトも引き継いだコンパクトプレスとは、そういうものだと理解している。

 さて、コンフェデの守備は著しくいい加減、かつおかしかった。その元凶が本田、遠藤だと観た。本田は球離れが悪い時が多く、遠藤は「監督の言うようにできないときもある」とか。本田と後の板挟みだったような気もする。ザックが彼等に疑心暗鬼になって、自ら話し合いを求めたほどの大事件だった。ザックもとにかく、コンパクトプレスでボールを奪い、球離れ良く、かつ点とり時にはリスクをおかす自分らのサッカーをして欲しかったのだ。本田、遠藤は一体何を考えていたのか!

 さて、この点を指摘したのは、ヒデ、オシム。さらに鈴木良平氏の「本田外せ論」も、ここでこの7月17日に紹介してある。

 日本はチームコンセプ通りに戦わなければ何もできないチームと思う。少なくとも世界20位以上には。特に(全員)守備がそうだ。その上でスピード。まずアジリティーで、次いで繰り返せるダッシュ力に、球離れもスピードの一つ。ダッシュが少なく、球離れの悪い本田なら、邪魔になる時が多いだろうという意味である。これらすべて病気になるほどに悩んでいるはずの「前へ行って点を取りたい」という超上昇志向の故。特に世界舞台では、簡単には直らないと観ている。

 耐える時期を除いては、一糸乱れぬコンパクトプレスから、ダッシュを多くした球離れ良い短いショートカウンターをやれば、本田は要らない。いや、それをきとんとやるためにこそ。それがチームコンセプトというものだと思う。体が軽いという自分らの欠点を、逆に生かすということである。 オシムもヒデも、聞かれればそう答えると思う。スピードと連携で、弱点を殺すサッカー。ザックも、接触の少ないサッカーが望みのはずだ。かと言って、当たるときは長友やバルサの選手ように低く当たれば、けっして大男に負けるものとはいえないはずだ。日本サッカーに本田がいるのはかえって中途半端になる。
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Unknown (1970)
2013-09-01 16:45:10
コンフェデでも最近でも、相手に攻められるのは本田のセンターではなく、香川サイドなんですが。
相手から見て一番穴があるのは、そこなんですよ。
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