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また、有志国「制裁戦争」!  文科系

2013年08月28日 09時23分22秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 気にはしていたが、今朝の新聞でびっくり仰天。シリアで戦争が起こりそうだ。それもその寸前という報道ぶり。ここは何としてもものを言わなければ。

 中日新聞ではまず一面で、『「29日にもシリア攻撃」』『欧米、反体制派と会合』『米など報道』。3面は『米介入か シリア緊迫』『化学兵器使用疑惑』『オバマ大統領 世論反対 決断重く』。さらに4面では、『シリア 英、「介入」で議会招集へ』『仏大統領「罰する準備できた」』。
 さて、イラク戦争開戦時とそっくりという印象を抱いた。シリアをイラクに置き換えて、化学兵器を大量破壊兵器に換えてみる。有志国という点も同じだ。イラク戦争と同様、国連安全保障理事会でロシアの拒否権が予想され、国連のお墨付きが得られないということらしい。ではさて、イラク戦争の開戦理由「大量破壊兵器の存在」があとで嘘と判明したという点はどうなのだろう。化学兵器使用もお芝居ではないのか。その点を中日新聞は3面でこう報道してはいるのだが。
『オバマ氏自身、2008年の大統領選で、大義名分とされた大量破壊兵器を発見できず国連決議も伴わなかったブッシュ前政権のイラク戦争を批判し、当選した経緯がある。
 シリア問題でも、国連の支持や化学兵器使用の確たる証拠なしに攻撃すれば「国際法にかなうのか疑問が生じる」と発言。米兵の犠牲が避けられない地上部隊投入や飛行禁止区域設定にも慎重だ』
 でも、これに続いてこうも書いてあるではないか。
『こうした制約から、アサド政権の軍事拠点に対する洋上からのミサイル攻撃が有力視される。・・・・ヘーゲル国防長官は27日、英BBC放送に、大統領からの命令があれば直ちに攻撃できる準備ができていると語った。一方、米CBSテレビは、国際社会や米国民向けに武力行使を正当化する報告書の作成をオバマ氏が政府内に指示したと報道。一両日中に公表される可能性があるとしている』

 最大の問題は、化学兵器使用の虚実だろう。僕はイラク戦争と同じで演出と直感したのだが、同じ3面にずっと小さく、こんな報道があった。カイロの今村実という特派員の方からとのこと。
『化学兵器使用の疑いが出ているダマスカス近郊での国連調査団の活動は27日に2日目が予定されていたが、(シリアのムアレム)外相は28日に延期されたと語った。「反体制派が調査団の安全の保証に同意しなかった」と主張している』
 イラク戦争の時にも、国連調査団の調査「見切り発車」で戦争が起こったっけ。こんな調査段階で「戦争前夜」とは。しかもまたしても、どうせ利害関係のある有志国だけの開戦とは。イラク戦争の時と同じ暗澹たる気分だ。
リーマン以来のこの世界恐慌状況、超格差時代には、嘘の理由で戦争を起こす動機など有り余ることだろうとは、いつも思うのである。

 
コメント (3)
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