後ろから、森重、青山、山口、大迫、斉藤、工藤、柿谷が新たに加わった。落ちたのは、栗原、駒野、細貝、高橋、前田、ハーフナーら。この当落はただし、今後に向けてはまだ流動的なものだろう。ただ、「コンフェデまでは慣れた戦力で。その後は本番向けに刷新する」と語っていたザックだから、相当本気のメンバーと言える。ちょっと長い9日間の合宿があって、そこで急に伸びた若手を旧来勢力と入れ換える可能性も高い。中田英寿のように「賢い若者」はすぐに「適応する」のだから。森重と山口、そして誰もが注目してきた大迫、柿谷、斉藤辺りは定着するのかなと思っている。国際水準もよく知っていることだし。
さて、何よりも、チームコンセプト。これは、不変だ。つまり、
①高位コンパクト布陣で前から密なプレスを掛けて、敵ボールを奪う力を重視している。
②攻守の速い切替から、選手間の距離感をよくして、縦になるべく速く繋いで攻める。
③攻撃の時は、敵陣を縦横に拡げておいて、その縦横(中央突破とクロス攻撃)から交互に攻める。そのためFW1人は高位を取り、両ウイングは横に張る事が命じられている。
④上記①②には、敵カウンターへの対策が必須であって、2~3列目の選手は敵ロングパスの出所抑えが不可欠になる。これによる失点はDFのみの責任ではなく、良いパスを出させた前選手に半分の責任があるとしている。
⑤そのために、ワントップでさえ敵ボールを遅らせ、合わせて良いボールが出しにくいサイドに追い込む任務がある。こうして、④⑤のように攻撃から守備へ速く切り替えるポジションを押さえ、走り回れない選手は、多少点を取ることに貢献しても先発にはなれない。
⑥以上すべてにわたって、チームにも個人にも攻守のバランスが要求される。そのうえで、世界的強豪には多少の失点は覚悟して、1点差でも攻め勝つゲームをする狙いだろう。
さて、そんな狙いからは、トップには大迫が入るような気がする。上記①~⑥に必要なオールラウンドな能力が前田と似て彼以上、非常に高いと見るからだし、豊田を差し置いて選ばれてもいるからだ。後は、森重と細貝(山口)が入る可能性があるとも。前者は脚が速く、後者は強い事に目を付けた。コンフェデが終わって本番チーム目指す今、案外安定していると僕が思えないのは、遠藤と本田だ。コンフェデで失点が目立ったのは守備だけの責任ではないとザックが再三述べているが、本田と遠藤の上記④⑤などにおける責任がかなり大きいとザックも見ていると思うからだ。
敵陣を前後左右に拡げたショートカウンターには、本田のようなキープ役よりもこんな選手が必要と思う。守備にも忠実で、他選手との距離を重視した球離れのよい攻撃手。ここで、清武が本田と同じMFで選ばれている点に、僕は目を付けた。特に、上記コンセプトを体現したセンターフォワードも一緒になってチームとしての得点力がちょっとでも伸びるようなら、本田不要論が出てくると思う。良い監督と所を得た岡崎が、点取りで化ける可能性もあると見ているし。2列目は左から、岡崎、香川、清武となり、遠藤に細貝か山口が変わる日が案外近いのではないかとも想像した。細貝はヘルタ・ベルリンで望むポストを得て急成長中とも見える。ただボランチということではもう一つ、どうしてもこの可能性が僕には排除できない。本田のボランチ起用だ。その場合は遠藤が代わるのではないか。この場合の相方ボランチは守備に比重が掛かるはずで、長谷部の読みと足の速さではその役割の方が似合う気がするのだ。
こういうわけで、今回の世界戦2ゲームなどでは、本田と遠藤の「変化」を見つけたいなどと夢想、期待している。彼等は非常に賢い選手だし、そろそろコンセプト通りに戻るのではないかとも。
さて、何よりも、チームコンセプト。これは、不変だ。つまり、
①高位コンパクト布陣で前から密なプレスを掛けて、敵ボールを奪う力を重視している。
②攻守の速い切替から、選手間の距離感をよくして、縦になるべく速く繋いで攻める。
③攻撃の時は、敵陣を縦横に拡げておいて、その縦横(中央突破とクロス攻撃)から交互に攻める。そのためFW1人は高位を取り、両ウイングは横に張る事が命じられている。
④上記①②には、敵カウンターへの対策が必須であって、2~3列目の選手は敵ロングパスの出所抑えが不可欠になる。これによる失点はDFのみの責任ではなく、良いパスを出させた前選手に半分の責任があるとしている。
⑤そのために、ワントップでさえ敵ボールを遅らせ、合わせて良いボールが出しにくいサイドに追い込む任務がある。こうして、④⑤のように攻撃から守備へ速く切り替えるポジションを押さえ、走り回れない選手は、多少点を取ることに貢献しても先発にはなれない。
⑥以上すべてにわたって、チームにも個人にも攻守のバランスが要求される。そのうえで、世界的強豪には多少の失点は覚悟して、1点差でも攻め勝つゲームをする狙いだろう。
さて、そんな狙いからは、トップには大迫が入るような気がする。上記①~⑥に必要なオールラウンドな能力が前田と似て彼以上、非常に高いと見るからだし、豊田を差し置いて選ばれてもいるからだ。後は、森重と細貝(山口)が入る可能性があるとも。前者は脚が速く、後者は強い事に目を付けた。コンフェデが終わって本番チーム目指す今、案外安定していると僕が思えないのは、遠藤と本田だ。コンフェデで失点が目立ったのは守備だけの責任ではないとザックが再三述べているが、本田と遠藤の上記④⑤などにおける責任がかなり大きいとザックも見ていると思うからだ。
敵陣を前後左右に拡げたショートカウンターには、本田のようなキープ役よりもこんな選手が必要と思う。守備にも忠実で、他選手との距離を重視した球離れのよい攻撃手。ここで、清武が本田と同じMFで選ばれている点に、僕は目を付けた。特に、上記コンセプトを体現したセンターフォワードも一緒になってチームとしての得点力がちょっとでも伸びるようなら、本田不要論が出てくると思う。良い監督と所を得た岡崎が、点取りで化ける可能性もあると見ているし。2列目は左から、岡崎、香川、清武となり、遠藤に細貝か山口が変わる日が案外近いのではないかとも想像した。細貝はヘルタ・ベルリンで望むポストを得て急成長中とも見える。ただボランチということではもう一つ、どうしてもこの可能性が僕には排除できない。本田のボランチ起用だ。その場合は遠藤が代わるのではないか。この場合の相方ボランチは守備に比重が掛かるはずで、長谷部の読みと足の速さではその役割の方が似合う気がするのだ。
こういうわけで、今回の世界戦2ゲームなどでは、本田と遠藤の「変化」を見つけたいなどと夢想、期待している。彼等は非常に賢い選手だし、そろそろコンセプト通りに戻るのではないかとも。