立ち話 落石

図書館で、正論などを拾い読み。
民主党じゃだめ、という見出しのものを読む。
政権担当能力なしという。
でも、よく読むと民主党のことを
著者は決してダメとは書いていない。

ねじれ国会で、自民党の政権担当能力の底が知れた。
衆参両院で多数を得ていることだった。
これなら衆院で民主党が勝てば、
自民党と同じくらいの能力はあると。

外に出たら、雀に餌をやっている人がいた。
話しかけたら、「いま、子雀が独り立ちしたところ」とのこと。
いつもなら春ごろなのにオカシイと。
話はドンドン進んで温暖化へ。

その人がいうには、全世界の炭酸ガスの排出量の
３分の１は軍事関係のもの。
アメリカのブッシュさんが温暖化防止に調印できないのは、
軍隊や軍需産業の反対のためで、
調印しようものなら暗殺される恐れも・・・と。

それにしても何故、こういう事実をマスコミは
報道しないんでしょうね？
発表されているデータを調べたら分かるのに
自分で検証しようとしないのはヘンですね。
と、話はさらに展開。

もとマスコミ関係者としては、
ウーン。そうですね。と答えるしかなかったです。
ハイ。

改めてサッカー代表監督考を 文科系

再三述べてきたように、集団球技の質って監督で決まるところが最も大きいと思う。プロ野球でも落合、野村、プロバスケットでも伝説のフィル・ジャクソン。監督には、「長期展望の選手育成型」と「短期の総合分析・対策型」とあるが。「星野はだめだったな。中日でも阪神でも、多額の監督報奨金でもたせていたんじゃないのかな。短期政権で終わっているのがその証拠じゃないか。そもそも第一彼には知性が感じられない」。などなどと考えていたらすぐにこんなことに気づいた。

サッカーＪ１リーグの上位５チームのうち４人が外国人なのだ。１位名古屋、２位鹿島、３位浦和、４位大分、５位川崎の監督はそれぞれ、ストイコビッチ、オリベイラ、エンゲルス、シャムスカ、そして高畠。また、本日３日に行われる一発勝負トーナメントのナビスコカップ準決勝４チームにも、ストイコビッチ名古屋とシャムスカ大分が残っている。しかも、弱小大分をかってないほど強化したシャムスカこそ４年目の監督だが、他はみんなＪリーグでは新人監督である。ストイコビッチは就任１年目で現在１位なのだし、オリベイラなどは昨年やって来て２冠を獲得し、鹿島アントラーズ悲願の１０冠をあっさりと達成してしまった。
ここで思った。ピクシーのように名選手経験はなくともよいのだが、サッカーの伝統が短い日本人には、サッカー監督としての何かがまだまだ足らないのではないかと。「サッカーを分析・整理する目」、「選手を見抜く目」で、何かが不足しているのだろうと。上記の外国人監督たちは、新人をも巧みに使って、あっという間に成果を挙げてしまったのだから。

こう考えたりすると、また代表最近の動向を見ても、代表監督は岡田ではだめだろうと思い始めた。日本人監督にはまだ世界相手の「攻撃、点取り」対策が立てられないのではないか。この点ではジーコもだめだったがトルシエは良かったから、単に攻撃の選手経験が豊富というだけではだめなのだろう。サッカーの攻撃というものが分析できていて、日本人に合わせた対策が立てられないと。

こういう点でも、ストイコビッチは天才なのではないか。たとえ一時でもＪリーグ１位だけではなくナビスコカップもベスト４とは、あのベンゲル以来のことであろう。また、一時の絶好調に陰りが見え始めたときには、すぐに「原則は変えずに微調整を施して」持ち直してしまった。これは、サッカーの諸要素を正しくかつシンプルに整理できているだけではなく、これらの諸要素よりも細かい部分についても目が行き届いている証拠だと思う。しかも、小川佳純、竹内彬、吉田麻也などの新人をレギュラーに使い続け、さらに巻、津田、花井など次代選手をちゃんと育てつつ、他方では玉田、中村直志を大選手として再生させてもいる。玉田の代表レギュラーはピクシー抜きには考えられないだろう。

こう考えてくると残念ながら、代表の岡田監督はどんどん難関になってきたアジア予選段階で退任になると思う。そうでなくとも、あの得点力では本戦で良い成績を上げられるとはとうてい思えない。後任第１候補は、Ｊリーグから選ぶならば鹿島のオリベイラだろう。脂の乗り切った５７歳、出身のブラジルだけではなくカタールの監督をするなど、世界を知っている人である。岡田監督退任がずれ込み、もしも万一ピクシーがナビスコカップとリーグ優勝を勝ち取った後になるとするならば、彼が当然オリベイラ以上の有資格者となる。
ただしこれは願望ではなく、予測のようなものにすぎない。予測が外れて岡田が攻撃戦術にも成長を見せていくならば、それにこしたことはないと考えているのだが。