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正に、裸の王様   文科系

2020年05月13日 04時00分41秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など

 中日新聞12日夕刊の1面最下段連載コラム「夕歩道」に、検察官定年変更新法における安倍首相批判が載っている。見事な文章と読んだので、全国に向けて発信し、併せて事の実態を僕なりに表現してみたい。

『説得力はありやなしや。「恣意的な人事が行われるとの懸念は全く当たらない」と答弁するのが今年一月、黒川弘務東京高検検事長の脱法的定年延長で法曹界を仰天させた安倍首相。よくもまあ。

 誰の知恵か。似て非なる国家公務員法改正案との「束ね法案」とし、法務委ではなく内閣委での審議に。黒川検事長問題の迷走答弁で泥沼にはまった森雅子法相を隠し、論戦の続きはうやむやに。

 首相は「今国会で成立させる必要がある」と述べ、自民党は明日内閣委採決、明後日衆院通過という絵を描く。アベノマスクさえまだ手元に届いていないのに、こういうことだけは手回しがよい。』

 

 さて、こんなやり口が現憲法下の諸法制蹂躙になるとは、官僚なら誰でも分かっていることだ。検察官が総理をも裁ける準司法であることも。だからこそ三権分立の原則、精神から検察官人事が一般公務員とは別に定められてきたことも。それを一般公務員と一絡げにしようというのである。それも、検事総長ら幹部を内閣の意思次第で長く務めさせることができるように。そんな質問や批判に対して安倍首相が答えたこれは、けだし名言、迷言として歴史に残ること間違いなし、このことが分からぬのはご本人だけなのだろう。
『恣意的な人事が行われるとの懸念は全く当たらない』
 ちなみに、こういう場合の「恣意的」が歴史上必然であったからこそ、三権分立や立憲主義の思想が世界史において確立されてきたのではなかった。完全に歴史を逆行させる安倍のこの言葉そのものが正に恣意的なものである。そして、こう述べる彼を誰も諫めないというのが、「安倍=裸の王様」を示している。まー、「立法機関の長」と的確にも自称するようになったのも、周囲から「そうそう、それも立派な貴方の衣装です」と持ち上げられてきたからでもあろう。実はそういう持ち上げる皆こそ、彼が裸であることも知っているのである。知っていて言わないのは、首相権力という虎の威を借りて出世したいから。冷酷佐川と同じである。

コメント (1)
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